たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

雪組ライブビューイング_終わりはきっとあらたな始まり

2017年05月29日 23時14分17秒 | 宝塚
 朝から晴れわたった一日、10時を回った頃には気温がぐんぐんあがってきましたね。次の就労開始まで健康診断の受診やら手続きやらで少なくともあと一週間はまだささやかな有給休暇続きます。平日はほんとにヘンな感じで居心地が悪くて落ち着かず、部屋でしかできないこと、片付けなければならないことがたくさんありながら今日も出かけてきました。雪組大劇場公演『幕末太陽傳』『Dramatic”S”』千穐楽公演、ライブビューイング。ありがたい仕組みね、兵庫県まで行かずともこうして生に近い雰囲気で舞台を観劇できるなんてほんとにありがたい。月曜日にもかかわらずほぼ映画館は混みあっていました。会場はほぼいっぱいだったかな。わたしは前方席ですぐ目の前は通路だったので窮屈することなくとってもみやすい席で大画面がぐっとせまってきました。

 早霧せいなさんの大劇場ラストラン。トップスターの退団ってこんな感じだったなあって、一路さん退団の時がふとなつかしく思い出されました。娘役トップの咲妃みゆさんも同時退団。作品の内容と相俟ってなんだかとってもあったかく優しい空気に満ち溢れた舞台でした。ショーの最後のお二人の白い衣装のデュエットダンス、さよならショーの淡いグリーンの衣装のデュエットダンス、二人の醸し出す雰囲気がすごくきれいでした。大好きだったけあきさん、一路さんの流れを受け継いだ芝居の雪組、日本物の雪組。芝居心にあふれた素敵なトップさんだし、いいトップコンビ。幸せな出会いだったと思います。最後の挨拶で、咲妃さんが、どの出会いひとつが欠けていても今の自分はないということを話されましたが人の出会いって不思議なもの、ほんとにその通りだなあと妙に気持ちうなづきながら拝聴。早霧さん、ショーのなかの一場面でぽろぽろと涙を流されていた姿が印象的でした。自然にあふれたんでしょうね。男役としては小柄な細い体で組を率いていたとはほんとにすごい、入団から17年目の退団はお見事。絆が雪組の合言葉なんですね、知らない人を気遣っているのが優しい。「望海率いる雪組をどうかどうかよろしくお願いします、わたしも客席からみるのを楽しみにしています」って挨拶されたのもやさしい、雪組への愛に満ち溢れていました。宙組から移籍されたのか。背の高い人が多い組の中、小柄な身体で自分の男役をつくりあげてこられたのか。『星逢一夜』に続いてこうしてリアルタイムで拝見できてよかったです。『幕末太陽傳』は古典落語がベースになっている作品とのこと。生きづらい時代をしぶとく生き抜いた町人の生き様が小気味よく描かれていました。居残り佐平次は早霧さんのいいところがにじみ出た役柄だったと思います。咲妃さんの花魁姿可愛かったし、望海さんの高杉晋作は溜息が出るような美しさでした。歌と芝居が安定していたのはいうまでもありません。胸を患っている佐平次が、長くないと医者に言われもう死ぬつもりで相模屋へやってきたけれど色々な人に出会って、もう少し生きたくなってきたという希望のもてる終わり方。東京宝塚劇場の千穐楽もライブビューイングあるので、日曜日だし抽選に申し込んでみようかな。

 語りたいことは尽きませんが、タブレット端末の操作がわからずショップに寄っていたので遅くなってしまいました。明日は三年前の今頃、怒りと悔しさとわけのわかんない混乱の中極度のストレス状態で出向いた場所へ胸をはって行ってきます。短いですが次の居場所がなんとかあるのでね、堂々と行ってきます。今は与えられた役割を粛々と果たすのみ。終わりはきっとあらたな始まりだと信じたいです。

徒然なるままに書きました。観劇日記はまたあらためて・・・。


トップの写真は宝塚歌劇団公式HPよりお借りしました。


映画館にて。



この記事についてブログを書く
« アンデルセン『絵のない絵本... | トップ | 『就職・就社の構造』より_各... »

宝塚」カテゴリの最新記事