ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

補助金をめぐる議会の動き その2

2010年11月18日 | 議会
同じ日に、小泉議員から「福祉関連補助金に関する特別委員会の設置」の提案も行われました。

以下はその時の模様です。

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     (小泉芳雄君登壇)
◆(小泉芳雄君) たびたび済みません。
 発議第2号 「福祉関連補助金に関する特別委員会」の設置について、提案理由を述べさせていただきます。
 浦安市の障がい福祉の現状は、障がいのある児童・生徒が通常学級に入学できることになってから増加の一途となり、障がい者福祉費にかかわる予算の増加は平成22年度において24億6,794万円となっている。これは平成19年度予算の2.2倍の金額である。このように予算額が増額したということは、障がい者福祉サービスが充実してきたとも言える。
 また、平成17年5月、補助金検討委員会の補助金の見直しに関する提言書提出から5年後には、平成17年度補助金17億8,813万円が、平成22年度予算では約2倍の34億2,746万円に増加となっている。事業補助金の増加は市内福祉医療法人並びにNPO法人の運営、財政援助補助金交付団体であり、議員から、公金の使途、事業の内容や対象となる事業は公平、公正に行われているのか、交付団体からの聞き取りはできません。福祉法人、医療法人、NPO法人の補助金事業の予算・決算審査については、議会や議員の調査については権限の限度があります。
 平成20年度に予算計上されている浦安市特定地域活動支援センター運営費補助金4,046万円もその1つである。また、この事業が障がい者自立支援法に基づいた事業であるのにもかかわらず、県の補助金が地元福祉法人に別途支給されたのか、当局からの説明もあいまいである。県補助金と市補助金の事業費目の説明を詳細にするべきである。
 また、4,046万円の高額な補助金が交付されてから、いまだ財政援助団体監査も行われておりません。議員には調査権がありません。特に高額補助金が、事業の内容、使途等がより透明性を持って行われているのかをチェックすることが議員の責務であり、監査報告をもとに質疑、質問をしているのが現状である。
 以上の理由から、予算承認がされたら議会の手の届かないところで公金が使われていることにならないように、福祉関連補助金交付に関する特別委員会を設置して、補助金検討委員会の提言書を参考に、議会として今後の補助金の使途、事業内容並びに費用対効果等を調査・検討することを議会に求めるものです。
 この特別委員会設置案に、より多くの議員各位のご理解をお願いいたします。
 それでは、案文を読み上げさせていただきます。
     (発議案朗読)
 以上、よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

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この提案に関して、宮坂議員から質疑が行われました。

◆(宮坂奈緒君) それでは、「福祉関連補助金に関する特別委員会」の設置についての質疑を何点かさせていただきます。
 まず、この対象の補助金はどれになるのか、また、この対象の補助金を決める際にその補助金の限度はどのくらいの金額と設定するのか、まず1点伺います。
 次に、なぜ福祉関連補助金に関する調査・検討をするのか。
 3点目。委員を10人とした理由と、選出基準についての考え方について伺います。
 次に、4点目、調査・検討事項の具体的な内容について伺います。
 以上を1回目とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

◆(小泉芳雄君) それでは、ただいまの宮坂奈緒議員の質疑にお答えをいたします。
 対象の補助金、何を対象にするのですかということ。先ほど件名にあるとおり、福祉関連に関する補助金を対象とするということでございまして、別に先ほど言った、それだけを対象にするということではなくて、先ほど説明で申したとおり、補助金については我々から手の離れた行為なんですね、はっきり言えば。要は、補助金で出せば我々調査権がありませんので、いろいろ限られた範囲の中でしか検証ができない、確認がとれないということの中で、今後、議員としてその対応をどのようにするかということで、福祉関連。
 今の状況でありますと、実質的には福祉関連と申しますと社会福祉、障がい者福祉、あるいは保育園等の福祉等々あると、福祉の関連は広いんですけれども、その中身を対象に、どのように議会が対応していくのがいいかを調査・検討するということでございます。
 2つ目の、金額の対象はということがご質疑にありましたけれども、これはあくまでも実質的に中身を見ますと、今、NPO法人等も一部、利益を求められる事業ということになっている以上、1,000万円が対象かというとそうではなくて、やはり金額的にも、それは特別委員会の中で決めていっていただくという考えをもって、今ここで金額を「この程度にする」という気は持っておりません。
 それから、10人にした基本的なものは何かというと、実は今、特別委員会は議会活性化特別委員会ということで、9名となっております。議員は議長を除く19名でございますので、はじめから9名と書くと、はじめから、では無会派1人は抜いちゃっているのかと言われたのでは私としては、提案者としてはなかなかできないことで、残りの10名ということで書いたわけでございます。
 調査の内容というのは、先ほども申したとおり、はっきり言いますと補助金で出たものについての確認、検証というものがある程度、範囲がありますので、それを今後、議会としてどのような対応をしていくのかを調査・研究をしていこうということが趣旨でございます。

