エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#聖書の言葉 #1人豊か #キリストの身体

2018-06-10 07:34:56 | 聖書の言葉から

 

 

 私の好きな聖書の言葉から。

 

 キリストがプレゼントしてくれた様々な役割(使徒、預言者、伝道者、牧者,教師)は,神様が良しとして下さる者達が,集会の皆さんを心から歓んでお世話することと,キリストの身体を一つに纏めることを全うするためにあるんですよ。

(エフェソ 4:12)

 

 

 ここでも,キリストの新しい戒め(教え,約束)の「互いに大切にしなさい」が生きていますでしょ。「お互いに大切にする」ことによって,神様の命が一巡して,キリストの身体が生きる,キリストが体現される,というわけです。

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#自分がない発達トラウマ障害 #絶望的な今の児童相談所 #発達トラウマ障害のことは知らない

2018-06-10 05:21:29 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 
聖書の言葉: 真実
    発達トラウマ障害(DTD)はPTSDとは比べ物にならない位重症の精神病、ガンや自殺のリスクも跳ね上がる   教育は、教え、教えられること  学校......
 

 

 ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』

 6章。「身体を失くすと,本当の自分も失くすよ」,p.93,第2パラグラフから。


 幼い時にトラウマを負わされた18人の脳画像は,PTSDの18人の患者さんの脳画像と対照的で,ビックリするほどでした。脳の自意識の部分が,ほぼ全く働いていなかったからです。すなわち,内側前頭前野(MPFC)[訳注:自分の監視塔],前帯状皮質(anterior cingate)[訳注:いろんな気持ちと考えることを一纏めのする所],頭頂葉皮質(parietal cortex)[訳注:感覚情報を一纏めにする所],島(insula)[訳注:内臓から感情の中枢にメッセージを繋ぐ所]が全く光っていなかったんです。ほんの少し活動していたのは,後帯状皮質(posterior cingate)くらいでした。ここは,空間の根源的な向きを教えてくれる所です。

 

 

 自分が生きていることを実感する部分の脳が変異を起こして,その脳がうまく働かなくなっているのですから,発達トラウマ障害の人は,自分の立ち位置の向きは少し分かるくらいで,自分の気持ち,考えること,身体,体感がないのが普通です。生きている実感がないというだけではなく,不安と自己嫌悪がつよく,恥と激しい怒りを抱えている場合がほとんどです。

 発達トラウマ障害の子どもも,青年も,大人も,発達トラウマ障害のことがよく分かっているサイコセラピストやボディーワークのインストラクター等が,サイコセラピーやボディーワークを時間をかけて行わない限り,発達トラウマ障害のことは耳にしたことさえないのが普通の童相談所のケースワーカーや心理判定員が「指導」したくらいでは,到底治療できません。しかも,児童相談所のケースワーカー等が発達トラウマ障害のことを知っている人も,ほとんどいないんです。現在の児童相談所では,発達トラウマ障害のある子ども,青年,大人,両親のケアは,絶望的です。

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#1歳の子ども #悪い自分 #自分の悪い良心を意識している意識の大切さ

2018-06-10 04:37:57 | エリクソンの発達臨床心理

 
#発達トラウマ障害セラピーの極意 : #無言のコミュニケーション #感覚の覚醒
      発達トラウマ障害(DTD)のご相談は,こちらへ。agape☆gmail.com  但し,全て半角にしてから,☆→1430777@に変換してください。......
 

 

 Toys and Reasons『おもちゃ と 賢慮』 P.95,8行目途中から。

 


その悪い自分にまつわる様々なイメージが帯びるオッカナイ様々な悪い自分という引き出しの背後には,もちろん,その両親達もその昔,そうなりたいと誘惑されたものだから,自分の子どももそうなるかもしれないと,余計に怖れているいろんなイメージがある場合が多いものです。ですから,この「強烈に怖い」様々な悪い自分の引き出しは,その子どもは心の中でいつもイメージできるようにならなければなりません。それは,その「強烈に怖い」悪い自分に自分がならないためです。

 

 

 このように,すべての子どもは,言葉を話し始めたばかりの1歳の時に悪い自分を心の中に刻み付けるようにもなります。分別を学ぶときには,この悪い自分も必要ですから。しかし,以前にこのブログにも記しましたように,分別には悪い自分と結びついた悪い良心間を上下2つに分けるウソがまつわりついていることを,忘れずに意識していることが極めて大切になります。

