たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

つぶやき・・・

2016年03月27日 15時22分02秒 | 日記
 3月最後の日曜日の昼下がり、陽射しがあふれています。明日から金曜までフル出勤の予定。自分には合わないとわかっと仕事に行かなければならないのはきついです。外からも中からも怒られる毎日にエネルギーそがれて、疲れてしまっています。作業自体はつまらないし、少しも楽しくありません。それでも実績として次につなげていくためには完走するしかないのだと自分に言い聞かせています。つぶれる心配はないようなところだし。つぶれる心配がないので働きたい人がたくさんいるとききますが、私には少しもいいとは思えません。

 今日は電車に乗りません。出勤中は普通にパソコンを操作することがまったくなくなったので、こうして部屋でパソコンをやっているの時間がささやかな幸せ。前職で体にしみついてしまったものが全く役に立たないどころか邪魔っけだと感じます。感覚的にあまりにも違いすぎて、気づかいのつもりでやったことが余計な先走りだったり、逆に変に差別的なことをしたくないと思って普通にしたつもりのことを配慮がたりないと怒られたり。精神保健福祉士も含めて自分の中では当たり前になっている感覚と違いすぎて戸惑いの毎日です。そんな言い方しなくてもいいのに、っていういやな言い方をされるたびに傷ついています。ひとつひとつはほんとに小さなことですけどね、すり減りにはこたえることばかりです。前職の苦しい日々を思い返すとむなしさだけが胸の中に去来します。10年以上も実際に同じ会社で働き続けたのに何も残りませんでした。よかれと思って一生懸命にやったことの全てが仇となってかえってきました。全て一生懸命にやった、がんばってしまった私の「自己責任」です。己に鞭打ってがんばりつづけてしまったあの日々は私にとっていったいなんだったのか。あの会社での、あったかいとさえ思えた人間関係はなんだったのか、信頼を築き上げたはずの人間関係はいったいなんだったのか。貴重な40代をつぶしてしまいました。悔しさと心残りがありますが私が戻ることはないし、もう忘れたい気がします。何も残らなかった日々。むなしくて仕方ありません。

 ここに詳細を書くことができないのがとても残念ですが、日本はすごく疲弊してしまっているのではないかと感じてしまう現実を目の当たりにする毎日。自分はこうなってはいけないし、すきでこうなっている方はいないはずだと思います。労働環境の悪化、非正規雇用の増加がこうさせているとしか私には思えません。いったいこの国はどうなってしまっているのか、考えさせられます。一昨日うまく書けなかったこと。4年前に他界した母はなくなるまでの25年ぐらい統合失調症でした。そのためにずいぶん苦しんできたことはなんどかブログに書いています。受け容れられなくて、どんな病気なのか理解したくて精神医学をかじり、結果精神保健福祉士の国家試験にも合格しました。そのプロセスで私の中で精神疾患は特別なものではなくなりました。障害者手帳には身体、療育、精神の三つがありますが、精神だけ特別なものであるかのような扱いはしたくない、みんな同じ人、好きで精神の手帳を持っている人などいないと私なりに受け容れることができるようになりました。その頭で精神の手帳を持っている方を受け付けたとき、身体の手帳を持っている方と全く同じように書類に記入しました。そしたら人権に配慮が足りない行為だと上からも他の方からもすごく叱られました。その根底には精神の手帳を持っていることを人に知られてはいけないことだと特別視する意識があるのではないかと私は感じてしまいました。区別or差別なのではないかと。それは長い間苦しんできた末にようやくたどり着いた私の感覚。普通はまあ知られちゃいけないことだと思うのが自然でしょうからこの感覚は伏せなければなりません。明日からもまた毎日のように対応することになると思います。接遇なんて私には向いていないし、すごくむずかしくてうんざり。私には辛い職務です。


第1章性別職務分離の状況_⑦賃金格差

2016年03月27日 11時12分38秒 | 卒業論文
 男女別賃金格差は雇用の男女平等を示す指標である。昇進・昇格の男女間の格差は、男女間の賃金格差となって表れている。

