たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

宙組『PAGAD(パガド)』『Sky Fantasy!』-東京宝塚劇場千穐楽の日

2023年12月24日 18時12分23秒 | 宝塚

宙組『HiGH&LOW-THE PREQUEL-』『Capricciosa!!』-10月16日東京宝塚劇場

 2023年12月24日、予定通りに公演できていれば『PAGAD(パガド)』『Sky Fantasy!』東京宝塚劇場千穐楽を迎えていました。退団者は新トップスターに見送られて卒業を迎えるはずでした。

 2022年10月16日(日)東京宝塚劇場、15時30分~、おそらく人生で最後となったであろう1階SS席、オペラグラス要らず。ロケットのセンターは優希しおんくんだとすぐにわかりました。キラキラの笑顔で生き生きと得意のダンスを披露していました。一年後、無観客ライブ配信よりもはるかにつらい、退団公演が中止となり大階段を下りることもできず卒業の日を迎えることになりました。花宮沙羅ちゃんのサヨナラインタビューがスカイステージで放送されたようですが優希しおんくんの名前はみかけないのですごく心配です。週刊誌に加害者のように書きたてられ、さらにご遺族代理人による週刊誌を追随するかのような吊るしあげ記者会見。劇団には脅迫状が届き表にでることができなくなっているのでしょうか。千穐楽だけでも上演は叶わないものかという淡い期待がありましたが宙組生はおそらく稽古場に入ることもできない状況となっています。

 一年前、『カプリチョーザ』の第2章ナポリ、みねりちゃんが歌姫として新境地を開き素敵な歌声を披露していた場面を切り取り、キキちゃんとみねりちゃんは仲が悪いのだと書いている宝塚ファンを名乗るブロガー?の記事を見てしまいました。その記事に賛同し、わたしもそう思いました、投稿を読んでからみてよかったです、という人たちが群れているのも見てしまいました。そういう方々が本当に宝塚を好きなのか、10月1日以降劇団や生徒さんたちを激しくバッシングしている人たちと同一なのかわかりませんが、こういう記事は上位に表示されるようになっており、閲覧数を稼ぐことで課金される仕組みになっているのでしょう。ほんとうにいやな世の中になりました。宝塚のことにかぎりませんがブログ、SNS、匿名性をいいことに攻撃する、悪口を言いまくることで鬱屈したものを吐き出す、陰湿な日本人のいやらしさが如実に現れています。いま振り返るとその後に起こることの伏線がこの頃に用意されていたかのように思えてしまいます。内部の人しか知り得ないことをなぜ週刊誌が知り得たのか、冷静になればなるほど不思議です。故人に対しても疑心暗鬼が生れたのは無理からぬ話。ここになにか真実が隠れているのかと勘ぐってみたくなったり。ご遺族側は誰が話したかを知っているのでしょうか、劇団はすでに把握できているのでしょうか。名前と顔を出して書いる方の話が事実とすればどうやって事態を収拾していくのか、劇団も対応に相当悩んでいるでしょう。育ってきた社会状況の違いによる上級生と下級生の温度差というばかりでなく、10代で入団してくる生徒さんたちにネット情報との付き合い方、守秘義務などこの社会を生きていくための基本的なところから指導していかなければなりません。

 劇団のHPから削除された報告書を思い返すと、上級生、当時の組長はかなり不安定になっていたと思われる故人の気持ちに寄り添い気遣っていたことも読み取れました。ルール違反、申告内容に偽りのあったことがわかれば注意するのは当然のこと。報告書を読みながら今まで知らなかった、舞台をつくるためにこれだけのプロセスが経ているのかという感動もありました。厳しさとパワハラとの境目、むずかしいのかもしれませんがなにかひとつでも間違いがあれば事故につながるわけでなにもかもいじめだパワハラだと全否定することなどあり得ません。生徒さんの自死はもちろん悲しい出来事ですが、その後に起こっていることがあまりにも苦しすぎます。ご遺族の本心はわかりませんが自死に至ったのは劇団内で起きたことばかりでなくプライベートも含めていろいろなことが重なって起こった結果であり、何もかも上級生がいじめた、劇団が悪いとなるのはあまりにも違いすぎます。

 ハラスメントはあったという前提での劇団へのバッシングは続いています。宝塚のことを社会問題化する以前にコロナワクチン被害、超過死亡、パンデミック条約などなど報じなければならない問題は山積みなのに肝心なことは一切流さないメディア。週刊誌のみならず新聞も絶望的なほどに落ちました。名前をさらされている生徒さんたちはどれほど傷を負っているのだろうと思うとひじょうにつらいものがあります。宙組がいつ公演できるかわからないので退団変更というわけにもいきませんでしたね、退団者の明日からの人生の時間が幸いでありますように。お顔出しにくいと思いますが元気に生きていることをどこかで知らせてもらえること、待っています。

 

ご遺族代理人とのお話し合いについて | ニュース | 宝塚歌劇公式ホームページ (hankyu.co.jp)

劇団は法廷に持ち込む覚悟をしたかのようにも見えましたがそうではなさそうで早急な和解を目指してはいるのでしょう。和解の条件としてご遺族代理人から週刊誌に名前がでた生徒さんたちを辞めさせるということが提示されている可能性があるのか、高額な和解金を劇団から引き出すためにごねていると思っていましたがお金だけではすまないのか、みてしまうといたずらに不安が募ります、みない方がよかったのか否か、諸々の情報のなにがどこまで本当なのか。

 

必ず戻ってくるから大丈夫よというOGさんの言葉を信じたい。

 

 無事でいてくださいね、毎日祈っています。

一年前、裏側では行き違いが起きていたことなど全く感じさせない舞台でした。


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