あごくろウィンク!(WI)

幸せ&わくわく海外生活の記録。
あごくろおはよう、ウィンク州(WI)編

シニアデイ・・・印象に残った方々後編

2007-12-20 | New Job!
もう一人は、老婦人。
ほんとうに、よぼよぼして、足元もおぼつかないのに、
一生懸命、子供家族、孫たちのクリスマスプレゼントを買いに来たらしい。

でも、お一人で、きょろきょろして、人ごみの中、どうも途方にくれていらしたようなので、お声がけした。
「なにかお探しですか?」

そうしたら、まず、男性用のあったかいパジャマを探してるとのこと。
それから、青いデザインのネクタイか、ドレスシャツ。

どうもご自分では決められないので、私に決めてほしいという。
しかーし、私が決めるのではなく、いくつかオプションを挙げて、その中から彼女に最終決定をしてもらうことにした(せっかくの彼女からのプレゼントだからね)。どこのブランドの品物がいいか、それから値段ができるだけリーズナブルなのはどれか。
私がご案内する後ろを、よぼよぼついていらして、二人で時間をかけて選んだ。
ちょうど、今日からもう一人売り場に人が加わったので、幸い時間的には問題なかった。それなのに(たった15分くらいの時間だったのに)、彼女は「お忙しいのにごめんなさいね」って何回も言ってくれた。

そうそう、これですよ。
私たちの年代を含めて最近の若い年代に欠けてきているのは。
よく、「あなたはここの店員なんだから、私(客)がどんなにわがままいっても、黙ってつきあいなさい!」みたいな態度の人が結構いる中で、こういう老婦人のお心遣いはうれしい。

で、選びましたよ、二人で。
あったかそうなフランネルのパジャマと、
青いネクタイ2本(同じのを2本、彼女は選んでいた。別々な人にあげるって。で、ドレスシャツは買わなかった)
一つ一つ値段を聞きながらね。


で、レジで、お会計の時、また彼女がおずおずと聞いたんだ。
「ねえ、店員さん、これ、ネクタイ買うのと、ドレスシャツを買うのと、どっちがお安かったかしらね?」
それは、もともとは同じ値段くらいだったけど、今日は断然ネクタイがお得ですよ、というと、うれしそうに納得した。

印象に残ったのは、次のシーン。

彼女、金額を聞くと、バックの中からそれはそれは大切そうに、白い古封筒を取り出したの。その表には、「1000$」って、震えるよいよいの手で書いた文字があった。で、中には、シワシワのお札が一杯入ってた。

私は心の中で、「そんな大金、現金で持ち歩いたら、危ないって!」って思ったけど、その中から彼女が大切そうに一枚一枚お札を金額分抜き出すのを見てたら、はっと気付いた。
その封筒は、きっと、今年のクリスマス分の、予算の全額なんだ、と。
だから、大切にまとめて持ち歩いてるんだと。

この国は、老人に厳しい国。年金も、なんでも、全部自分でやらなきゃならない。
医療保険だって、高いし、民間のしかない。子供夫婦と当たり前のように
同居することもない。

だから、その金額が、どんなに彼女にとって大きい金額か。
そんな貴重なお金の使い道を決める時間を、私に託してくれたんだ。
そう思ったら、なんか、じーんとして、目頭が熱くなったんだ。


彼女、耳が超遠い、そして私の変な英語(?)の二重苦で、大変だったけど、本当にやりがいのある接客だった。っていうか、あの封筒のことを知ってたら、もっともっと丁寧に接客したかったと思った。

シニアデイ・・・印象に残った方々前編

2007-12-20 | New Job!
シニアデイ。
失敗は1つだけ、だったような気がする(って、まだしてるのか!
どうも、返品操作をするとき、間違いがおこりやすい(後に人も並んでて、早く処理しないと!っててんぱってる?)


