ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

選挙費用 その2

2008年11月02日 | 議会
選挙費用のことは、昨年11月22日にもこのブログで書きました。
今回は、候補者になって体験した裏話です。

1年半前の選挙は、私にとっては「現職」で迎えた初めての選挙でした。
当然、私の名簿が選挙関係をプロモートする会社にも行っていたことは間違いありません。
ですから、年明け早々頃から4月の選挙に向けての「案内」(実質、営業活動)がダイレクトメールで送られてくるようになりました。
選挙事務所用のプレハブの案内に始まり、たすき、旗、ハンドマイク、レンタカー、リーフレット作成請負等々、選挙の必需品の売り込み合戦と思えるほど沢山の会社から送られてきました。

呑気な私は、さっとは目を通すのですが、どれも新聞と一緒に廃品回収に廻していました。
暫くすると、今度は電話での売り込みになりました。
「選挙のお手伝いをさせて頂きます。話だけでも聞いてください。お時間のある時に、お伺いします」との内容での電話です。

選挙にそんなに熱くなれない私は、「結構です」と、いつも冷淡な返事でした。

しかし、ある一社の方は何故か何度も電話をして来ました。
「話だけさせて下さい。きっと選挙の参考になりますよ。選挙に関するデーターも持っていますから」
との営業文句にくどかれ、3月にもなっているのに一切選挙の準備らしいこともしていなかった私は少々焦りを感じていたこともあって、
「お会いするだけですよ。仕事をお願いする事はありませんよ」と念を押した上で会う約束しました。

雨降りのある日、その営業マンはわざわざ埼玉県から千葉県まで出かけてきてくれました。

話を聞いていると、「成る程。これが選挙プロの視点か」と思う点がいくつもありました。
その中で、私の心が動いた一言は、
「選挙費用(公費負担)の中で全てやります。写真取りからポスター作り、公選ハガキの印刷まで、全てプロのデザイナイーをつけて仕上げます。数着の服を持って埼玉のスタジオに来て頂ければ良いだけです」

これって、候補者にとっては凄く楽で魅力的です。
写真屋さん、印刷屋さんと自分で手配しないで済むのですから・・・。
また、公費の範囲内でしてくれると言うことですから・・・。

「話を聞くだけ」との約束だったのが、何となく話しに乗せられて、最後は
「スタジオに行きます」と私は言ってしまい、日時まで決めました。

しかし、選挙近くに埼玉まで出向く時間が取れず、結局お断りすることになってしまいましたが、もし行っていたら、ポスター用写真代、公選ハガキ印刷代等々がポスター用印刷代として一括請求され、法外な選挙費用の請求を私もしてしまっていたかも知れません。今考えると、ゾーと背筋が寒くなる思いです。

とは言うものの、この時私はポスターに関して貴重な事を聞きました。
「ポスターを高校生に見せて、○を貰った人は当選します」とのお言葉です。
このお言葉は忘れることが出来ません。

次ぎの選挙時には、絶対に高校生に協力をしてもらわねばなりません・・・。

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする