Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

「外国人が失望するのは5つ星ホテルが少ない事」という記事に違和感

2017年07月13日 | 社会(歴史・都市計画含む)

ハフィントンポスト(東洋経済)
外国人は「日本のホテル事情」に失望している? 観光立国になるために足りないもの
by デービッド・アトキンソン氏

http://www.huffingtonpost.jp/2017/07/11/toyokeizai-hotel_n_17461252.html?utm_hp_ref=japan
 

抜粋:

今回はそのなかひとつとして、「ホテル」の問題を指摘させていただきます。

日本経済は長年、成長をせずに来ました。これから人口減少が加速しますので、経済基盤が緩みます。観光戦略はその対策のひとつです。そう考えるとやはり、重視すべきは「観光客数」より「観光収入」だというのは明らかです。 

そこで、観光収入を決定する要因を探したところ、驚くべき事実を発見しました。さまざまな分析をする中で、世界の高級ホテルに関するデータを見つけて、大きな衝撃を受けたのです。 

Five Star Allianceという有名な「5つ星ホテル」の情報サイトがあります。そのデータによると、世界139カ国に3236軒の「5つ星ホテル」があります。では日本はどうかというと、日本国内でこのサイトに登録されている「5つ星ホテル」はわずか28しかありません。これは、ベトナムの26軒を少し上回る程度です。 

「ひとつの国にある超高級ホテルの数なんてそんなものじゃないの」と思うかもしれませんが、実は外国人観光客が年間2900万人訪れているタイには110の「5つ星ホテル」があります。バリ島だけでも42軒です。年間3200万人訪れているメキシコにも93の5つ星ホテルがあるのです。 

タイはすばらしい実績を上げています。2900万人の観光客しか来ておらず、物価水準も先進国の半分以下であるにもかかわらず、タイの観光収入をドル換算すると、世界第6位の観光収入を稼いでいる計算になります。 

タイが観光でこれほど稼げる理由のひとつに、110軒の5つ星ホテルの存在があります。タイの実績は「特殊な娯楽」を求める人に支えられているという批判をたまに聞きますが、それは事実無根のただの偏見にすぎません。 

年間2400万人の観光客が訪れ、G7の一角をなす「経済大国」であるはずの日本に、タイの4分の1、メキシコの3割しか「5つ星ホテル」が存在しない。これは明らかに、日本が国際観光ビジネスを重視してこなかった結果だと思います。 

実際、2年前にこんなことがありました。あるアメリカの大富豪の事務所から、紅葉の時期に京都に泊まりたいが、安いホテルしか見つからず、「予算の最低基準」を下回る。いいホテルを探してくれないか、という連絡があったのです。

私も手を尽くしたのですが、結局アパホテルしか空いておらず、その大富豪の訪日自体が白紙になりました。 

日本のホテル事情については問題があると思うので開いた記事でしたが…なんだ、「高所得向けの一部の人達が高級ホテルが少なくて困っている」という趣旨の記事でしたか・・・。 

日本のホテル事情と、タイ、ベトナム、メキシコの事情を一緒にするのは、どうなんでしょうかね。 

残念ながら先進国ではない国の場合、衛生面や治安の悪さなどの問題があって、その土地の国民がt泊まるようなホテルに外国人旅行者が宿泊するのは一般的でないと思います。必然的に最高級ホテルはにニーズが集まるので、外国資本の最高級ホテルが集まり、最高級ホテルであっても、そうした国では日本のビジネスホテル並みの金額で泊まれるので、客も途絶えることがない。 

パリはもちろん、ロンドンやニューヨークなどにも5つ星ホテルは多いと思いますが、宿泊施設全体でのその割合は、タイ、ベトナム、メキシコと同じとは、私には思えませんが、どうなんでしょう。 

私の海外の友人、知人は、ブルジョワ階級の人達もいますが、プライベートで日本に来て、最高級ホテルに宿泊したのは、パッケージツアーを使って来日した米国人の友人だけです。

(講演会などで来日したりする友人、最高級ホテルの仕事をしている友人などは、高級ホテル、最高級ホテルに宿泊しますが、プライベートの個人旅行の場合は疑問。) 

パリやロンドン、ニューヨークの5つ星ホテルに宿泊するセレブは後を絶たないでしょうが、東京に宿泊するセレブはどうでしょう。
「カジノで海外のセレブを呼び寄せ、5つ星ホテルをバシバシ建てたい」
という人達が喜びそうな記事・・・そんなふうに思いました。 

(京都については、5つ星ホテルに限らず、ホテルが少なすぎですね。)

ところで、日本のホテルの問題…海外のホテルの場合、大抵一室単位(一部屋いくら)であると思うのですが、日本のホテルは1人単位(1人いくら)で、その1人単位の金額が外国の一室単位レベルと同程度に思えます(つまり、ツインの場合だと「二倍」くらい高く感じる。)。 

一般の海外からの旅行者の不満はそういうところにもあると思うのですが、これは改善されないんでしょうかね。

追記:

2006年6月の土曜日、フランスのナンシー近郊リュネビルのシャトーホテルに泊まった時の金額が、素泊まり一部屋約160ユーロ台でした。友人と折半なので、1人83ユーロ前後。
もちろん、時期によっては跳ね上がるでしょうが、日本人感覚で言うと、この値段は考えられず、羨ましく思いました。

コメント
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