以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

KE車のクルーズコントロールにまつわるラビリンス。。。

2018-04-24 10:55:48 | 日記
春の気候が何故か夏日続きで急に仕事が増えて右往左往の寅です。。。

毒車の冷却系とエアコンはシーズン前にキッチリと点検して正常化しときましょうね。。。

さて、今回はウチのW126 500SEL君で発症した(していた)クルーズコントロールシステムのトラブルに口火を切った故障原因の探求とシステムを構成するユニット部品の解析、故障品の修理にまつわるラビリンスのお話です。。。(笑)

既に30年選手にもなるKEジェトロニックシステムのオートクルーズコントロールシステム。。。
システムの構成自体はオートクルーズモジュール、クルーズアクチュエータ(モーター)、オートクルーズスイッチと大まかに三つの部品で構成されています。。。

このシステムの指示はオートクルーズモジュールの制御によって行われておりますが、、、

先ずはシステムの故障に遭遇した際に一番故障原因の大元凶となるケースが多いのもこのオートクルーズモジュールですな。。。

で、、このモジュール。。。新品でDさんで注文すると約14万円也。。。
一時の値上げではもっと高かった気がしましたが、現在ではこの値段らしい。。。

新品価格に対しましてはオーナーさんの各々の価値観にお任せするとしまして、、、

中古ユニットがヤフオク等で15000円前後で出品されてますが、、、故障しているユニットも結構多いですわ。。。

試しにウチでも検証、研究用に解体屋さんやヤフオクを駆使して中古モジュールを購入してみたら6台購入した内で生きていたのは一台だけと言う1/6の確率の博打になりました。。。(笑)

ヤフオクで出品者コメントで「動作確認済み」と言われましても、、、
この老朽化が著しいユニット基盤の経年劣化は普通に起きているのが普通でしてよっぽど保管状態が良かったモノ以外は故障を抱えていて当然だと思うのが我々この手の基盤を弄る職業の人間からしたら普通だと思うべきですな。。。

だから、購入して送られて来て動作しない、或いは異常動作をする様であれば要修理品として状態を記載したメモと一緒にオイラの工房のデスクに並ぶ事となる。。。

で、、、このユニットがどんな制御を行なっているかを知らなければユニット修理作業自体が暗黒の闇の中で的を得ないメクラ修理になりかねない。。。

勿論、図面は無い。。。

ってコトは現車のアクチュエータソケットの実質7Pのピンアサインを暴き、クルーズコントロールモジュールの14Pの何処にアクチュエータから来ているのかを調査し、モジュールの電源とクルーズコントロールスイッチの信号線3本がモジュールの14Pの何処に入っているのかを暴いて配線図面を描画する事から初める実に地味な作業が起点となる。。。



そして、次に正常なアクチュエータを分解してクルーズ作動時の動作を確認して内部の構成を把握する。。。ソレノイド、モーター、ポテンションメータ。。。素人が無闇矢鱈と分解したら二度と組み立たない部品の構成である。。。(笑)

丁度、昔のハウス日曜劇場のアニメに出て来そうな昔の欧州の機械仕掛けの時計や水力機械の様なノリですな。。。(笑)



ソレノイドの動力電源が二本。モーターの動力電源が二本。ポテンションメータの電源と信号線で計三本。。。

各線の行き先を把握したらモジュールの14Pの何処に入っているのかを車台側の14Pソケットを分解して各線の配列を把握する。

後は電源とブレーキ信号のピンアサイン、スピードセンサーラインを突き止めて、、、14Pの内、残った3Pがクルーズスイッチの信号ラインとなる。

こういった非常に地味な調査結果からシステムを制御する信号や電圧を描画に添削し、以降の実践マニュアルとして資料を構築しておくのがウチ流。。。勿論、門外不出。。。(笑)
ってか、オイラにしか理解出来ない資料かも。。。(爆)



