Notes3~ヨミガタリストダイアリー

名古屋市在住の俳優/朗読者・ニシムラタツヤの演(や)ったり読んだりの覚え書き

ついに大須でシャトナー研!

2005年02月28日 | インプロについて
初めて聞いたのは、そう、確かに先週金曜日の夜。
正気の沙汰ではない、と思った。1週間後の6日あたりから
公演をやる。2日間。稽古は1週間。すべて日中。

企画、その時点では、ノーアイディア。
筋書き、なし。

大阪で「あの」西田シャトナーが何か1人でやり始めたらしい、
ということを聞いたのは、もう3年くらい前だろうか。
それがついに、私が生きる街でも生まれる。

迷ってはいない。目の前に差し出されて迷うほど中途半端な
気持ちはない。私がかつて耽溺(たんでき)した人の企画である。
ただ、物理的にどうにもならない事情があるだけだ。

オオハシ君さ、俺も手伝うよ。最大限。
で、気が付いた時にもし舞台に立っていても、
決して怒らないでくれ。そして予言しておくと、
その時には多分、ギターかボンゴを持っていることを、
合わせて予言しておこう。トラックバック。

詳細は、こちらから。



(無題)、ということで

2005年02月27日 | 日々の雑感
タイトルが思い付かない…。
このような時は、無理に付けることもない、かも。

他人や、他の法人や団体の行いに厳しい視線を向け続けて
いると、時に不安を感じることがある。やはり、矛先を向ける
割には、自分自身に確信を持てないでいるのだろうと思う。

行政と地域住民の協働が必要なのは、文化行政も同じ。
もう少し、素直に今の流れを見てみようと思う。無駄に、難しい
そうなコトバを並べて何かを言っているような気分に浸って
いても、あんまり意味は持たないのだから。

「名古屋市の文化施設の条例改定を考える会」の言っている
ことには、やはり真っ当な内容が多く含まれているのは
間違いない。ただ、「創る側」からの視線で、言えることは
言って行きたいと思う。と、いう立ち位置から、リ・スタートと
いうことで。



やっぱり、自分にとっての本筋を見失わないよう、に。
頑張りますか?当然です。



東京とんぼ返り

2005年02月24日 | 舞台特に演劇
本当は火曜もしくは水曜の更新を、と
思っていたのですが、まさか奴の記者会見のせいで
ログインすらできなくなるとは思いませんでした。
あなおそろし。


そんなこんなしているうちに、
いろいろなところからお誘いやら情報やらが
寄せられて来ていまして、いよいよ春も近いな、という
気にさせられています。例えば、これ。

平成16年度
長久手町文化の家アートリビング講座発表会舞台の部1
戯曲セミナー優秀短編上演会「松井歌子の青春」

平成11年度から行われている講座の、ある意味おさらい会
的な位置付けのものなのですが、出演する役者のラインナップ
たるや、すごいものがあります。文化の家のウェブサイトには
掲載されていないようなので、列挙します。

咲田とばこ(劇団ジャブジャブサーキット
金原祐三子(avecビーズ
中島由紀子(avecビーズ)
平塚直隆
阿部一恵(avecビーズ)
土居辰男(劇団ジャブジャブサーキット)
古川聖二(よこしまブロッコリー
中杉真弓(劇団ジャブジャブサーキット)
岡浩之(劇団ジャブジャブサーキット)
中尾達也(よこしまブロッコリー)
黒宮万里(少年王者館
千頭麻衣(劇団ジャブジャブサーキット)
小山広明(劇団ジャブジャブサーキット)
江川由紀(劇団ジャブジャブサーキット)

…ルール違反ですな。これは。
何のルールかよくわかりませんが。しかも、入場無料と来ている
のだから、もうこれは太っ腹!長久手町、と思います。
名古屋市とは企画に対するテンションが違うですよね、と
言いたくもなるものです。アートピアホールの7階と8階に
あるオフィスの面々
はこのチラシを煎じて飲むこと。
特に理事長と事務局長(名前知らんけど)!命令です。これは。

飲んで、なぜ名古屋に拠点を置く劇団が長久手での企画に参加して
いるのか、その理由を考えて頂きたい、と思います。

《写真=さすがに高速バスには乗れません》
exp05

「考える会」要望書について、私の考え(2)

2005年02月20日 | 日々の雑感
前回のエントリで、触れられなかった点を補足します。


2003年5月に、名古屋市は「文化小劇場の利用促進及び
効率的な管理運営に向けて」
という、検討委員会での議論を
経た提言を出しています。この内容が、あまりに発信される
コンテンツへの視線に欠けていたため、かつてfringeでも
厳しく批判された
こともあります。

