分類:寺社
場所 : いわき市鹿島町走熊字坪下28 天徳山蔵福寺福正院 宗派:高野山真言宗 本尊:大日如来 住職:永崎亮賢 遍照院(住吉)兼務 檀家:39世帯
旧・山号を「鬼渡山 (きわたりざん)」と呼んだ 西暦1744年、115代桜町天皇が江戸時代の初期延享4年7月11日、僧侶禅東法師が建造しました。今より271年前(平成30年時点)、後植田東光院長孫(常磐湯本)の長宝寺などに転住、安永5年10月28日智明が転住。天保5年智明が鬼渡山福正院と呼んだのを、後に天徳山蔵福寺福正院と改号しました。 法印禅東が15世の住職となり、山号を鬼渡山(きわたりざん)と称して客殿を新造しました。禅東は、植田の東光院、及び長孫(湯本)の長宗寺にも転住して住職になっています。 第16世の寿栄は宝暦3年(1753)に湯本の勝行院に転住したという記録が残っています。 《平成2年(1990)に再建された福正院》
福正院は走熊の高台にあるため、境内から見る眺めは素晴らしく遠く飯田方面や住吉地区辺りまで一望することができるし、近くには鹿島小学校や鹿島ショッピングセンターなどが見下ろせます。 また、墓地の突端まで進むと、鹿島街道・米田・下矢田地区も見ることができます。 《昭和63年まで現存した茅葺屋根の福正院》
福正院は昭和4年(1929)の走熊の大火の難を逃れた古寺でしたが、雨漏れがしたり戸袋の板が剥がれたりして老朽化が激しくなってきたために、檀家からの寄附により平成2年8月に新しく建て替えられました。 建物は、白水(内郷)の阿弥陀堂をモデルにしたと言われています。