で、、、こういった話になると動作不明のガラクタアクチュエータも欲しくなる。。。

って、コトで5台買った。。。(笑)
段々と解体車も希少になりつつあり、残存数も少ないが故に結構探した。。。😬

動作試験をしてみるとグリスの固着でソレノイドが動作不良だったり、ポテンションメータの抵抗値が滅茶苦茶だったりと中々楽しませて貰った。。。

このアクチュエータも再生が効くモノが多い事も理解し得た上で次。。。


故障品のクルーズコントロールモジュールを分解。。。



この手の基盤で故障原因として多いのが電源回路の平滑化を行う電解コンデンサーの膨張や液漏れ。。。



普通にそんな話は当たり前だが、このモジュール基盤にあっては多くはそんなモンの交換位では治らない。。。

14Pのピンアサインから試験電流を入力してオシロやテスターを駆使した不良箇所特定を開始する。。。



5台の不良品について発見、特定された不良箇所を比較してみるとある共通項が見つかった。。。

電解コンデンサー以外にもマストで交換すべき素子やら基盤自体の最低限の要点検箇所が絞れて来たが故にモジュールのリビルト製作の道も拓けた。。。ちょっと手間は掛かるが。。。(笑)

新品モジュールの約13万円のプライスタグよりはコスト減で修理が可能な事が判った。。。(笑)


でも、まあこの時代のアナログ基盤であるが故に経年劣化も手伝って一筋縄では行かない部分が露呈したケースでしたわ。。。(笑)


クルーズコントロールスイッチは壊れる時は使わな過ぎによる接点不良が多いので黙って交換ですな。。。

で、笑ってしまったのは、、、以下はW126のクルーズコントロールスイッチの部品の見積ですけど。。。




スイッチに記載される言語が英語だと17300円也。ドイツ語だと26500円也。。。(笑)
言語で価格が異なると言うセンセーショナルショック!意味が不明。。。😑


クルーズコントロールモジュールの故障も普通には考えられない妙な故障にビックリしちゃったオイラですが、、、クルーズコントロールスイッチの価格も言語で価格が異なるって、、、コレも毒車に驚かされる話の一端なんでしょうかね。。。(笑)

根拠の無い話。。。

2018-04-16 19:50:27 | 日記
関東は桜のシーズンを終えて新緑の季節となりました。。。

季節の移り変わりと共にもう二度と依頼を受けたくないユーザーが増加中です。。。

故障していたメーター又はユニットを修理して返却したらメーターの警告灯が点灯しただの、水温計の指示値が違うだの現車側のトラブルの可能性を無視して一方的にウチにまくし立てる様な電話を営業時間外や定休日にしつこくリダイヤルして電話して来る常識の無い人。

で、、、ソレで走れないかと言うとそう言う訳では無い。此方は余計にイラっと来る。

酷いのはW202の電動格納ミラーのハーネスを張り替えてやったら「格納のスピードが左右で微妙に違うから同じにならないと気に入らない。」とか意味不明なクレーム。
あのね、、、国産の電動格納ミラーでも左右の格納スピードは違うど。こんなモン個体差だし同じ格納速度になる様にメーカーはそこまで気にして作ってないよ。
神経質なミクロマンは国産のデイーラーさんにもこう言ったクレームを言うらしいが相手するのも馬鹿馬鹿しいわ!

多いのが「修理前は正常だった!」と根拠の無い話を宣う人。
正常?何が?何処が?壊れたメーターが故障ランプを点灯出来なかっただけだった何て話も多いよ。
ってか、、、正常だったモノを何で修理依頼したのよ?(笑)
正常だったと言うならば証拠を持って来てよ。(笑)

少なくとも修理品を検査したら要修理箇所があった時点で正常な訳がナイ。ってか「正常」の根拠は?!

ウチが信用出来ないのに依頼して文句垂れて講釈が始まってるんだろうから俺もアナタを信用してないからさ!
訴訟する?やれば?どうぞ、ご自由に。此方も多忙なので頭ごなしにまくし立てる様なそんな話に付き合ってられまへ〜ん。

W124やW126のメーターで水温計や燃料計、油圧計の経年劣化によるトラブルも実に多いですがキチンと修理して実際の水温やら燃料残量の指示値、油圧計の指示値について文句を垂れられてもねえ。。。



ハッキリと本音を言えばソレがお前の現車の状態だよ。水温が異常値?センサーや水系統の点検は受けたのか?素人が中途半端な知識でDIYで点検してんじゃなくてヤナセにでも入庫してプロの点検を受けろよ。

燃料計が満タンにならん?多いんだ。燃料タンクの中が腐ってねーかい?幾ら燃料ゲージを交換してもタンクのヘドロが消滅しなけりゃ症状の根本解決にゃならんよ。暫く乗ってねーとかなら尚更ヤバイな。

