たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

月組『WELCOME TO TAKARAZUKA』『ピガール狂想曲』-東京宝塚劇場公演

2020年11月23日 00時47分47秒 | 宝塚
 2020年11月22日(日)15時30分~、無事に観劇することができました。裏でスタッフには常に緊張感が走っているのかなという空気を感じましたが、舞台はひととき現実を忘れさせてくれる華やかさ。久しぶりに満席の劇場、ミラーボールが回る臨場感、冷静に振り返るとこうして華やかなフィナーレのある東京宝塚劇場公演はお正月の宙組以来なのでした。終演後シャンテにいた時に茨城県沖地震が起きました、揺れているのがわかりました。上演中でなくて本当によかったと思いました。プログラムの原田諒先生のことばには、大劇場公演の千穐楽を迎えるまで日々薄氷を踏む思いであったこと、座付き作家として生徒たちを守り、宝塚の伝統を繋いでいく覚悟など書かれていて胸があつくなりました。月組は3月10日に稽古をスタートさせたものの4月7日以降中止、公演再開を前に5月29日に演出家が劇団に集められたそうです。そこから密をさけるために演出の変更して客席にそれとは感じさせない工夫が取り入れられていると。

 入団5年目までの下級生はA日程とB日程にわかれての上演、人数が少ないことを感じさせまいとする気迫の舞台でした。特にロケットのエネルギーが凄まじいと感じました。卒業したはずの上級生にさしかかっている男役さんたちがひっぱる気迫のロケット、風間柚乃くんが真ん中で終始目をひきました、蓮つかさくんいる?と思って終演後プログラムを確認したらいました。男役さんが多かったように思います。背が高いので迫力あるし、なんというか舞台への、ものすごい熱を感じました。下級生はこれから身につけていくであろう舞台に向けたエネルギーに満ち満ちたラインダンスでした。これをうまく表現できる言葉の力をもたないのが残念ですが、とてもかけがえのない場面に出会うことができたように思います。

 植田神璽翁の言葉には、『WELCOME TO TAKARAZUKA』のスタッフとしてお名前のある方が鬼籍に入られたと。プロローグとフィナーレ以外の振付をした花柳壽應氏が大劇場初日の翌朝に、とりわけ雪の場面と月の場面が素敵だと感じた舞台装置を手がけた関谷敏昭さんが10月18日に旅立たれたそうです。この世ばかりでなく、AnotherWorldの思いも込められた5カ月遅れの舞台、多くの思いを背負いながら年を越して無事に千穐楽を迎えられますようにと祈ります。

 その前に自分年末もチケット当選しました。そこまで無事にたどり着けるかしらね、観劇するのは今年あと1カ月と一週間というところにきていてもどうなるかわからない、来年を迎えることができるかわからないという緊張の毎日。なんかもう終わっているかもしれませんがここまで生き延びてきて、今年もまた日比谷のイルミネーションをみることができたということで今はよしとしましょう。毎日吐きそうになっているのでキラキラの中へ逃げる時間は必要、せめて劇場の中にいるときは夢をみていたい、心の片すみに希望を感じたい。

 たまきちの、シャルルにキュンとなるジャンヌちゃんがいちだんと可愛いかったことなどあれこれと書きたいですが今はこれにて・・・。








東京宝塚劇場名物の公演デザート、開演前に予約して幕間にいただきました。






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