8月の和のいえ。
老人介護サービスの施設のおはなし会です。
今日は、皆さん半袖でとってもお元気そうでした。
和やかな目に、柔らかな微笑み。
その、親しみのある目に、私も微笑み返し。
みなさんとの距離が、毎月少しずつ近くなっている気がします。
みなさんがリラックスして、居心地よさそうにしているのがとても嬉しかったです。
ようやく、私もここに馴染ませていただいたかしら。
おはなしは、『とりのみじい』と『安達が原の鬼婆』
リコーダーと歌で♪「海」「故郷」。
「海」は、♪松原遠く~のほうです。
やっぱり、みなさん、自然に歌がでてきました。
目が輝いていて、きっと昔、こんな風に歌ってたんだろうなぁと思いながら一緒に歌いました。
今日はおはなしの間にも、何度も頷いて拍手で受けてくださるので、
語りながら、ひと時を分かちあっている温かい気持ちがこみあげてきました。
みなさんにとって、楽しみなおはなし会になるように、私も心したいです。
もうひとつ、お伝えすることがあります。
今日私は、とても悲しい気持ちでおはなし会に立ちました。
この、「和のいえ」のご縁の始まりもそうですが、私の最も尊敬するストーリーテラー櫻井美紀先生が7月にご逝去されました。
77歳の喜寿をお祝いされたばかりでした。
先生の声が残る、この「和のいえ」、先生のご自宅も、このすぐ近く。
ここでも、そして、先生のご自宅で1971年から開かれていた「夕やけ文庫」でも、もう先生の姿がない実感が、立っていても、ひしひしとこの地の底から湧いてきました。
今日のおはなし『とりのみじい』は、最初に先生から聞き、学んだものです。
鳥が「あやちゅうちゅう こやちゅうちゅう にしきさらさら ごよのさかづき もってまいろか びびらびん~」と、鳴く調子は、語り手によって様々ですが、私は、これからも先生の調子で語っていこうと思います。
私が先生から直接聞いたおはなしは、20話くらいです。
世界の昔話、神話、創作と何百話という先生のレパートリーのほんの少ししか聞いていません。
どのおはなしも、先生の味付けで再話され、自然で、優しさと哀愁が漂う、一度聴くと、心の奥に幸福の光を灯してくれるものでした。
5月に、「もうすぐ夕やけ文庫を再開するので、その時たくさんおはなししましょうね。」と電話をかけてくださり、私の誕生日には、おはなしのプレゼントをしてくれました。
昔話をするときは、その成り立ち、歴史的背景を調べ、自分の言葉で再話することと、与えられた課題が幾つもありました。
「語りはもともと楽しみのためのものであったということを知ること。聞く者を喜ばせ、聞き手を慰める娯楽性が本来の姿であったと知ること。」先生が再認識するようにと言っていた言葉です。
先生の著書や、録音された語りはたくさんあるけれど、もう、二度と先生の温かな肉声での
おはなしは聞けなくなりました。
それが、本当に寂しく、悲しいです。
でも、先生が残してくれたメッセージがあります。
その意思を継いで、先生の想いを胸に、光ある未来へ語り継いでいきたいです。
「子供たちに言葉による愛を届けてほしい、もっともっとゆっくり語りかけてほしい。
本を満足するまでゆっくりと聴かせてほしい、物語の中の人物に寄せて、人の思いの中を
空想して、子供たちが安心すること、そして人への思い、人生を自分の力で創っていく、
そんな力を受け取ってほしい。
空想の力が自分の力を発揮する元、創る力、切り開く、乗り越えることに繋がる。
もっともっと、音による言葉を大切にしてほしい」
☆先生のメッセージは、櫻井美紀先生のHPの語りコラムから、読むことが出来ます。
老人介護サービスの施設のおはなし会です。
今日は、皆さん半袖でとってもお元気そうでした。
和やかな目に、柔らかな微笑み。
その、親しみのある目に、私も微笑み返し。
みなさんとの距離が、毎月少しずつ近くなっている気がします。
みなさんがリラックスして、居心地よさそうにしているのがとても嬉しかったです。
ようやく、私もここに馴染ませていただいたかしら。
おはなしは、『とりのみじい』と『安達が原の鬼婆』
リコーダーと歌で♪「海」「故郷」。
「海」は、♪松原遠く~のほうです。
やっぱり、みなさん、自然に歌がでてきました。
目が輝いていて、きっと昔、こんな風に歌ってたんだろうなぁと思いながら一緒に歌いました。
今日はおはなしの間にも、何度も頷いて拍手で受けてくださるので、
語りながら、ひと時を分かちあっている温かい気持ちがこみあげてきました。
みなさんにとって、楽しみなおはなし会になるように、私も心したいです。
もうひとつ、お伝えすることがあります。
今日私は、とても悲しい気持ちでおはなし会に立ちました。
この、「和のいえ」のご縁の始まりもそうですが、私の最も尊敬するストーリーテラー櫻井美紀先生が7月にご逝去されました。
77歳の喜寿をお祝いされたばかりでした。
先生の声が残る、この「和のいえ」、先生のご自宅も、このすぐ近く。
ここでも、そして、先生のご自宅で1971年から開かれていた「夕やけ文庫」でも、もう先生の姿がない実感が、立っていても、ひしひしとこの地の底から湧いてきました。
今日のおはなし『とりのみじい』は、最初に先生から聞き、学んだものです。
鳥が「あやちゅうちゅう こやちゅうちゅう にしきさらさら ごよのさかづき もってまいろか びびらびん~」と、鳴く調子は、語り手によって様々ですが、私は、これからも先生の調子で語っていこうと思います。
私が先生から直接聞いたおはなしは、20話くらいです。
世界の昔話、神話、創作と何百話という先生のレパートリーのほんの少ししか聞いていません。
どのおはなしも、先生の味付けで再話され、自然で、優しさと哀愁が漂う、一度聴くと、心の奥に幸福の光を灯してくれるものでした。
5月に、「もうすぐ夕やけ文庫を再開するので、その時たくさんおはなししましょうね。」と電話をかけてくださり、私の誕生日には、おはなしのプレゼントをしてくれました。
昔話をするときは、その成り立ち、歴史的背景を調べ、自分の言葉で再話することと、与えられた課題が幾つもありました。
「語りはもともと楽しみのためのものであったということを知ること。聞く者を喜ばせ、聞き手を慰める娯楽性が本来の姿であったと知ること。」先生が再認識するようにと言っていた言葉です。
先生の著書や、録音された語りはたくさんあるけれど、もう、二度と先生の温かな肉声での
おはなしは聞けなくなりました。
それが、本当に寂しく、悲しいです。
でも、先生が残してくれたメッセージがあります。
その意思を継いで、先生の想いを胸に、光ある未来へ語り継いでいきたいです。
「子供たちに言葉による愛を届けてほしい、もっともっとゆっくり語りかけてほしい。
本を満足するまでゆっくりと聴かせてほしい、物語の中の人物に寄せて、人の思いの中を
空想して、子供たちが安心すること、そして人への思い、人生を自分の力で創っていく、
そんな力を受け取ってほしい。
空想の力が自分の力を発揮する元、創る力、切り開く、乗り越えることに繋がる。
もっともっと、音による言葉を大切にしてほしい」
☆先生のメッセージは、櫻井美紀先生のHPの語りコラムから、読むことが出来ます。