印象にのこった今日のお客様の話。

まず、一人は、この前一緒に背広選びを手伝ったら、なんと帽子もまとめて3つ買ってった老紳士の再来訪。
レジで、高いセーター2枚と、ワイシャツ2着、ネクタイをセットで差し出した彼、私に「私のこと、おぼえてるかい?」って言った。
それで、その瞬間に思い出した(アメリカ人は、まだ私には同じ顔に見えて、なかなか人の顔が覚えられないんですよ、これが)。あの時買ってった帽子の中で、「これは特別な外出の時用に」って言ってたハンチングをかぶってたから。
で、とっても似合ってた。


なんでも、孫の結婚式があさってなんだって。
デトロイトであるって。
それで、「で、店員さん、今日のこのコンビネーションは結婚式後の祝宴で着て似合うと思うかね?どう思う?」って。

お会計場は3人でやってたのに、わざわざ私の所に並んでてくれたんだ。
なんだかとってもうれしかった。
彼は耳がすんごく遠いので、私があやしい英語で、そしてかれが「ええー?何?」みたいな掛け合い(?)をしてると、回りの人たちが笑いながら見てたけどね。

このおじいさんは、結構高いものを、気に入ったものだったらスパッと買うけど、いっつも一人でくるんだな。「それじゃ、またー!」っていって、笑顔でさよならした。
また来て下すって、うれしかったな。



笑い話といえば、もう一人。
ズボンを2着お買い上げの男性のお客様。
会計が終わったところで、私に聞いた。
本人は小声のつもりでも、十分大きい声だった。
「さて、で、キミと私の間(ここ)だけの話、キミは私をいくつだと思うかね?」

そのとたん、他のレジのお客さんも店員さんも、みんな静かになって、耳を澄ましてる模様(笑)。

微妙な静寂と緊張のなか、私はゆっくりと彼を見つめ、そして「(正直な感想)-(サービス精神=5歳)=答え」として、「そうですね・・・63歳!」っていった。
そうしたら、もんのすごく彼がよろこんで、勝ち誇ったように
「わっはっは!ぶー、間違いー!75だよ!」って。
売り場は笑いがあふれましたよ。









迫り来るシニア・ディスカウントデイ再び・・・決意表明

2007-12-19 | New Job!
明日はシニア・ディスカウントデイ再び。

私的標語

1.へま防止対策
「意地悪・わがまま老人にこそ、落ち着いてゆっくり接せよ!大切なお客様である!」

2.全般の心構え
「ゆっくり、正確に、笑顔ではっきり接客しよう!ちなみにコートは20%引きクーポンで15%引きにしかならないからね!」

今から発音練習してるし。
「Would you like gift receipts?」
・・・お年寄りには通じんのよ、これがなぜか。

さて、明日は無事に済むのでしょうか!
ともかく、お掃除して、風水的に運気をあげよう

(「私たちはうちでゆっくりお昼寝しながら成功を祈ってるから、お母さん。」By Ago, Kuro)

大掃除ですよ、大掃除~!

2007-12-18 | 日常
もう師走。
大掃除の季節。
友達の話をきくと、みんな日本では大掃除がはじまっているらしい。

すこしづつ、的確に。
今年こそ!
っていうわけで、私も先週から始動してマース。

去年は、掛け声ばっかりで、結局夫君にほとんどやってもらった形。

なので、今年は、ばっちり決めたいものだ。
と、宣言してる時点で、だめ?
いやいや、そうはならないのだ。

今日は、夫君書斎の吹きおろし、掃除機がけ。
室内灯のファンの上に、大きな蛾の死骸があああ~~~~
(私をリアルで知る人は、どれだけ私が倒れそうになったか、推察可能でありましょう)

でも、がんばってはたきでとりましたよ。
で、外に捨てた。
私も鍛えられたもんだわ(誰に?

最近は日の暮れるのも早いので、なかなか掃除が大変。
窓拭きは、多分、洗浄水が凍るので、別な暖かい日にすることに。
今日は、寒いよー!
安いウィンドウウォッシャー液だと、簡単に凍ってしまうくらい。

みなさん、風邪引かないようにしましょうね!


