Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

ジャーマンウィングス航空機事故ードイツパイロット協会の反論・副操縦士の家族を思う

2015年03月30日 | 海外ニュース・できごと

先の記事に、 

「ドイツのパイロット協会が、検証も十分ではない段階で副操縦士を犯人にしたてているフランスとドイツの当局を批判しています。おそらく、事故翌日に勤務に就くのを拒否したパイロットたちの何割かは、この強引な結論に怒りを感じての拒否だったのでしょう。
また、今回のような憶測や後付での事故調査は、また同じ事故を起こす可能性を残します。」 

と追記しましたが、TIMEが、ドイツのパイロット協会のMr James Phillips に電話取材をした記事はこちらです。 

TIME(2015.3.26)
German Pilots Cast Doubt on Blaming of Co-Pilot on Crash
http://time.com/3760283/germanwings-german-pilots-association/ 

この取材記事を読んでもらった欧州の男性のペンフレンド一人は、 

「ドイツのパイロット協会は自分達に甘く(例えば、年中ストライキを起こしている)、自分達に責任を押し付けられるのには耐えられないのだろう。大体、もう(副操縦士が149人を道連れに自殺したという)証拠はあがっている」 

欧州の女性の友人一人は、

「私たちは、「誰もこの事故の真実を100%知ることができない」のを知っているはずなのに、当局の発表を鵜呑みにできる方が、私には驚きだわ。
いずれにしても、私たちは、当局の“妥当でロジカルな発表”を受け入れるしかないのだけど・・・疑問はたくさんあるんだけどね。」 

-ボイスレコーダー、破かれた診断書、元ガールフレンドの証言等ははまだ「材料」の段階であって、「決定的証拠」にはなっていないと、私は思うのです。

また、当局が、副操縦士の身辺を探るだけでなく、エアバス他さまざまなトラブルの検証を同時並行的にしているならばまだ信じることもできました。が、仮にそれが実際に行われて、当局に信頼を寄せても、やはり、私の女性の友人と同じように「100%の真実は誰にもわからない」と思います。

1970年公開の映画『大空港』は、乗客の一人がダイナマイト自殺を図ったためにおきた飛行機事故の話です。(飛行機は機体に穴が開き、犠牲者もでましたが、空港に無事帰還)

Wikipedia
大空港
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E7%A9%BA%E6%B8%AF_(%E6%98%A0%E7%94%BB) 

この映画の終わりの方で、自殺で死亡した犯人の妻が、空港の到着ロビーを謝って歩いている場面がありました。 

副操縦士の父親が、29日に他の事故の犠牲者の家族とともに事故現場を訪れたという、副操縦士の父親と、重なります。 

墜落当初には息子の死を知ってショックをうけ、その後、「息子が149名の命を奪った」とされ、人生は一変。 

副操縦士が故意に飛行機を墜落させた、させないにかかわらず、彼の家族に罪はないのですが、他の遺族の悲しみや憎しみ一切を、背負うことになってしまいました。

コメント
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