油圧計の指示がおかしい?クルマ趣味の長老だと知ったかして語るお前が可笑しいんじゃねーか?
オイルプレッシャーセンサーもイカレて表示が狂う事もあるし、オイルフィルターの詰まりでも油圧表示に影響するしオイルの粘度でも変化するど。。。第一こんな参考程度のいい加減な油圧計程度のモンで素人のお前に車の故障判断が出来るんかいな?(笑)
実際に油圧が上がらなくなったらエンジンはお釈迦だぜい。(笑)
此方は正常な油圧センサーからの信号で油圧計が動作指示する様に修理してるんだからメーターの所為にしてるのはお門違い違いますかね?

メーターってのは基本的な車両の状態を表示するトコだからセンサーやアクチュエータの信号でキチンと動作する様にウチでは修理してんのよ。修理から返って来たメーターを現車に装着してソケット一本挿し忘れてメーター表示が可笑しい何てのは笑って済ませられるレベルだが現車に装着したら油圧の警告灯が点灯したとか言ってクレーム電話で大騒ぎする実におめでたい人。。。
オイラをまくし立てる前にエンジンオイル入ってんのかい?
エンジンオイルがジャジャ漏れ全開の個体だったら有り得るし、オイル下がりしてる個体だったらエンジンオイルはバンバン減るから油圧異常にもなるわな。。。文句言ってる間にエンジン死ぬよ。。。(笑)

こんな事言ってる輩に限ってウチが現車を診てない事をイイことにウチが優しく親切丁寧にアドバイスしてやると、真っ向から否定して現実を直視出来ない輩が実に多い!
冷却系にも油圧系にも手を入れる予算の無い輩に限って故障についてウチの所為にしようってのはお門違いじゃねえですかい?!(笑)

維持予算の出ない輩に限って、メーター修理後に判明した現車の故障をウチの所為にしたり、、、遠方のユーザーだと「今から来い!」だのと直ぐに始まる。。。この系は中途半端な知識で起きた事象に対処するスキルも無いし金もない。
こんな輩に言われてハイハイそうですかと出張何ぞして、結果ウチに責が無いと判明しても「はい。ご苦労様。」で俺を手ブラで帰らせようとするんだよ。100%!😎

以前、名古屋の人から呼び出されて実際に行ったらユーザー自身の不始末でウチには全く責任の無い話だったから出張経費と検査費用をバッチリ請求してその場で現金払いを求めたら「今、持ち合わせが無いから後で振り込む。」だとさ。。。
こんな話、俺が信用する訳がナイ。あれから10年経つけどまでお振込みが御座居ませんですよ。(笑)
勿論、此奴の仕事は以降お断り。だって人に仕事させといて約束の期日に代金を支払わないし、何かにつけて「高い!安くしろ!」とほざくし、仮に数万円でも支払った後にクレームをつけて支払った金額以上の金をウチから回収しようと絡んで来るし、、、心当たりのあるお前の事だよ!二度と電話して来るなよ!折り返しも基本せんから縁は無かったって事にするべ。お前、大嫌いだからよ。(笑)

と、、、まあ身の丈を考えない身の程知らずが意味不明なクレーム電話📞をよこしてまくし立てて来るのも俺が笑ってるウチにやめといてくれればイイんだけど、、、でもその時点で二度目の依頼は請けないクレーマーと判断して出禁決定になるけどね。。。(笑)
以降、クレーマー認定者の方のよくある手口として無言で修理品を送って来ても駄目よ。何度送っても必殺着払い返送で返って来るよ。(笑)

まあ、要するにウチは不快度MAXな資金欠乏ユーザーのお相手をしている程暇じゃないのでウチに心当たりがあって縁を切られたと思ったら諦めて何でもかんでも融通を聞いてくれそうな信用度の高い業者様に御依頼下さいませ。。。

俺が嫌いな人からの御依頼は嫌です。やりません。(笑)

意図的にクレームで金儲けでも考えてる様な輩は最初の段階で判りますから御生憎様です。

別に俺に治して貰わなくても治せるプロは何処かに多分居るし、気に入らなければまくし立てたら言う事を聞いてくれる奇特な人でもお探し下さいませ。。。雑誌やインターネットで派手に集客している業者さん何かとっても丁寧に対応してくれるかもですね。(笑)