◆(宮坂奈緒君) ただいまのご答弁の中で、対象の補助金はどれかということで、障がい者福祉ですとか高齢者福祉ですとか挙げていただいたんですけれども、当然、少年の健全育成とかスポーツとか、健康増進なども関連してくると思いますけれども、このようなことが対象になっていない理由はどのようなことなのか、まず1点と、調査が終了するまでの期間ということになっているんですけれども、私たちの議員の任期は、あと残すところ約1年となっており、来年4月にはまた選挙があって、解散ということになるんですけれども、任期満了で自然消滅ということではないと思いますが、いつ、どのようなスケジュールで調査・検討をしていかれるおつもりなのか。
 また、期限を調査・検討が終了するまでということになっておりますが、いつごろをめどに考えていらっしゃるのか。
 スケジュールの関係で、あとは何をもって調査・検討が終了したというふうに考えられるのか、また、その終了をだれがどのように判断されるのか、2回目、伺います。

◆(小泉芳雄君) ただいまの質疑なんですけれども、対象者が、いろいろ、るる述べられましたけれども、これはあくまでも特別委員会が設置されてから、どれとどれとどれをやっていこうよということで決めることであって、今ここでどうのこうのという考えは一切ありません。それはご理解を願いたいと思います。
 それから期限については、これはあくまでも、当然、特別委員会は任期が切れた時点で終了します。かといって、それはあくまでも特別委員会の中で、目的が達成されたところで全員で「これでいいでしょう」ということであれば、あるいは半年で終わる可能性もありますし、あるいは任期切れになるまでやる可能性もありますので、その点については、私から「いついつまでの予定」というのは出せません。それが現状でございます。
 だれが何をもって終了とするのかというのは、あくまでも、つくられた委員会の中で委員長がお諮りをして、これで終了しますよという了解を得て、それで報告等を出して終わりにするというのが通例になっておりますので、これも特別委員会が設置されてから決めるものと思いますので、了解願いたいと思います。

◆(宮坂奈緒君) 発議者の方から予想以上にやさしいご答弁をいただいているので、すごく拍子抜けしてしまったというか、済みません、一個前の宝議員のときに「あんた」という発言があったので、私も「あんた」と言われたらどうしようかなと思っていたんですけれども。
 一番最後に、3回目の質疑とさせていただきます。
 教育民生常任委員会において、各委員から質疑が行われました。発議提出者はこの委員会のメンバーではございませんので、委員会には参加していないと思いますけれども、控室かどちらかで中継、放送を聞いて、委員会でのやりとりは承知した上でこの発議を提出しているというふうに認識しておりますが、委員会質疑の中で何に疑問を持ち、何を調査することが必要と考えられたのか、考えられてこの特別委員会の設置ということを発議されたのか、最後に伺います。

◆(小泉芳雄君) 決して女性にいきなりどうのこうのということよりは、先ほどの、前議員の場合は勉強不足です。あなたのほうはちゃんと聞いているから。女性だからといって甘いんじゃないんです。結構ですよ。
 教育民生の問題については、ある程度聞いているときもありますし、何をもってと言われましたけれども、先ほども言ったとおり、我々この補助金の提出は、案件によっては全然議員の会議の中から、議会の中から外れてしまうんですね。権限がありませんから、調査権。いわゆる交付団体に「これを持ってこい」「あれを提出しろ」「これをやれ」という権限はないんですよ。調査権がありませんから。ですから、あくまでもその監査をもとに質疑・質問をしているのが現状なんですよ。
 ですから、何をもってではなくて、先ほど言ったとおり、これをどういうふうに議会として今後、対応するかをしようというのが、この特別委員会の設置目的でございますので、その点は、これをやろう、あれをやろうというのは、先ほど言ったとおり、あくまでも特別委員会のメンバーがやることですので、それでご了解願いたいと。私が今ここで「これをやりますよ」と言ったら怒られますから、皆さんに。そういうことです。

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このやり取りの後に、発議に対しての反対討論が末益議員により行われました。