 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、2000(平成12)年6月のパートタイム労働者を除く女性一般労働者(平均年齢37.6歳、平均勤続年数8.8年)の決まって支給する現金給与額は、23万5,100円、うち所定内給与額は23万6,000円である。一方、男性一般労働者(平均年齢40.8歳、平均勤続年数13.3年)にきまって支給する現金給与額は、37万300円、うち所定内給与額は33万6,800円である。(表1-27) 

 男女賃金格差は年齢が上がるほど大きい。女性一般労働者の賃金(所定内給与額)を年齢階級別にみると、17歳以下から年齢とともに緩やかに上昇し、35-39歳層をピークとして40歳以下で下降している。男女労働者それぞれの賃金の年齢間格差(20-24歳層を100として算出)をみると、男性は50-54歳まで年齢と共に上昇が続き、右肩上がりのカーブを描いているのに対して、女性は35-39歳をピークとして横ばいである(図1‐15)。

 女性の賃金(所定内給与額)を企業規模別にみると10~99人規模で20万2,100円(男性29万8,400円)、100~999人規模で22万2,300円(同32万5,000円)、1,000人以上規模では、24万6,600円(同39万3,000円)と企業規模が大きくなるほど賃金は高くなっている。これを年齢階級別にみると、10~99人規模では年齢35-39歳層が21万8,100円と賃金のピークとなっており、100~999人規模では40-44歳層が25万900円、1,000人以上規模では、45-49歳層が29万8,700円でピークとなっている。なお、男性は企業規模を問わずすべて50-54歳層がピークとなっている (図1-16)。大企業でも格差が大きいことがわかる。

 年齢別の男女賃金格差は若年では小さいが、年功賃金の影響が大きくなる30歳代以降は、拡大するばかりである。特に年功カーブのピークに当る40代後半の格差が最大になる。国際比較でみると、日本の格差はヨーロッパに比べて相対的に大きい。(図1-17)。 

 こうした男女間の賃金格差の要因としては、多くの女性が雇用形態、職種・職域の点で年功賃金体系が適用される職務についていないことがある。これまで見てきたように、日本型企業社会では、個々の意欲・能力・適性とは関係なく、性による振り分けが最も安定性を保ち、経済的であるため、労働市場において女性は男性に比して低く位置づけられてきた。女性は結婚・出産を理由に短期で辞めてくれることを期待されていた。

 一方、日本の年功賃金体系は長期勤続を前提としている。日本の賃金体系を概観してみると、これまで多くの企業で、「職能給」+「年齢給」、「職能給」+「年齢給」+「勤続給」などの組み合わせにより、基本給を決めてきた。この3つの賃金ができた背景を、少し追いかけてみると、1901年、官営八幡製鉄所が操業を開始した時、「社員を長く雇う中で、その社員を育成し伸ばしていこう。そしてその伸びに応じた賃金を払おう」という人間価値論による賃金制度が始まった。これが、「1年間働けば、その分だけ仕事に必要な経験や知識を身につけたはず。それに対して、お金を払いましょう」という「勤続給(年功給)」の始まりだ。日本型長期雇用の礎ともなった。

 戦後、労働組合が力を増してくると「賃金は生活に配慮したものでなくてはならない。子どもの養育費などを考えると、年齢が上がるごとに賃金」も上がることが望ましい」という観点から、「年齢給(生活給)」へと変わった。そして、1975年ごろから、労使双方の話し合いにより「能力に応じて賃金を決めよう」と「職能給」が生まれた。一人ひとりの「職務を遂行する能力」を評価し、それに資格を与える。個人が能力を身につけようと自己啓発に努めることも目的の一つとした制度だ。