一ヶ月経過

2007-12-17 | New Job!
いやー、早いもので、新たな境地を求めて就職してから、一ヶ月です。
早いものですねー。
もう、この一ヶ月は、あっという間だったなー。
なんか知らんが充実した良い一ヶ月だったような気がする・・・

マークさんがしみじみ私に聞いたんだ。
「で、あごくろさん、この仕事、もう自信満々でやっていけるようになったかい?」
で、わたくし、こう答えましたわ。
「そうですねえ・・・自信のあるふりしながら接客できるようになったというべきですかしらね・・・」
それが、すごく彼に受けたんだ。
「それって、まさに私のことだよ、わっはっは!」
ですってさ。

今の職場にはほんとにいろんな人がいて、うちの部署だけでも、
「”芸”(わざと漢字で書いときます)の人」「何でもおしゃべりで、同僚のプライバシーもお客さんにしゃべり倒してしまう傾向の人」「すごおく頭のいい人でシングルマザーで看護師志望の人」「ただただ、いい人」なんかがいる。
基本的に、みんな私を助けてくれる。
忙しくていらいらしているとき、私のしゃべる英語をいかにも「意味わかんね」みたいな態度で聞く人も、少ししかいない。それに、そういう人のお陰で、わたしの「なにくそ英語上達志向」はパワーアップされて、ちょうどいいあんばいだ。

自分へのご褒美

2007-12-16 | New Job!
クリスマスシーズンに、ここ☆国で接客していると、
よくこういう感じで男性のお客様がいらっしゃることがある。

「これはね、自分へのご褒美なんだ」
といって、コーディネイト一式、すなわち、ドレスシャツ、セーター、ズボン、そして、皮のジャケットなんかを買っていくの。
そして、ぽんっ!って、大枚をはたいて、満足そうに品物を抱えて帰っていくんだわ。

いいな、そういうの。って思う。
自分で、一生懸命今年一年がんばったご褒美に、
自分で自分のサンタさんになる。

もちろん、そういうとき、「クーポンが・・・」とか、やぼなことは一切言わないしね。
スマートに、買い物して(たとえクーポンを出すとしても、気持ちよく、「もしこれが使えたらでいいんだけど」って、ぽんって出す)、さっそうと帰っていく。これが、共通事項で。


そういう人を笑顔で見送った後は、私も、自分へのご褒美、買えるように、もっとがんばろ!って思える。

なんか、いい話ですー。

今日も張り切っていってみよーう!

2007-12-15 | New Job!
今、土曜日の朝7時。
本日もお仕事、張り切っていってきまーす。
毎日、てんやわんやでなにかしら事件がおこるけど。
きのうも事後処理で残業(払いなし)してしまったが。
新人のうちにいろいろな事件にあっておいたほうが、今後のためにはいいよね。
(首にならない程度にね←しゃれになってないような気が・・・)

これからこっちは大雪とのこと。
雪が降る前に出れそう。
今日は、しっかりメイクして、オフベージュのセーターと大柄チェック柄のフレアスカートの組み合わせでぴよぴよ行ってきます。
きのう事後処理でおせわになった店長にあったら、「おはようございます!昨日はありがとうございました!」と夏のそよ風のようにさわやかにお礼言って、あとは仕事がんばろう。
まったくデパート人生まっしぐら?
でも、お仕事は、いろんな人との出会いがあって、みんなが自分や家族や贈り物をしたい人たちのためにお金を楽しそうに使う場所で働けて、本当に楽しい。
(相変わらず少しばかりへまはしてますが)

ビバ、接客業!