◆(末益隆志君) 発議第2号について、反対の立場から簡明に討論させていただきます。
 ベテランの味でございますね。あと1年ご指導をお願いします。
 難しい話ではありません。皆さんに語りかけたいな、討論したいなということで登壇いたしました。
 しかし、浦安市議会というのは特別委員会が大好きなようでございます。何で3月、この議会なんでしょうか。監査結果が出てからでいけない理由がどこにあるのか、先ほどの監査の違いというのは十分理解した上で申し上げているわけでありますけれども、何か別に理由があるのでしょうか。
 監査の違いはね、わかっているわけなんですけれども、教育民生常任委員会での質疑、いろいろございました。私も控室で傍聴しておりました。そういった中で、委員の皆様は納得して賛成されたというふうに私は理解をしておりました。たしか教育民生常任委員会は全員賛成ということだったかと思います。ええ、全員賛成でした。残念ながら、先ほどのご答弁の中で、とりあえず賛成したというようなお話がございました。居酒屋のビールのような、「とりあえず」というのはちょっと残念だなと思ったわけですけれども、ある意味、常任委員会の自己否定ではないかというふうに私は思いました。残念でございます。
 そこで、この議会中継、だれでも視聴しているわけでございます。言ったら言いっ放し、修正なし。本当にこの特別委員会を設置して、市民が何か期待をされるんでしょうか。市民が望んでいるのは政治活動ではなくて、我々、議員活動であると思っています。テレビ映って何ぼ、新聞に書かれて何ぼではないと思います。地道に活動して、そういうやつにこそ喝采してくれるのではないかと私は思っています。そうでないと議会制民主主義というのはおかしくなってしまうのではないかと、二元代表制というのはそういう意味ではないかなというふうに私は思っています。正しく活性化しましょうよというお話でございます。
 せんだっての答弁でも明らかになったわけですけれども、老化による機能低下、脳梗塞ですとかいろいろあるわけですけれども、足腰立たなくなった、そういった方が障がい福祉の世界に入ってこられる。ウェルカムでございます。年間150名を超える方がこの浦安でも、それが介護保険の網から漏れて、年間150名ですよ、すごい数ですよ。これから減ることはないです。それが障がい福祉で救われている現実です。究極のセーフティネットではないですか。社会福祉を充実しろというのは、そういうことではないでしょうか。
 国では自民も民主もだめですね。確かに、野党もそれなりに頑張っていただきたいと思います。
 今、地方自治体のできるぎりぎりですよ、今、浦安がやっているのは。首長も命かけてやっていると私は思っています。議員もそうだと思います。皆さんもそうじゃないですか。真剣にやっていると思います。この地域活動支援センター、こちらでも高齢の方が中途障がいとして、精神障がい、身体障がい、たくさん来ますよ。みんな地域に出たいんです。そのどこが不明朗なんでしょうか。私は議員として納得ができません。
 本当にこの議会というのは不思議な世界だなと、入ってみてつくづく思います。アリスの世界だったらうれしかったんですけれども、どうもアリスはいないようで。受けないですね。
 この発議、補助金というお金に対する当事者性、思いといったようなものへの監査請求、また特別委員会かなと思うわけです。コンプライアンスといいますかですね。
 例えば、私は一般市民の立場で、障がい者の家族として「こういった事業があったらいいな」と思って、自分たちで療育事業を立ち上げた。でも、その後、たくさんの方がその事業に入りたいと、参加したいと言ってきて、自分たちだけではとても運営できなくなった。この事業に社会性、公共性があるから行政が認めてくれて、一部補助金をいただいて事業を継続することができた。当時、まだ一般市民の時代です。公明党の議員の方に本当に大変お世話になりました。お骨折りいただいた記憶があります。こういう場で感謝するのはちょっと違うので、笑顔で。
 例えば、保育園の園長をしながら教育民生常任委員会で子育てについて発言をする、サッカーに情熱を注いできたから子どもたちの健全育成にと全天候型の立派なサッカー場建設に頑張る、少年野球に心血を注いできたからグラウンドの優先利用だとか無償での利用に奔走した、そうした当事者性の中から課題解決のための議員活動ではないのか、それはコンプライアンス以前に当事者性、熱意の問題ではないのか。冬の真夜中、雨が降っても24時間頑張る福祉の現場から、仲間の現状に課題が山積しているのを見て議員になった、それが利益誘導ですか。
     (演台をたたく)
 起きましたか。
 当事者だから、ずぶぬれになったスタッフだから課題が見えるんですよ。当然議員になってからは、それ以外にも課題は山積しているわけで、陳情や調査とか、それぞれが多くの課題を解決してきた。
 議会活性化特別委員会の設置で議会がスピーディかつ中身が濃くなってきたと私は感じています。まだまだ活性化の途中であるということは否めません。ですが、それがこの特別委員会の設置だとは、私は到底思えません。市民の期待する議会のあり方ってこういうものなのか、若干違っていないか。今回、皆さんが頑張った補助金は、どれも今回の特別委員会の範疇からは外れそうであります。委員会設置とするならば、すべての補助金が対象とされるべきではないでしょうか。何かおかしくないですか。恣意的なものを感じます。
 もう一点、補助には予算書に載らない補助というのもございます。支出の伴わない補助、つまり免除、減免であります。これらは審査されないのでしょうか。本来得られるべき税金、徴収されていれば市の収入となったものです。これらは対象にならないのですか。まるで魔女刈りではありませんか。
 先日のご発言にあった「偏った障がい者福祉」という誤った認識の文言がすべてではないのか、日本という国が目指すソーシャルインクルージョンに対する挑戦ではないのか。こうした偏った特別委員会のあり方、設置について反対をさせていただきます。

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この反対討論の後に採決に入り、賛成多数で可決されました。
可決後、全員協議会が開かれ特別委員会のメンバーの選任が行われました。
(私は無会派ということで、同委員会のメンバーに入ることは出来ませんでした。)