鯨、鯛、鮪とかけて旧いメルセデスと説く。。。

2018-04-13 09:46:51 | 日記
1992年まで新車で売られていたKEジェトロのメルセデス。。。

アイドル制御にチョコっと電機を導入したのがKE制御。。。

その前の御先祖様にはKジェトロと言ってエンジン制御の全てに電気制御を使わない機械的なシステムがありました。。。

で、、、KEジェトロが産まれる前から毒なドイツ🇩🇪のお国ではアウトバーンと言う、その昔はヒトラー君が軍用機の滑走路にも使える様にと命令して造らせたとてつもなく広くて長いハイウェイが存在している様な環境故にオートクルーズ何てシステムが産まれたワケで、、、W123世代のメルセデスにも既に装着されるオプションになったらしい。。。

当時のメルセデスではエンジン制御にはまだ電気制御を導入していないにも拘らず、オートクルーズと言うシステムで電気システムが先に搭載されたと言うトコが日本人の技術者的考えでは理解が難しいが、、、その頃の昭和だったニッポン🇯🇵の国ではトヨタが初代ソアラだのセリカXXだの、、、日産が「カーエレクトロニクスは日産!先進技術で選ぶと日産になる。」と言って430セドグロやらPF30レパードを市場に投入していた時代でしたな。。。
現在じゃレトロで使用用途があまり理解出来ない「ドライブコンピュータ」又は「クルーズコンピュータ」なるモノが上級車種に採用され電気仕掛のオモチャな装備や未来をテーマに蛍光管式のデジタルメーターが氾濫した時代。。。当時のメーカーは開発段階でモノ珍しい電気仕掛の装備の企画提案書を出すと無条件で通ったと言われる位の勢いでコックピット周りに多くの装備品のスイッチが存在する事でステイタスを感じていたオッサンユーザーの心を鷲掴みにした。。。(笑)
加えて昭和54年当時の日産などエンジン設計に目新しいモノも無く「カーエレクトロニクス」に拘ってる事をウリにしてデビューさせたレパードも最上級グレードの2800SF-LにSOHCのL28エンジンを搭載して3速ATミッションと組み合わせて装備以外は何の面白さも無い可哀想な車をリリースしてもうたんですわ。。。勿論、歴史があって定評のあるL型エンジンだから安全パイだったかもですが昭和40年代後半に設計されたエンジンですからね。。。流石に進化しないとね〜。(笑)

すると、トヨタはソアラをデビューさせてエンジンもDOHCの5MGEUを搭載して装備もクラウン顔負けの贅沢遊び車をリリースしたらあっという間の大ヒット!
ココで記憶があるのが日産がやらかした余計な装備、、、フェンダーミラーワイパーやらドライブコンピュータなどと消費者の見た目の購買意欲をそそる様な装備盛り沢山な割にトヨタのソアラには全グレード標準装備だった集中ドアロックがレパードには昭和57年のマイナー後のL20ターボ搭載のZGXには装備されておらず、、、オプション??
下らないフェンダーミラーワイパーやらマイナー後設定のデジタルメーターなどどうでもいい装備に一生懸命で実用的な装備については高価格帯の高級を謳う車種にしては余りに間抜けだったと感じましたね。。。

何でもカンでも着けりゃイイ感はやっぱり日産が一番だったかな。。。(笑)
その乱暴さがY30になってVG30にターボを搭載したけどアクセルとエンジンの間が軟性ゴムで繋がってるんじゃないかと感じるレスポンスの悪さ。。。
Y31シーマに搭載をしたVG30DETはトヨタのソアラに痛い目を見せられたレパードの開発陣の「やっちゃえ!」思想に初デビューでレパードに搭載される予定がシーマの開発陣に最初のデビューを奪われ、、、2番手でレパードに搭載してリリース。。。
255PSのハイパワーエンジンで直線番長の出来上がり〜。。。
日産のこんな乱暴な車作りは平成のY33モデルになっても続いたが最近は「やっちゃった。日産!」も含めて勢いをあまり感じないですな。。。
個人的に乱暴さ漂うY33シーマは大好きです。少々いい加減な出来の悪さも手伝って乱暴じゃなきゃ日産じゃない!と言えますね。。。(笑)

