AftershadE

残影 ~日々の足跡~

フィヨルド・ツアー

2009-07-27 22:18:55 | Weblog
先に言っておくと

フィヨルドは飛行機の離着陸時に窓から見るのが一番

と言うことだ。


ただ、それを言ってしまうと身も蓋もないので
あくまで地上からのフィヨルドについて書いてみようと思う。
ていうか、たぶんフィヨルド以外についてのレポートが多数を占める。


とりあえず、参加したツアーについて。

参加したのは、ナットシェル フィヨルドパス、というもの。
ツアーと言っても、ガイドさんが居るというわけではなく
移動ルートが決まっていて、鉄道/バス/フェリー等がセットになったもの。
乗車時間も決まっている。

俺が利用したツアーのルートは

Bergen(ベルゲン、8:40発の鉄道)
↓ 約2時間
Myrdal(ミュルダール、10:55発の鉄道)
↓ 約1時間
Fram(フロム、15:10発のフェリー)
↓ 約2時間
Gudvangen(グドヴァンゲン、17:45発のバス)
↓ 約1時間
Voss(ヴォス、19:20発の鉄道)
↓ 約1時間
Bergen(ベルゲン、20:34着)

ベルゲン発、ベルゲン着のラウンドトリップのルート。


ベルゲンはノルウェーの南西に位置し、ノルウェー第二の都市である。
もちろん空港もある。

金曜日にGatwick(ガトウィック)空港からベルゲン空港へ向かうとき、
2時間もフライトが遅れ、ベルゲン空港到着が深夜1時になったりもしたが
それはまた別の話。


とりあえず移動ルートに沿って紹介していこうと思う。

まずはベルゲンの駅。





ここからミュルダールに向かう。

途中はこんな景色。



降りて歩いて風景を楽しみたいな、と思わせる風景が多い。

ミュルダールに到着したあと、フロム鉄道に乗り換えてフロムへ向かう。


フロムへ向かう途中、Kjosfossen Waterfall(ショス滝)で数分停車する。
ここの滝は、落差93m。



ここで適当に写真撮影していると、突然音楽が流れ出した。
何だ何だ? と思いつつ列車に戻ろうとすると...

何か人が出て来た!





ネットで調べると、"妖精"という設定になっている模様。
よくわからん。

まぁ、サプライズで良かったけど、この人も大変だな。
滝を見る位置ですら軽く水しぶきが飛んでくるくらいだから、この人水浸しだよ。


さて、途中下車で滝を見たあと、数十分列車に揺られてフロムに到着。








ここでフェリーに乗り換えるのだが、3時間も待たなければならない。

ゆっくり行動して時間を潰すか、と思い
お土産屋さんをダラダラみて、昼食をダラダラとるも、1時間しか時間を潰せない。

あと2時間、どうしよう、どっか歩いて見てまわるか、と思い
フラッとInformation Centerに入ってみると
ハイキングコースの地図が置いてあった。

なーんだー、ちゃんとこういうの用意してあるんじゃん。

で、そのマップに気になる名称が。

Brekkefossen Waterfall (読み方不明)

滝か! 滝なんだな?!

こりゃ行くしかねー。
ただ、そのガイドマップには"1時間半から2時間"と書いてある。
これは一体、片道なのか往復の時間なのか...。

とりあえずあと残り2時間しか時間がないため
1時間、行けるところまで行って、それでも着かなければ戻ってくる
という方針のもと、出発することにした。









わかるだろうか。
上の何枚かの写真で見えている白いもの、あれが今回目指している滝だ。
(この時点ではアレが目的地だとはわかっていなかった)

暫く進むと、右手に"Brekkefossen"の標識が見える。



何かやたら狭い道...。
ここには入らず素通りし、数メートル進むと大きい入り口がある。



こっちが正規ルートかな?
けど結局さっきの狭い道とすぐ合流することになる。

ここからが地獄。



入ってすぐ、この辺はまだいい。




少し歩くと、獣道に入ってくる。
この辺もまだいい。




この辺になってくると、まさに草木をかき分けるように進む。

この先はもっと酷くて、写真を撮っている余裕がなかった。


そこそこ良い天気の上、ひたすら上に登り続けるため汗だくになる。
いつになったら到着するのかもわからない。

途中で、上から高校生くらいの男の子が降りて来たので聞いてみた。

俺 「ちょっとキミ、滝まであとどのくらい?」

小僧 「あと~...10分、20分、いや50分かな」

...思いっきりなめられてるな、俺。
すると、その子の後ろからお母さんが遅れてやってきた。

母 「早く行けば、その分早く着くわよ、アッハッハッハ」

俺 「...アー、ハッハッハァ...(苦笑) そうっすね、どうもありがとう」

ぜんっぜん参考にならなかった。


更に暫く歩いて、ようやく...