 この三つの賃金制度は「人の価値」で決める賃金のため「能力主義」と言われる。個人が身につけた能力、知識、経験、技術に対して支払われるからだ。長期雇用のもと社内異動を繰り返し、キャリアを積み重ねていく働き方には、どんな仕事をしているかなど、その質や量を問わず、その人が持っている能力を評価する方法が適していた。これらの賃金は、一度上がったら下がらないのが特徴だ。「1年働いた分の経験や、一度身につけた能力は下がることがない」という考え方がその根底にある。社員の成長を前提としているため、定期昇給により、毎年、賃金は上がり続ける。1)

 総体として男性はこうした年齢別生活保障型の賃金カーブが形成される仕組みの下にあるのに対して、若年短期補助労働力と位置づけられてきた女性は未熟練労働者として入職時点から勤続年数が短い低賃金の補助的業務に固定されやすい。また再就職も低賃金のパートである場合が多い。つまり男性のように昇進・昇格できないポジションや職務であるため、それに伴う賃金上昇が生じないのである。

 性による偏った評価がなされてきた。仕事の質が低いから賃金が低いのではなく、主に女性がする仕事だから低く評価され、賃金が低くなっている。たとえば庶務担当の女性や看護婦のように責任の重い専門職でも、女性の仕事だからという理由で賃金は低く抑えられてきた。2)

『クロワッサン症候群の女たち』から男女間の格差を表す事例をここで一つ紹介したい。
大手生命保険会社の35歳の女性は勤続14年目にして事務主任という肩書きを得た。男性なら6年目でとれる資格である。彼女の勤める生命保険会社の場合、均等法前女性は入社すると事務職に就かされる。何年か勤めていると、課長の推薦で周りの女の子の面倒をみる事務リーダーになることができる。しかし、主任の肩書きを得るのは大変なことである。まず、生命保険協会の専門課程試験上級と生命保険講座の12コースに合格しないと主任テストは受けられない。
「主任になったとたん、お給料がガバッと上がったんですよ。2段階も上がって、7万円も増えたんです。仕事は昨日までと同じなのに・・・」
事務リーダーをしている時の手当は、たった6千円だった。
「すごい違いでしょ。結局、男性は入社して数年で主任になれるのだから、初任給は女性と一緒でも、本質的にはすごい差があるということになるんですよ。会社って、そういう仕組みになっているんですよ」 3)

引用文献

1)『日経ウーマン2002年7月号』60頁、日経ホーム出版社。

2) 女たちの欧州調査団『なくそう パート/契約労働/派遣 差別』54頁、2000年2月。

3) 松原惇子『クロワッサン症候群の女たち』(文庫版)156頁、1991年。(原著は1988年)


図1-15
厚生労働省雇用均等・児童家庭局編『平成13年度版 女性労働白書』付57-付表44もとに作成。
資料出所:厚生労働省『賃金構造基本統計調査』平成12年

図1-16
厚生労働省雇用均等・児童家庭局編『平成13年度版 女性労働白書』付59-付表46をもとに作成。
資料出所:厚生労働省『賃金構造基本統計調査』平成12年


自分でグラフを作成しましたが、ワードからコピーできませんでした。スキャンして追加掲載できればと思っています。

成長した清史郎君

2016年03月27日 10時43分35秒 | ミュージカル・舞台・映画
 NHKアーカイブスのFBに公開された2016年「精霊の守り人」トーヤ役の清史郎君と2009年「天地人」泣き虫与六役の清史郎君の写真。泣き虫与六は最初女の子が演じているのかと思いました。時の流れを感じます。大人にとっての7年は同じ職場で凝り固まってしまうようなところがありますが、子どもにとっての7年は一日一日が成長の軌跡、すごいですね。役者っていう感じのトーヤ役、いい表情しています。疲れちゃっているので癒されると同時に元気をもらえます。

 2011年の『レ・ミゼラブル』から毎年舞台で観ているので、少しずつ成長していく姿をみてきてはいますがこうして並べられた写真をみるとその成長ぶりにあらためて感慨深いものがあります。ミュージカルの舞台に戻ってくる日が本当に楽しみ!!