桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

ツワブキ(石蕗)の春

2010年03月24日 20時14分33秒 | 

 昨朝、桜が咲いているのを見ました。
 家のすぐ近くにある住宅会社のショールーム前です。ただし、何本かある樹のうちの一本だけで、それも二輪か三輪……。気象庁の基準でいうと、まだ開花したとはいえません。
 狭い道路ですが、反対側でもあり、出勤時の慌ただしいときには立ち止まってカメラに収めている時間的余裕がありませんでした。

 いつも朝はドタバタして余裕がありません。
 昨日は朝飯を食べなかったので、途中にあるサンクスに寄って、鮭ハラスの握り飯を買って行かねばならんと思いながら、ドアの鍵をかけようとしたときに、マンションのフロア理事(老♀)の顔が見えました。町会費の集金です。
「お忙しそうだから、お帰りになってからでも……」といわれましたが、私がお帰りになる物音を、耳をそばだてて聞かれているのか、という気にもなったので、ここで手間取るぶん、小走りに歩けばいいと思い、エレベーターが上がってくるのを待つ間に用を済ませました。遅れは数十秒。
 スティーヴ・マックイーンを真似て、身体を右に傾けながら、マンション入口から道路に出ます。セカセカと歩けば、数十秒の遅れはいともたやすく取り戻せます。

 しかし、握り飯を仕込みに入った、コンビニのサンクスがいけませんでした。
 買うものは決めているので、私は店に入ったときにはすでに小銭入れを左手に握っています。握り飯の棚に行って(この朝は鮭ハラスがなかったので)、明太子マヨを一つ。値段を見ながら素早く掴むと同時に小銭入れに指を突っ込んでいます。
 買ったらコートのポケットに突っ込むので、レジ袋などは不要。テープを貼ってくれればいい、というつもりです。
 レジは二つありますが、朝、開いているのはいつも一つだけ。若い♂が精算中、その後ろに若い♀が待っていました。
 二人とも二品か三品の買い物ですが、二人の行動がせっかちな私を苛立たせました。若い♀のほうはともかく(というとジェンダーじゃないか、といわれそうですが)♂が鞄をレジの台の上に載せ、おもむろに財布を取り出しているのです。
 おまけに、というより、こういう♂なら当然予想されたことですが、レジ袋を受け取ったあとの行動ものろい。さっさと引き揚げれてレジを明ければいいのに、ご丁寧にも台に載せたままの鞄の口を開けてレジ袋を突っ込んでいる。

 鳴呼、前からわかっていたことではあるが、ダンディズムや美学というものがどんどん死に向かって突っ走っている!! と慨嘆する私。

 つづく♀のほうは二十歳そこそことまだ若いのに気の毒だが、すでに多くのおばさんの域に達しています。おばさんの特権といわんばかりに、一円硬貨を整理しつつ同じような行動。
 明太子マヨをてめぇの脳天に振り下ろして、グチャグチャに潰してやろうかと、つい意気込んでしまう私。思わず知らず手に力がこもって、もう少しで握り飯を潰すところでした。

 小走りに歩いて取り戻していた遅れは完全に復活。駅に着いたときには電車は発車寸前でありました。
 駅のプラットホームでも亡霊が歩いているんではないか、と思いたくなるような若者が多い。朝のプラットホームは一人が通れるぐらいのスペースしか空きがありません。そういうやつばらのおかげで、いつもの乗車位置に辿り着く前に電車がきてしまう、ということが往々にしてあります。



 昨日の昼休みに歩いた「こざと公園」の桜です。
 このあと、燕が舞っているのを見ました。



 二月中は根づいてくれるかどうか心配だった我が庵のツワブキ(石蕗)です。
 三月に入ってやっと新しい葉を二つ出し、ヤレヤレよかったと安心させてくれたと思ったら、三つ目、四つ目、五つ目、と次々に葉が顔を出していました。
 逞しいというより、ちょっと空恐ろしくなるような増殖ぶりです。
 我が庵にきてから萎れてしまった葉を何葉か伐り取っていたので、その残骸かと思っていたものが新しい葉だったのです。

 地中から出たばかりの姿はゼンマイ(薇)のようです。植物の若葉はどれも美しいものですが、ツワブキの若芽は全体が土色をしていて、お世辞にも美しいとはいえません。
 拳を握り締めたような葉が開いて、やっとツワブキらしい艶のある緑の葉に変わるまでには、二~三週間を要します。



 コデマリ(小手毬)もこんな小さな蕾をつけました。

 土日と荒れ狂った低気圧のせいで、ベランダに置いた草花類は壊滅的な打撃を受けました。
 菜の花は葉をねじられて、ちぎり飛ばされました。紅花の鉢もクルクル舞いをさせられた揚げ句、叩きつけられて全身泥にまみれています。ツワブキも鉢がひっくり返されてベランダ中を転げ回っていたのを、途中で気づいて避難させたのです。

 昨日は夜になって小雨。
 朝、横目に見ながら通り過ぎていた桜の周辺がぼんやりと白っぽく見えました。もしかして、と思いながら近づくと、なんとすごい数の花が開いていました。日中は決して暖かいとはいえなかったのに、たった半日で様変わりです。
 コートの内ポケットをまさぐろうとして、もう一度、もしかして、です。やんぬる哉やんぬる哉。カメラを勤め先に忘れていたのでした。



 で、これは今朝ほんのちょっと早く出て、携帯電話のカメラで撮ったのですが、雨空が背景になって花が咲いているのかどうかよくわかりません。実際はたくさん咲いているのです。
 流鉄の線路端にある桜にも数輪の開花が見られました。

 市川大野の桜は昨日と変わらないようです。市川大野に較べると、新松戸のほうが都会度が高いので、それだけ気温も高いのでしょう。



 今日、昼休み中に更新したブログですが、なんとか桜を載せたいと思い、帰宅時にはカメラを忘れずに持ち帰って、再更新しました。
 冷たい雨の夜の桜です。


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