~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

学校訪問便り♪

2013年04月22日 | 幼稚園・保育園・学校訪問等
月曜日。
空は青空。でも、風は少し冷たいですね。

午前中、2時間目に、国分寺第五小学校6年生の語り授業に行ってまいりました。
昨年に引き続き、メインの語りは、6年生学校国語教科書『風切るつばさ』です。



場所は、音楽室。
両側に窓があり、とても明るくて、青空が周りを覆ってくれるような教室で、
声が良く響く、とてもいい雰囲気の音楽室です。

3クラス合同のお話し会になりました。
校長先生は昨年お会いしていましたが、副校長先生も、6年生の担任の先生も変わられて、
子どもたちも初めましての6年生。
先生方も、座って参加してくれたので、私としては、ひじょ~に語りやすかったです!
先生ありがとございました

さて、プログラムは、初めましてのご挨拶歌にわらべ歌、そして自己紹介のような『おだんごぱん』を語り、
6年生のみんなと心を合わせていきました。
さすがの6年生、みんなあっという間に歌に合わせて手振りをし、ぴたっと手拍子もバッチリです
笑顔がこぼれて、目線はまっすぐ、心もまっすぐこちらに向けてくれている様子に私もどんどん集中が増していきました。
みんな素直な穏やかな表情です

さぁ、一緒におはなしの世界へ!

 

語りは、ロシア民話『おだんごぱん』~日本民話『大工と鬼六』~6年国語教科書より『風切るつばさ』でした。
間に、質問コーナー、終わりには感想の声も、たくさん聞かせてくれました。

「風切るつばさは、何度も教科書で読んでいたのに、語りで聴いたら、初めて聞くおはなしのように感じました。」

文字を追う読み方とは、また違う語りの世界。
耳を澄まし、語りで聴き、心で想像してお話を読んでいく。
6年生のみんなは、想像の世界で、どんな物語を作っていってくれただろう。

昨年の6年生が残してくれた言葉のとおり、「物語に輝き」を与えられただろうか。
美しい響き、迫力のある語りになっていただろうか。

実は、これらのことは、語り手一人で生み出すものではないと思っています。
そうなのです。
みなさんから嬉しい感想をたくさんもらいましたが、
全部そっくり、私は、6年生のみんなに返したいと思います。
6年生のみんなの、ゆったり構え、それでも姿勢良く、目は真剣で、一人一人の瞳がくっきりと私へ向かい、
聴こうとしている想いを感じ取ることができました。
それはすごい力です。
私は、みんなのその力を信じ、語りました。

途中チャイムが鳴ってしまいましたが、
ちょうど、「冬が近づいてくる」という言葉の時で、間を開けてぴったりのところでした。
体ひとつ動かさずずっと集中していた6年生。
素晴らしいです。

この、早い4月に出会えて良かった。
一期一会のパワーってすごいです。

そして、今日は、校長先生から嬉しいお誘いをいただきました。
給食です
自校方式の手作り給食をいただきました。
久しぶりに食べた麦入りごはん、さわらのコーンマヨネーズ焼き、具たくさんのお味噌汁など、
とっても美味しかったです

校長室で校長先生と、副校長先生とご一緒させていただき、読書や語りについてのあれこれ話をしながら、
子どもたちの世界を豊かに守り育てていく、私たち大人の役割、社会の役割、「今、見つめ直してていくべきこと」など、
いろいろお話しました。

最後に行きついたのは、やはり「信念をもって子どもたちに臨むこと」でした。

私、相変わらず「読書のすすめ話」の中で、芥川龍之介の話をしていたのですが、
今、校長先生が読んでいる本がなんと、芥川龍之介「地獄変」でした。
読書家の先生と巡り会ってしまうと、話が尽きなくなってしまうのですが、
先生の言葉に印象的な言葉がありました。

「こういう本は、読み応えがありますね」

う~んいいお言葉

子どもたちには、ただ、自分の領域だけの、狭い範囲で感じる面白い本ばかりでなく、
「面白い」という幅が広がるような「読み応えのある本」をぜひ、読んでもらいたいと思います。

それには、そういう良書を薦めてくれる、大人の存在も大切だと思います。
先生だけでなく、家族、身近な人、いろいろな人から。

周りにあるいろいろなものが、軽く小さくなっているけれど、
読み応えのある本を読み、心にずんと残る機会をたくさん得て、心を耕し、豊かな土壌を作ってほしいと願います。
元気な芽がすくすくと大きく逞しく伸びていきますように。

五小の先生方、お忙しい中、お時間を作ってくださりありがとうございました。
とても貴重な時間でした。

「翼を大きく羽ばたかせ どこまでもどこまでも!」

またいつか会える日を楽しみにしています

                  やえ















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