で、そんな昭和の時代からニッポン🇯🇵メーカーも採用していた「高速道路でアクセルを踏み続けなくても速度を維持出来ます装備。」。。。各メーカーによっても呼び名は違いますが日産はASCD。トヨタはクルーズコントロールなどと称してましたがつまり、速度維持装置。。。
でも、ニッポン🇯🇵じゃドイツのソレとは異なり動作速度が60km/h〜110km/hと言うメーカー設定が一般的だったですね。。。
メルセデスだと40km/h〜最高速まで設定可能ですが狭いニッポン🇯🇵の道路事情で車は多いわ、マナー最悪だわの状況が一般的なこの国に150km/hで定速巡航出来るシチュエーションなど皆無と言っても良いでしょうよ。
だから「クルーズは110km/hまでよ。」とされているのも理解は出来るが、この国で高速道路で一定巡航が長時間可能であろうか??

左車線をトラックと一緒に90km/h巡航??
トラックも軽ければ90km/h巡航も可能であるが実車で重くなった状況で上りの坂道にでもなれば速度低下は避けられず必然的に後続車も速度ダウンとなりますわな。。。

よって、クルーズで90km/hで高速道路巡航と言うのも現実的には難しく当時の「速度固定装置」で長時間アクセルペダルを踏まずに長時間巡航など不可能と考えます。。。

だからと言って高速道路の追越車線を140km/hでクルーズってのもお腹を空かせたクラウンとかマークXが天井に赤く光ってクルクル回転する物体を出してナンパされる事請け合いになりますのでリスクが高いですねー。(笑)
オマケに最近は追越車線も上り坂でリミッター付の大型車が走行車線を走る大型の重い車を追い越そうと通せんぼ状態になるのでクルーズを引っ掛けて巡航ってのも難しいですよね。

最新式のレーダークルーズみたいなコンピュータが判断して適正な車間や速度で巡航してくれるロボット車🚗ならクルーズにお任せもアリなんでしょうがね。。。(笑)


で、、、その利用価値の判断が難しいオートクルーズ。。。

KE世代のオートクルーズはセットをするとアチュエータ内のポテンションメータがクルーズコントロールモジュールに電圧信号を送り、アクチュエータのモーターが必要な位置まで回転してスロットルリンケージを引っ張ると言う実に原始的な方法。。。

で、、、前述の道路事情などから余りに使用頻度が低い故にアクチュエータ自体が「使わなくて壊れる。」と言う故障に発展しているケースが多いですね。

では、、、何が原因で故障しているのか?



開けて見ると故障に繋がりそうなポイントが数点見つかった。。。
でも、当時のドイツ🇩🇪人のクラフトマンシップ旺盛なビール🍺とソーセージの結晶を感じる。。。(笑)
因みにユニットを無闇矢鱈に分解すると二度と組み立たなくなるから知識に乏しい人にはお奨めもしないし、当然の事ながらDIY修理の情報提供やお手伝いもしない。(笑)

コレならばリビルトによる再生修理も問題なく行けそうですな。。。

アクチュエータのリード線のピンアサインと動作原理も把握出来たので机上試験も問題無く行えた。

図面が既に存在しないだけに実測によって動作を把握する必要がありますので現品から追い掛ける様になりますわ。。。

因みに、クルーズアクチュエータの不調でクルーズセット時にグオングオンと脈動するって故障がありますけど、コレの原因は大半がクルーズアクチュエータ内の構成部品不良ですね。。。

殆どは再生OKな部類やね。。。

こうやって原始的な装備も追いかけてみると面白いわー。(笑)

この時代のメルセデスの電装系のユニットには棄てるモノが無い。。。

殆どは修理が効いてしまうところが素敵ですわ。。。

∴ 鯨、鯛、鮪の様に無駄が無い。。。(笑)


クルーズコントロールって装備が無駄?まあ、エエやん。。。

滅多に使わない装備だけど着いてるとね。。。完動しないと嫌だよね。。。(笑)

ウチ、、、もー一体何屋なんだか。。。🤔

深みにハマる。。。

2018-04-02 00:23:49 | 日記
ウチのW126。。。

昨年不良が判明して最近まで放置だったクルコン。。。

どうもシックリ来ない。。。





ドミノ倒しの様な構成部品の不良で部品の交換やユニットの修理を完了させたのですが、、、
調子良くクルコン機能を発揮する時とウンともスンとも言わない時がある。。。

モトロニック車やLHコントロール車だと多くはストップランプスイッチの不良だったり、E-GASモジュールやT/LLRモジュールの不良だったり、、、WISで配線図面が追えたりしますけど、、、

W126やW124のKEジェトロ車になると配線図面自体がWISにも存在せず、システムの不良箇所特定がメチャメチャ厳しくなる。。。

旧い車だから仕方がないと配線図が無いからお手上げ何てのはウチの様な旧い車を専門、、、オマケにこの世代のメルセデスの電機を追い掛けている業種では逃げ口上にもならない。。。

で、、、どうするかって?

