観客席から

落語と芝居を熱く語ろう

新春爆笑寄席

2013-01-24 10:08:42 | 落語・寄席
20130123


第33回だそうです。新年恒例のお年玉企画。(昨夜のことです)
以前はずうっと福岡市民会館でありました。
あそこよりはよかったですが、客席が広すぎる上に(1200人キャパ)
まったく落語会をやる雰囲気じゃない。
どういうセンスの人が企画したのかな~???
 ↓ 会場になった福岡シンフォニーホール

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「残響時間が満席でも2.0秒を超えるシューボックス型の本格的音楽ホールです」
と施設説明にありました。
おかげで言葉が聞き取りにくく、とくに早口の前座の噺は
何を言っているのか分からないという声をたくさん耳にしました。
シャンデリアのまぶしさにも閉口しました。
小三治はさすがに、開口一番、
「落語をやる会場じゃありませんな~」と言って、オペラ歌手の真似を延々とやって
笑わすし...。(ああでもやらなきゃ落ち着かなかったのかも...)


が、もちろん、落語はすばらしかったです!


  柳家 小かじ  『道灌』    早口すぎるし、残響音で聴きにくく、気の毒でもありました。

  柳亭 小痴楽  『浮世床』   やはり、あがったのか早口すぎ。お客を今ひとつつかめずに退場。

  柳家 三三   『佐々木政談』 やっと噺が見えて、笑いどころもあり、お客も暖まり始めました。

   ~仲入り~

  桂 歌丸    『紙入れ』   艶っぽい川柳に引っ掛けた"枕"が歌丸らしく、私は大受け。
                  あやうい川柳に会場がシーンとした時は、びっくりしたけれど。
                  あれを大笑いする感覚が、福岡にはまだ育っていないのかしら?
                  あいかわらず色気のあるおかみさんの表現が、自然で、最高~!

  柳家 小三治  『死神』    枕では天皇が免許を更新した話などを例の調子で。
                  噺に入ってからは、ゆっくり、たっぷり。
                  死神が見えるようでした。
                 




組曲虐殺

2013-01-13 02:19:18 | 芝居・ミュージカル
井上ひさし生誕77フェスティバル2012 ファイナル
こまつ座&ホリプロ公演


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作:井上ひさし 演出:栗山民也

出演:井上芳雄 石原さとみ 山本龍二
   山崎一 神野三鈴 高畑淳子

音楽&演奏:小曽根真


虐げられた(搾取された)人々のために生きた作家・小林多喜二と
彼の姉、許嫁と妻の間(?)の女性、同志で常に共に居る女性、
そして刑事が二人、たったその6人だけの芝居。
ピアノがすばらしかった。
高畑淳子の全力投球の、活き活きとした芝居が素晴らしかった!


大好きな井上ひさしの最後の脚本ということもあって
あれこれ考えることの多い芝居でした。

でも、正直言って、『日本人のへそ』や『たいこどんどん』がなつかしい...