標識が見えた...。

さらに...



ようやく見えてきた!




コレはスゴいわ...。
このあとにフェリーでフィヨルドも見たけど、正直コレが一番感動した。

何より困難を乗り越えたあと、ってのが大きい。
来て良かったと心底思う。

汗だくの身体に水しぶきを浴びながら暫く滝を眺めて癒される。
この場所に自分一人しか居ないってのも良いね。
かなり穴場のようだ。

滝の反対側、街の風景も素晴らしい。





しかし...。
帰りに道を間違えて、道ではない道を進み
それに薄々気づきながらも山の崖っぷちを歩き、
片足を滑らせて崖から転落しそうになった瞬間に近場の木につかまり、死をまぬがれた。

俺、ホントやばいから。
ホントに...。
今考えるとマジで怖い、一歩間違えてたら死んでた。

何で俺はいつもこういう場所に来たがるかね。

それは男のロマンだからさっ!

まぁ、結局、"やっぱり道間違えてる"、と死にそうになってから確信し、
一度滝まで戻って無事下山した。


何だかんだで、このハイキングコースは1時間20分で往復した。
と、聞くとたいしたことないように思われるかもしれないが

俺の長足と体力をもってこその、このタイムアタックさっ

道を間違え、死にそうになったことはさておいて...。



で、ようやく旅の目的、フィヨルドだ。



フェリーの一番上の甲板、さらに先頭の席をゲット!

と思ったら、出発するときに船が180度回転して
進む方向とは反対の、後ろを見ながらの観光になってしまった。



まぁ、どっち向きだろうとあまり関係ない。
それに、結局航海中は甲板上を立ってあっちこっちウロウロすることになる。
(写真撮らない人はずっと座ってるけど)



あちらこちらで氷河が溶け、滝のようになっている。
見所はこういう滝。



あとはこういう地形的な部分。












まぁ、こんな風景が延々続くワケで、2時間コースで十分だ。
素晴らしいことは素晴らしいが、正直飽きる。

実は、海側から内陸へと続いていくフィヨルドを見るツアーもあるのだが
そっちはフェリー5時間のコース。
海から内陸に入っていくほうが徐々にフィヨルドの入り組んだ形状になっていくため
フィヨルドを堪能するにはいいらしい。


2時間後、グドヴァンゲンへ到着し、そのまますぐバスへ乗り換える。
ここからはもう出発地点のベルゲンへ向かうだけ。
バスの運ちゃんが前半ずっとしゃべりっぱなしでジョークも挟みつつ楽しかった。

で、ヴォスへ到着し、鉄道に乗り換えて無事ベルゲンへ帰って来た。


後半は省略しまくったが、フィヨルドの雰囲気をわかってもらえただろうか。
まぁ、フィヨルドよりも、途中の滝の見学レポートに力を入れてしまったが。



ところで、ベルゲンで泊まったホテルはGrand Hotel Terminusというところ。



ベルゲン駅のすぐ隣。
立地的にかなりいい。


実は、この話は冒頭の深夜に到着したという話に繋がるのだが
深夜1:30にチェックインすると、フロントでこう言われた。

フロント 「お客様はシングルルームでご予約のようですが
             現在、シングルルームもダブルルームも満室でございます。
             唯一ジュニアスイートルームが開いております。」

俺 「え?! ちょっと待ってよ、予約したのに。それにそんなお金ないよ。」

フロント 「ええ、ですからシングルルームの料金でスイートルームをご提供させて頂きます。」

俺 「ワォ!!」


一泊3万円のスイートルームに、1万で宿泊した。



無駄に広い。
写真の手前側もまだまだスペースがある。

嫁が居れば喜んでくれただろうに、
一人でこんな部屋に泊まっても特に嬉しくないんだがな。
広くて逆に落ち着かないけど、文句は言うまい。








...to be continued
コメント (3)
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