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#偽学者の大物 #互いに大切にしあいなさい #まず自分から人を大切にする忠実な生き方

2018-06-10 03:19:34 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

  私の翻訳を改めました。

 改訳版が,原著をひどく歪めていることがお分かりいただけたと思います。改訳者が,「エリクソン研究の第一人者」との偽看板とは裏腹に,エリクソンの言わんとすることがあまり理解できていないことも,お分かりいただけただろうと思います。

 先ほどの,ヴァン・デ・コーク教授の本のブログでも記しましたように,フロイトの教科書とその内容は,精神分析では常識です。しかし,この改訳者には,その常識さえ通じないことを示しましょうね。翻訳を2つ載せるのは,非常に手間がかかりますから,今宵でひとまず,この『偽物の重鎮』誤訳シリーズは,最終回といたします。

  今宵のエリクソンも、Insight and Responsibility 『自分を内省していたら、相手の気持ちがまるで手に取るように、スゥーッと理解来ますし、相手の気持ちに応答できますから』の、p.232 ,最後のパラグラフ。 また,ゴールデンルールの論文です。改訳版の翻訳者が,精神分析の常識的なactiveと一番大事なキーワードのmutualityactivateinitiativeを理解してないことを示します。今宵も,皆さんにも実際どれくらいひどい翻訳なのか,より明瞭に理解していただくためにも,原文も示すことにしましょう。

 

 One more proposition must be added to the developmental and to the generational one, and to that of mutuality. It is implied in the term "activate" and I would call it the principle of active choice. It is , I think, most venerably expressed in St. Francis's prayer. "Grant that I may not so much seek to be consoled as to console; to be understood, as to understand; to be loved as to love; for it is in giving that we recieav." Such commitment to an initiative in love is of course, contained in the admonition to "love the neighbor."

 色付けは比較のためです。

まず,私の翻訳です。

 発達の上の黄金律でも,次の世代を育てるうえの黄金律でも,また,(訳注:キリストの新しい戒めである)互いに大切にし合いなさいの黄金律でも,付け加えなければならないことが,もう1つあります。それは,(訳注:キリストのように)「まず自分から行動を始める」という言葉で,言わんとするところですが,私はそれを≪まず自分から行動を始める選択≫の法則と呼びたいんですね。その最も尊い表現は,聖フランシスコの祈りにある,と私は考えます。その祈りとは「神様,私は,慰められるよりも,まず初めに自分から人を慰めることを,理解されるよりも,まず初めに自分から人を理解することを,大事にされるよりも,まず初めに自分から人を大事にすることを,求めるものでありますように。なぜなら,まず初めに自分から人に与える時にこそ,私どもは恵みを受けるのですから」です。このように,人を大事にすることにおいて,まず初めに自分から人を大切にし始めることに自分を賭けてみることは,もちろん,「(自分を大事にするように,)あなたが,貧しくされている隣人を大事にしなさい」という聖書の勧めにも,含まれています。

 

 次にあの方の改訳です。

「これまで述べてきた発達的・世代的な相互性(ミューチュアリティ)に加えて,さらにもうひとつ仮説を付け加えたい。これは,精神的に活性化する(activate)」ということばで表現されるものである。私はこれを積極的な選択の原則(the principle of active choiceと名付けている。聖フランシスコの祈りの中に,最も崇高な形でこれは示されている。彼の祈り。『神よ,願わくば,他人(ひと)を慰めると同じように,他人(人)から慰めを求めず,他人(ひと)を理解するのと同じように,他人(ひと)からは理解されることを求めず,愛するのに同じだけ,愛されることを求めることがありませんように。与えることの中に,受けるものがあるのですから』。自分からまず愛を与える積極的な態度は,もちろん,『あなたの隣人を愛せよ』という戒めの中にも含まれている」(p.240)

1)提案は, to the developmental and to the generational one, and to that of mutualityの3つにされているのに,それが誤訳されています。これは, to the developmental and to the generational one, and to that of mutualityの中のandが,何と何を並列しているのか分からない,という≪等位接続詞のand≫のという初歩の文法が分からないが故の誤訳です。

