桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

ユリノキ

2021年05月03日 20時39分21秒 | 風物詩

 五月になりました。



 空だけを見ていると、いかにも薫風薫る五月、という明るさですが、地上はとても薫風とは呼べないような風が荒れ狂っています。



 慶林寺参道のハナモモ(花桃)の樹です。

 

 濃い緑の木陰なので、注意して見ないことには見過ごしてしまいがちですが、小さな実をつけ始めました。



 午後、遅めの散歩は慶林寺とは反対方向へ。とちのき通りです。

 

 栃の葉はすっかり大きくなりました。



 あまり歩くことのない径に足を向けてみました。とちのき通りを少し外れたところにある市営住宅です。



 あまり歩くことはないので、こんな高木があったとは憶えがありません。もう少し早いか遅いか、別の季節に歩いていたら、この樹々があったことすら記憶には刻まれなかったのに違いありません。
 通り過ぎて行くと、目の前に大きな花がありました。富士川に向かって下る斜面を均した土地に建てられているので、私が歩いている道路は市営住宅の二階から三階に当たる高さを走っています。市営住宅の庭は数メートル下です。普通なら真横に花を見ることなどできないでしょう。
 見たときはなんという樹なのかわかりませんでした。庵に帰ったあとで調べて、北米中部原産の樹木で、ユリノキというのだと知りました。英名はアメリカン・チューリップ・ツリー。手許にある樹木図鑑には秋の黄葉が見事、と紹介されています。
 二年間だけ棲んだことのある新松戸のマンション近くに、ゆりのき通りという名のつけられた並木道があります。棲んでいたのが十年以上も前なのと、当時は樹木などに関心もなかったからかどうか、並木道の光景は思い浮かびません。
 秋になったら……と、忘れぬようメモを残しました。



 歩いているうちに、右手の甲をひやりと冷たいものがかすめました。なんだろうと思って空を見上げると、いつの間にかこんな黒雲が空を覆っていました。西に傾きかけた太陽に照らされているので、周辺は明るいのです。空だけ真っ暗。狐の嫁入りのようです。

 

 百八十度身体を捻ると田んぼ。こちらは陽射しがあります。例年なら田植え風景を見るのは二日後のこどもの日です。梅も桜も早かった今年は田植えも早いのか。

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