一言申す

2007-12-14 | あごちゃん的には
横で寝ているあごに一言申す。

「ちょっと、そこの、あごちゃん!イビキやめなさーい!」

女の子が、みっともないわよ、まったく・・・。


「わたしはイビキなんてかかないっていうのに・・・。誰に似たのかしらー」(クロ談)

気持ち引き締め

2007-12-13 | New Job!
11月に働くことを決めてからもうすぐ1ヶ月。
あっという間の日々を振り返ってみると、
毎日職場に行くのが楽しみ&戦々恐々の両方の、わくわくの刺激に満ちた毎日。
充実満々の毎日ですわー。

しかし、まだ問題は山積みだと思う・・・。
基本のレジ、接客は理解できてきた気はするものの、
まだお客様への「申し訳ございません」がちょこちょこでる。
いざコンピュータ上のトラブル発生っていうときや、なぜだか機嫌の悪いお客さんに会ったとき、頭が真っ白になって英語も出てこないし手も動かないことがあるからなのね~。
そんな真っ白の瞬間が永遠に感じて、近くに先輩がいると、つい助けを求めてしまう。
いかん!!
そういう時こそ、落ち着いて、気を鎮めて、しっかりと対応しなければ。

それと、時々、「他の売り場で、今日はこのカードで30%オフといわれたから」
などとねじ込まれ、その場でどうすることもできず、決して引かないお客さんを前に勝てず、小さい金額だと結局それを承知してしまい、後からマネージャーのブラッドさんに報告して、「あー、それは、そのお客様の勘違いだね。それと、他の売り場での説明のしかたがまずかったんじゃない?多分、20%引きが利く品物を買おうとしてたら、そのカードで10%引きだから、あわせて30%っていったんじゃないかい?それだって、厳密には30%ではないけどね。いいよ、気にしなくて」って教えてもらって。

もし、私が冷静で、かつ、落ち着いて考えていたら、ブラッドさんみたいに判断して、「それがですね、お客様、おそらく、それは、その売り場でお客様のお買い物が20%引きが利くもので、さらにカードをお使いになることで10%引き、ということで、30%という風に説明されたのだと思います。恐れ入りますがこのカードは10%引きしか適用にならないのです。」と説明できたのではないだろうか。

で、もし、お客が「いや、30%っていったよ」となおも食い下がったら、「少々お待ちください、確認して参ります」とその売り場あるいはマネージャーに確認の電話をすることだってできただろう。

あ”~~~~~~まったく


自分が早口で英語をしゃべろうとするのもだめだし。
とにかく、正確に、ゆっくり。それが通じるコツだと思う。


ここで、兜の緒を締めなおして(全然勝ってないけど)、

1.自信をもつ
(根拠は、これまでのトレーニングで習得した、こまごました当店のポリシー)

2.冷静に、落ち着いて、ゆっくり、正確に。
(英語コンプレックスはお客の前では忘れる。コンプレックスを忘れずにいると、かえって萎縮してしまうから)

3.お客にねじ込まれても、落ち着いてフェアな接客をする。理不尽でも文句をいうお客だけが得をする(ごね得が通る)のは、他のお客様に対して申し訳ない。毅然とした態度で、でもお客様をたてて、柔軟で正当な接客をする。

4.いつも、笑顔で、つねにお客様の立場にたって接客する。


これってさ・・・
病院に例えても同じだね。



新しい心の友、ペリー

2007-12-12 | New Job!
最近、私に新しい友人ができた。
いつも、男性売り場にたたずんでいて、
私が振り返ると、いつもこっちをみて励ましのまなざしを送ってくれる。

なんて書くと、驚かれるでしょうが。
実は、彼は紳士服売り場におかれている紳士服ブランドの看板の人で、
名前はペリー(勝手に命名)。
ちょっと、名前が今風じゃないけど。でも、ペリーなんたら、っていうブランドの看板の人だから。


彼は、いつも紳士服売り場に立ってて(当たり前だ)、
通りすがりに彼の方をみると、いつも目が合って、
「あごくろさん、がんばってるかい?」
なんて、声をかけてくれる(ような気がする)。
彼自身も、朝から晩まで、あの乾燥した店内に立ちっぱなしで、かつ
いつも微笑んでいるのは、大変だろうと思う。
なので、ペリーの横を通るときは、いつも心の中で、
「調子どう?お互いがんばろうね」
と声をかけている。

異国の地で初めてづくしの職場に挑んでいる、
新入社員の心の友なんでした。

今度写真取れたら公開しますわね。