2)mutualityは,エリクソンの場合,キリストの新しい戒め(教え,約束)である「互いに大切にしあいなさいという特別な意味でつかわれています。ですから,相互性とする英和辞典の語釈をもってくるのは誤訳です。

3)activate は,精神的に活性化する(activate)」とするのも誤訳です。act,activateはあくまで行動なのですから,「まず初めに自分から行動を始める」という意味です。聖書の言葉を引用するときにも,『人を大事にすることにおいては,まず初めに自分から行動を始める』といって,まず初めに自分から行動を始める」の大切さを言っていますでしょ。これは,この改訳者が,キリスト教の信頼を知らないからだと思います。信頼を「精神的に神様を信頼する」ことだと誤解しているからです。ご存知のように,本田哲郎神父様が教えてくださるように,神様を信頼する信頼は「信じて歩みを起こす」という行動です。

4)さっきの,ヴァン・デ・コーク教授のブログでもふれたとおり,active choiceを「積極的な態度」とするのは,完全な誤訳です。第一,聖フランシスコの祈りは,受動態の生き方よりも,まず初めに自分から行動を起こす能動態の生き方を選択します,という祈りでしょ。ですから,ここは,≪まず自分から行動を始める選択をする生き方≫の法則となります。

5)聖フランシスコの祈りの翻訳も大間違い。聖フランシスコの平和の祈りを,文献ではもちろん,インターネットでさえ,調べることもしていないんです。

 

 改訳者は,大事な点を,ことごとく理解していない,偽物の重鎮です。

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#自分から行動を始める歓び #直に受け容れる歓び が #育たない出る杭は打たれるニッポン

2018-06-10 01:46:41 | エリクソンの発達臨床心理
 
#発達トラウマ障害セラピーの極意 : #無言のコミュニケーション #感覚の覚醒
      発達トラウマ障害(DTD)のご相談は,こちらへ。agape☆gmail.com  但し,全て半角にしてから,☆→1430777@に変換してください。......
 

 

 発達トラウマ障害(DTD)のご相談は,こちらへ。agape☆gmail.com  但し,全て半角にしてから,☆→1430777@に変換してください。当方,年間70~80ケースの発達トラウマ障害(DTD)セラピーをしてきていかなりのケースが善くなっていますよ。あなたも是非位一度連絡してください。料金は,母子家庭などは,割り引きます。

 Identity and the life cycle  『神様と一心同体になること と 神様の命が一巡すること』 p.61の,第3パラグラフから。




 「2つ目の口」の舞台の間に,自分から行動を始めることを心から歓ぶ歓びや,直に受け容れること心から歓ぶ歓びが成熟します。歯も生えて,歯で硬い物を噛んだり,物を噛み切ったり,噛み千切ったりすることも,心から歓ぶようになります。「自分から行動して受け容れる振る舞い方」が,他の様々な行動も特色づけるようになります(1つ目の受け容れる振る舞い方が他の様々な行動を特色づけたのと同じです)。

 


 子育ては,一歳半までが勝負

 ですから,一歳半までの赤ちゃんには,お母さんが心から歓んで共に居る,ということが最高のプレゼントです。

 でも,ニッポンでは,自分から行動することは歓迎されない場合が多い。「出る杭は打たれる」と言いますでしょ。小学校のクラス観察をしていますと,自分から行動を起こす子は,脱抑制タイプの発達トラウマ障害の子どもくらいで,注意引付行動の場合がほとんどです。自分から行動を起こして母親から心から歓ばれて,自分でも心から歓ぶようになっている子ども出会うことが極めて稀にしかありませんから。

 一歳前後に,赤ちゃんが自分から行動を起こして,直に受け入れることを心から歓んでくれる母親近くにいることがほとんどないからです。

   ニッポンの発達トラウマ障害は,虐待よりも,互いに相手をコントロールしようとして、互いに命をすり減らす子どもの相手を誠実にすることを軽んじるホッタラカシの結果であることが,圧倒的多数派であることに,注意が必要です! 


 しかも,発達トラウマ障害がパンデミックである事実も隠ぺいされています

 カミュの『ペスト』に擬えて言えば,発達トラウマ障害は現代のペストです。

 しかし,今朝も,そもそも,今のニッポンみたいに,そのお母さんが赤ちゃんと心から歓んで共に居ることがほとんどない社会のことを想像してみてくださいね。

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