昨日ドイツにトウモロコシ畑が多くて驚いたという話を書きましたが、ドイツ人のペンフレンドによると、彼にとってのトウモロコシ畑は、子供の頃からの夏の風物詩の一つであるとのことでした。子供の頃、畑からトウモロコシをもいでくることが、楽しみだったという彼は、日本でもトウモロコシが栽培されているのを見て驚いたそうです。
近年ドイツでトウモロコシ栽培が増えているのは確かであるものの、もともとよく作られている作物なのでしょう。もちろん私も、TVの5分番組『世界の車窓から』などでヨーロッパのトウモロコシ畑が広がっているのを見たこともあったので、ドイツでも全くないとは思っていませんでした。
しかし、「ドイツといえば大麦とジャガイモ」と書いてしまったのは、「『日本と米』は結びつくけど、『日本とトウモロコシ』はちょっと・・」と言うのと同じくらい少し乱暴なとらえ方でした。
さて、それにしても今回の手紙で彼は、『トウモロコシ』を『玉蜀黍』と書いてきました。今はパソコンですぐ漢字に変換することも可能ですが、彼の日本語のメールにはこうした漢字だけでなく、難しい言い回しも良く使われています。彼が流暢に日本語を操れるようになっている今も、日々精進に務めていることにいつも感心させられています。
付け加えれば、彼は日本語だけでなく英語も堪能で、日本語と英語の専門的な通訳もできるほどです。
こんな彼の、大きなトウモロコシを抱えてうれしそうに駆けている少年時代の姿を思い浮かべて、思わず微笑んでしまいました。
(まあ、今でもこの語学の達人は少年らしさを失っていませんが・・。)