この内容に危惧を抱いたことが、今回の「考える会」の
要望書につながったと想像されます。ただ、その要望書の
中にも、要望する側が求める環境が実現された時、自分たちが
どのようなスタンスで名古屋の公立文化施設に接するのか、
が見えない。

別に要望書なんだから自分たちの態度表明なんていらない
じゃないかという意見はあると思います。でも、要望を側面から
補強する意味で必要ではなかったか。それがなぜ無いかと
いうのが疑問であり、要望の訴求力に不安を感じたのです。

指定管理者制度が名古屋の公立文化施設についても間違いなく
適用されます。13館ある文化小劇場と、市民会館、
芸術創造センター、公会堂、アクテノンといった各施設が、
一括にせよ、バラバラにせよ管理・運営が委託されたとすると、
現在、貸館業務と企画事業(芸術公演)を柱としたプログラム
の編成のため、優れたコンテンツを巡って、劇場間の争奪戦が
展開されるのではないでしょうか。

運営経費が使用料収入に比して、天文学的数値に近いほど
上回っている現在の状況は、すなわち、コンテンツが施設数に
全く追い付いてないことを示していると思います。

創造する現場に集う人を、グループを育てる環境こそ必要と
afrowagenは考えます。そしてそのノウハウは、行政に押し付ける
のではなく、私も含めた「創る側」の、不断の営みによってしか
生まれて来ないものなのです。だと思うんですけど…。

現在のところ、具体的なアクションを起こしていない、
劇作家協会東海支部、演出家協会東海ブロックが、今回の
「考える会」の要望書をどのように考えているのか、
知りたい気はします。



詳細はまたお知らせしますが、4月下旬、
インプロ★ワークスキヌガワユリさんが名古屋でワーク
ショップを開催します。注目ですよ!

すいません、長くて。



「考える会」要望書について、私の考え(1)

2005年02月17日 | 日々の雑感
#10さんのウェブログで、
私の指定管理者に関するトピックに触れて頂きました。
ありがとうございます。

「名古屋市の文化施設の条例改定を考える会」
(以下「考える会」と略)が名古屋市に対して提出した要望書
について、私も一通り目を通しました。ワード、一太郎、PDFと
複数のヴァ-ジョンのリンクが張られているのは好感が持てます。

ただ、少し不安であり、また疑問を拭い切れない部分が、
私にはあるのです。まとまらないかもしれませんが、つまりは
こういうことです。

私は、名古屋市を始めとした地方公共団体が策定する文化施策の上
でのみ、創造活動が可能なのでしょうか?当然、違うはずです。
文化小劇場や市民会館、芸術創造センターといった市有施設を
用いた活動であるからこそ、管理者としての市の施策に何らかの
形で影響を受けるわけです。その影響が、自らの活動が目指す方向
に対して、マイナスに働くのであれば、その原因となる施設の
使用そのものを含めて考え直されるべきでしょう。

名古屋市の文化小劇場は、街に生きる表現者、創造団体の志す
大まかな方向さえも斟酌することなく、「ちくさ座」を除いた12
館には、大して変わり映えのしないプロセミアムが建ってしまい
ました。建設当初に盛んに叫ばれた言葉、例えば

「あれは劇場ではない。公民館だ…」

という声が、なぜ届かないまま現在のような事態に至ってしまった
のか、この地元で舞台芸術に携るすべての人間が、今一度
思いを巡らすべきではないでしょうか?

辛い話であろうと思います。住んでいる区にあんなものができる
なんて知りもしなかった、と言われる方もみえるかもしれません。
では、なぜ演劇を始めとした舞台芸術に関わっている
あなたは、その程度のアンテナも立てることができなかった
のでしょう、か?

