エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

発達トラウマ障害(DTD)の人は、殺し合う戦場にいるのと同じ?

2016-10-13 07:30:39 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
実感主義のルターの聖書
  ルターが、話し言葉であるドイツ語で翻訳したのはバイブルが本当に実感を持って読むことができるようになるためです。 Young Man Luther 『青年ルター』p.......
 

  発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.136、ブランクから。

 

 

 

 

 

 トラウマを繰返す

 マリリンが子どもの頃に負わされたトラウマの記憶の1つは、夢になって現れました。その夢の中で、マリリンは、まるで自分が首を絞められて、息ができないみたいに感じたのでした。白い水拭きタオルで両手が縛られて、首の周りのところを、そのタオルで締め上げられたので、マリリンは足が地面に届かなかったんです。マリリンは、ギョッとして跳び起きました。それで、死ぬところだったって思ったんですね。マリリンの夢の話を聴いて、退役軍人の人たちが私に話してくれた悪夢を思い出したんです。正確に申し上げると、退役軍人の人たちが戦場で出会った、いろんな顔やいろんな身体の一部の完璧なイメージを思い出したんですよ。こういった夢は、とってもオッカナイので、夜眠れなくなりますもんね。昼間にウトウトするのが精いっぱい。昼間の転寝と言えば、夜の待ち伏せ攻撃を連想しますよねウカウカしてならない感じだったんでしょうね。

 

 

 

 

 マリリンも、「戦場で待ち伏せ攻撃」を受けたので、戦争に言った軍人みたいに、死にそうな夢を繰り返し見たわけですね。

 発達トラウマ障害(DTD)の人が毎日味わう苦しみは、戦場で軍人たちが期間限定で味わる苦しみと同じ位、苦しい、ということでしょうね

 

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