先ずはこの時代のクルコンの動作条件とその検知方式をイチから追う事から入る。。。

先ずはクルコンが動作する必須条件から調査する。。。

テールの左右ブレーキ球を外してイグニッションをON!

ブレーキ球ソケットの電圧をテスターで測る。。。

クルコン付きの車はブレーキペダルを踏んでいなくても正常ならばDC12V前後の電圧が来ている筈。。。
この電流は非常に微小な数十ミリアンペアの電流なのでブレーキ球を入れても電球💡は光らない。
電球💡をセットするとソケットの端子間電圧は10mv以下になる。
この電圧をクルコン制御モジュールが検出してブレーキを踏んでいない事を認識している。
ブレーキペダルを踏むとブレーキスイッチがONになってブレーキ球回路に電球💡を点灯させる電流が流れ込み、ブレーキ球💡は点灯する。
その時に端子間電圧は約6V程度まで降下するのでその降下している電圧をクルコン制御モジュールが検知してブレーキを踏んでいると認識してクルコン動作をOFF或はクルコンを動作させない。

余談ではあるが、この年代のW126やW124,W140等でブレーキ球をLED化するとクルコンが動作しなくなるのもこの原理が原因している。。。(笑)

電球💡の代わりにLEDを接続すると電球💡の様に電圧降下が殆ど起きない為にブレーキ球回路の電圧は12V前後のままでブレーキのON-OFFをクルコンの制御モジュールが認識出来なくなって常にブレーキがON、、、つまり常にブレーキを踏んでいると認識してクルコンの動作条件を満たさない状況になる。

よって、クルコンがONにならなくなる。。。(笑)



この検査でブレーキの左右の電球💡を抜いてING-ONでDC12V前後を検出するかしないかを確認した上で次の調査に入る。。。

ボンネット内のヒューズBOX奥の長い方の長方形の黒いユニット。。。
ライトコントロールユニット。。。

コレの中央16PソケットのNo.15にING-ONで12V前後の電圧が来ているか?
来ているか否かをメモして次の検査へ。。。

W126,W124のKE車の場合はハンドルコラム下をバラしてクルコンの制御モジュールのソケットを抜いて14Pソケットのピンアサインを検討つける作業に入る。。。



このモジュールに挿さっている14Pソケットを抜いてING-ONでソケットのNo.1,No.3端子に+12V前後の電圧が来ているか?
ココで+12V前後の電圧が来ていなければING電源供給のNG!

更にソケット側のNo.12端子がボディアースにキチンと落ちているかの確認。。。

ソケットNo.11端子にもアクチュエータコントロール用の循環電圧+10V前後が来ているかもチェック。。。

ソケットNo.8端子〜ライトコントロールユニットのセンターの16Pソケット間のNo.15端子間の導通も確認。。。

この時点でソケット側の測定値に問題が無ければクルコン制御モジュールの不具合が一番臭い。。。

今回のウチのW126の場合はING電源供給に問題が発覚し、修理となりましたが、、、

メーター側のトラブルでSP信号パルスの入力不良と言うのも実際にあるのでケースバイケースで地道に調べるしか手は無いですな。。。

尚、検査方法に関しては電気の知識に明るく無い人は理解に苦しむばかりか判断さえ難しいと思いますのでお奨めは致しません。。。

本件に関しまして技術的なお問合せにはお答え致しかねますのでどうしてもDIYで調べたければ自己責任にてお願い致します。。。

メールで問い合わされてもスルー致します。

過去、酷いのはクルコン制御モジュール等の修理方法を尋ねる様な内容もありましたが、黙って削除させて戴きます。(笑)

まあ、要するに素人さんや車屋さんの領域では解決は困難な事象だと考えます。。。

システムの内部までキチンと理解してシーケンスを追える様な知識を要します。(笑)

自分で何とかしたければ勉強して下さいませ。。。(笑)