~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

秋晴れ、父帰る。

2010年10月11日 | 故郷便り
10日の日、朝方のすごい雨。
肌寒くて、ニットのセーターに、カーディガン。
電車で宇都宮へ

宇都宮に近づくにつれ、日差しが雲を突き抜け始め、厚い雲はふわふわ散らばって、青空が広がり、気温もぐんぐん上昇。
「暑いぃ~~」
天気予報見てませんでした

宇都宮線途中下車はありません。終点までまっすぐ。

父が、退院。約二ヶ月ぶりにお家へ帰ってきました

私が家に着くと、父は、庭に椅子を置き、日向ぼっこをしているように、お日様を受けて庭を眺めていました

「顔つやいいね。あったかくなって良かったね」と声をかけました。
「そうか。久しぶりに家の風呂入ったよ」と父は言いました。

病院にいる時は、大変でした。
耳に痛いほど弱気な言葉を繰り返し、顔色も土気色、声も小さくしゃがれてしまって・・・。

病院と家では目の輝きが違います。
不自由なところもありますが、「松葉杖も難しいな。コツ掴めてないんだよ」と、
脇をしっかりしめて、歯をくいしばって歩行する父は、辛そうでしたが、全身力が漲っていました。

主が帰り、秋の庭花も、香りを放って喜んでいるようです

さてさて、私は、妹と、なりっぱなしの柿を収穫

 

落ちないうちにできるだけ採ろうと、妹とわさわさしていると、
父が、「食べる分だけでいいぞ。なっているのを見てるのも好きなんだ」と。

父の言葉だなぁと思いました。
妹が、「よかったね。お父さん、また、庭見れてね。」とぽそっと私に言いました。


父が「雨が降った後だから、山栗が落ちただろう。」と言うので、早速栗拾いへ。
山栗は甘さが違います。いざ!

 この辺りでも一番甘くて美味しい栗の木を目指して!

 落ちてる落ちてるたーくさん

 山の宝物 


 大収穫。秋晴れの下、楽しい栗拾い

お留守番の子ども達に、美味しいお土産ができました


父の顔を見て、久しぶりに、ほっとしました。
折っていた千羽鶴。800羽。
父の退院の方が早かった
これからは、新しい願い事を持って、千羽まで折っていきます。


秋晴れが嬉しく目にしみました



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おかえりなさい! (クワ)
2010-10-11 09:40:55
うれしいブログでした。
退院おめでとうございます。

柿も栗も、
きっと格別の甘さですね。
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クワさんへ (やえ)
2010-10-11 21:56:17
ご心配かけました。
庭を眺める父の顔は、とても穏やかでした。
これからが大変ですが、家に帰れて良かったです。
明るい希望をもってがんばります。
返信する

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