ひとさまのマンションの屋上で、ひとり缶ビイルを飲んでおります。
ぴゅうと風に吹かれて、むかしワイワイワイワイ住んでいた家を眺めつつ。
まだ遠くないむかしの方が、郷愁なんて言葉よりもっと生々しく迫ってきて、むかし毎朝窓から見てた目印のでかい杉の木を見やりながら、昨日今日のざわざわした気持ちで缶ビールを飲んで…ぴゅうと風に吹かれて…ちょっと、もう寒いから、だれか帰って来ないかな…
となりの丸い排気溝か何かからペペロンチーノの匂いがする。おなかもへったし風も冷たい。
知ってた?あったかくておなかいっぱいの記憶が、なんでもないところからふいにガサゴソと這いずってきて、無理矢理に手足をしびれさすことがある。
過ぎちゃった満足と不安の両方に、呆然とするも、ビール全部飲んじゃったい。
キチンとしてるのは電車の音だけ。あとはきまま勝手。
風も吹き乱すしニンニクの匂い巻き散るし雲も乱れ流れるしアイも生きている恥ずかしさに屋上から夜8時を眺めまわす。
そろそろそろそろ。
ぴゅうと風に吹かれて、むかしワイワイワイワイ住んでいた家を眺めつつ。
まだ遠くないむかしの方が、郷愁なんて言葉よりもっと生々しく迫ってきて、むかし毎朝窓から見てた目印のでかい杉の木を見やりながら、昨日今日のざわざわした気持ちで缶ビールを飲んで…ぴゅうと風に吹かれて…ちょっと、もう寒いから、だれか帰って来ないかな…
となりの丸い排気溝か何かからペペロンチーノの匂いがする。おなかもへったし風も冷たい。
知ってた?あったかくておなかいっぱいの記憶が、なんでもないところからふいにガサゴソと這いずってきて、無理矢理に手足をしびれさすことがある。
過ぎちゃった満足と不安の両方に、呆然とするも、ビール全部飲んじゃったい。
キチンとしてるのは電車の音だけ。あとはきまま勝手。
風も吹き乱すしニンニクの匂い巻き散るし雲も乱れ流れるしアイも生きている恥ずかしさに屋上から夜8時を眺めまわす。
そろそろそろそろ。