ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

札幌市の談合

2008年10月30日 | 入札・談合
札幌市で歴代幹部が下水道工事で受注会社を指定してたとのことで、公取が動きました。
詳細は各紙が報じています。

市側は8月に市議会で「官製談合はなかった」と表明していたそうです。
この表明は、今となっては如何に市側の調査というものが「甘い」ものであるかを示したに過ぎないものとなってしまったわけです。

市側の調査の甘さは、私は嫌というほど浦安市で体験してきているので、札幌市の対応にはさほど驚かないのですが、それにしても札幌市側は甘い調査であったことを反省しているようで救いがあります。

我が浦安市は、反省どころか私が議会で取り上げたことを、市長自らが問題視し、結果議長は「議事録から削除」(6月議会)という形で、実質事件の「隠蔽」に走てしまったのですが、まさか札幌市議会はそのようなことはしないと思いますが・・・。

そもそも札幌市長は、入札改革を看板政策として談合防止に力を注いできたそうです。ここは、我が浦安市長とは大いに異なる点です。
二年前の市長選時に、現職市長は入札改革には全くふれていませんし、その後の対応を見ても、とても改革を「看板」にしているとは思えません。

この事件を契機に、札幌市は10月から、市発注工事の入札で指名競争入札を廃止してすべてを一般競争入札に切り替え、さらに市発注工事の入札はすべてインターネットによる電子入札に移行しているようで、市長の姿勢は評価できるものです。

我が浦安市では、官製談合防止法違反で逮捕者が出ても、指名競争入札は相変わらず沢山あるし、電子入札機は県内トップの時期に購入しているが、宝の持ち腐れ状態で、本年度の使用回数も一桁台。
わが市は、入札改革と称して、予定価格の事前公表は今年4月から踏み切ったが、そもそも3月の逮捕事件は、担当者が予定価格を指名業者に漏らしていたことが問題になったわけだが、指名を受けた業者は予定価格を知ることよりも、何処が指名を受けたかを知り出すことが重要で、そのために物凄い努力をしていたことが刑事記録で明らかになったのです。

予定価格の公表なんていう小手先の事をする前に、指名を受けた業者が他の指名業者を捜し当てられる制度を如何になくすかを考える方が、余程談合防止に役立つのではないでしょうか。

全国誰でもが参加できる一般競争入札に切り替えない限り、同じことは繰り返されます。(一般競争入札にしたからといって、入札参加者を事前に知り出す努力を企業はするでしょうが、兎に角、指名競争入札をなくさない限り、次ぎのステップにはいけません。)

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