たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

宙組『シャーロック・ホームズ』『デリシュー』-シャーロッキアンが語る宙組ホームズ

2021年09月23日 01時36分32秒 | 宝塚
宙組『シャーロック・ホームズ』『デリシュー』-キキちゃんのカフェブレイク
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/b4f853af7dcdc1784191ef6e9d51956b

 20日(月)の「シャーロッキアンが語る宙組ホームズ」、アーカイブがYouTubeにアップされました。

シャーロッキアンが語る宙組ホームズ
https://www.youtube.com/watch?v=kBFAH8AhJTg

「ル・サンク」をテキストに場面を追ってのお話。東京公演プログラムをみながらでしたが劇場での場面を思い出してはニマニマしながら拝聴。とても楽しかったので嬉しいです。ありがとうございます。26日(日)の大千穐楽前にもう一度聴きたいと思います。千穐楽前は組替えと退団するジェンヌさんたちの挨拶、カーテンコールとある長丁場、宝塚を初めて観劇された原作ファンのみなさまがライブ配信でご覧になって、どんな感想を持たれるのかも楽しみです。

 エピローグのロンドン、ヴィクトリア駅の場面、キキちゃんが駅長姿で登場してホームズ、アイリーンとすれ違うところ、モリアーティも生きていたとばかり思っていましたが原作ファンはモリアーティ死亡説、復讐のために兄弟のモリアーティ駅長が登場したのではないかと。わたしはまだ「ル・サンク」を購入していないのですが生田先生の脚本はどちらにも解釈できるようになっているというお話でした。

 ハイゲイトの墓地の場面、兄のマイクロフトはホームズが生きていることを知っている、マイクロフトはホームズよりも推理力があるけれど面倒くさがりなので探偵には向かないと。マイクロフトを演じている人がすごくうまいと。さすが凛城きらさんの芝居力よと思いました。ホームズにもモリアーティにも兄がいて対比させているところが面白い、その分ワトスンがわりをくってしまっているところがあるけれど、「ぼくたちは似た者同士だ」という台詞もあり面白いと。このあたりは宝塚にあわせた生田先生のオリジナルなのかな。この場面で2階席から観劇していた原作ファンがチェックしたのはホームズの墓標に刻まれた文字だったとか、生没年月日がちゃんと原作どおりになっているそうです。唸りました。ホームズのお墓、生田先生の指示かスタッフさんが用意したものがそうなっていたのかはわからないけれど、コナン・ドイルをお墓を模してつくられているそうです。

 ダラム大学のモリアーティ教授の部屋、グルーズの絵が壁一面に飾られたセットが登場した時はしびれたとか。「ル・サンク」の10頁だったかなの真風さんとずんちゃんの間にみえている少女の絵が左右反転しているのは演出の意図なのかそうでないのかというお話がでていました。フランスのファーブル美術館とスコットランド国立美術館所蔵とでは左右逆になっているようだとツィッターにあげてくださっている方がいて、これだけでも興味がつきないところだと思いました。

 宙組ホームズに原作への愛とリスペクトを感じるというお話が心に響きました。原作の登場人物、エピソードのポイントをうまく取り出して咀嚼しながらあて書きのように宝塚らしいオリジナリティをまぜて仕上げられた作品だということがよくわかりました。尽きませんが今はこれぐらいで。

 『シャーロック・ホームズ』『デリシュー』の二本立てでひとつの作品になっているところが宝塚、悶々と気持ち追いつめられるように過ごすばかりはつらく、25日は『アプローズ』、26日は宙組大千穐楽のライブ配信めざして今は生き延びます。楽しいことを一生懸命考えるようにします。こんな時にありがたいです。無事に上演が続きますようにと祈るばかり。










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