そのような苦い認識以外から、少なくともボトム・アップ形の
文化振興策は出て来ることは非常に難しいのではないか、
そういう部分への言及が文面からは読み取れないところに、
かすかな不安を感じています。

何の理念もなく「建ってしまった」ハコモノへ、
魂を入れんとして作成された要望書の目指す理想が高いのは
当然のことであると思いますし、その行動を評価こそすれ、
否定するつもりは全くありません。しかし、その返す刀で、
自らの活動そのものを発信する力(=「アウトリーチ」かな)、
周りの、例えば異ジャンルの人々の活動、社会の動向を受信する
力の有り様が厳しく問われるべきです。

「考える会」の要望書は、そういう覚悟が見えて来ず、
特に前文に、何か名古屋市と依存しあっているような印象を
受けてしまうのです。具体的なモデル提示がない分。

…半分寝ながら書いてます。後でまた推敲しまーす。



七ッ寺共同スタジオ(1)

2005年02月14日 | 日々の雑感
日頃から名古屋の文化行政については、
いろいろ触れているのですが、この小屋の存在について
は、ほとんど触れたことも、深く考えたこともなかった気が
します。あまりに身近すぎて。


ご存じない方のために説明しておきますと、
東京で言えば(浅草+秋葉原)÷2、大阪で言えば
(日本橋+四天王寺)÷2のような街・大須(おおす)に、
ある、今年創立34年目をむかえる小劇場、それが
七ッ寺共同スタジオです。

初期にはつかこうへい事務所、転位・21、第七病棟といった
ところが東京から、最近では青年団、燐光群、うわの空・藤志郎
一座、大阪からは南河内万歳一座、MONO、199Q太陽族
(現・劇団太陽族)。そしてもちろん地元の北村想氏率いる
各劇団(T・P・O師★団→彗星’86→プロジェクト・ナビ)、
少年王者館がホームグラウンドとしてきた歴史がつまっています。

一方で、地元劇団の貴重な発表の場所としても多くの名作が
生まれてきました。私も集中チ療室に在籍当時、3回の公演で
お世話になった他、学生時代も含めると15回以上の公演で役者・
スタッフとして関わりました。

ただ、最近はひとりで活動をするようになったため等、
いろいろな事情が重なり、あまり足を運ばなくなってしまいました。
聞いたところによれば、最近は貸し小屋としての稼働率もあまり
上がらず、月に2本しか入っていないという時もあったそうです。
自主企画も休止し、かつてfringe blogでもその存在意義が問われ
た季刊批評紙
も先頃、ひっそりと休刊となったそうです。

このまま七ッ寺は、静かに朽ちて行くのでしょうか?
私は、現在までの蓄積は蓄積として、きちんと現在の演る側、観る
側に対して正直に向き合った劇場として再生することが必要なの
ではと考えています。

あえて厳しい言い方をしますが、あんな汚い所に芝居を観に来る
の求めるのは、正気の沙汰ではないように思うのです。

確かに、醸し出す雰囲気に惹かれるということはあっても、そう
いうお客様の占める比率というのは、受付に立つ制作者の視点で
見れば、ごくごくわずかなものでしかないはずです。

より自分たちの表現を社会に届かせるために、劇場機構がその
阻害となっては、本末転倒なのではないでしょうか。

これから何回に分けて七ッ寺のことを書きたいと思いますが、
代表の二村利之さんも還暦を迎えます(迎えました、かも)。
残された時間は、実はそんなに多くないように思うのです。

七ッ寺に対して何らかの思い、意見、不満、あきらめ、
さまざまな感情を持ってみえる方がいると思います。ぜひ他の
人がどのようなことを思っているのか、聞きたいと思うのは、
欲張りすぎでしょうか?

続きます。

燐光群のアメリカツアー・LA公演中止

2005年02月12日 | 舞台特に演劇
現在、16日までの予定でアメリカ各地を巡演中だった
燐光群のLA公演が、会場となっていた大学
(確かUCLAだったと思うが更新で消えてしまったため
未確認)への州政府からの補助金カットの影響を受け、
中止に追い込まれたようです。


詳細はこちらから。

カリフォルニア州と言えば、ご存じシュワルツネッガー知事
なわけですが、莫大な財政赤字の解消の一環として、どうも
文教関係の補助金を軒並みカットしているようです。

たとえばこちらも。
「警報が鳴っても出動しません!とカリフォルニアの警察が発表
http://www.excite.co.jp/News/tb/News/odd/00081106346271.html

博物館を全て閉鎖とは、かなりドラスティックな話ですなあ…。
指定管理者の導入程度でブーブー言っててはいかんのだろうか(笑)。
今はとにかく、無事の帰国を祈るばかりです。

ダイレクトに繋がる

2005年02月10日 | 舞台特に演劇
刈馬カオス君のブログ(でも本人は使い方を知らないらしい)
が消えるといけないので、トラックバックしておきました。
afrowagen的には、「注目のウェブログから」に登録されても
いい内容と思います。


今日(2/9)は仕事の出張で京都へ。
同業者ばかりが四条河原町の某所に集まって終日会議。
それがはねた後で、京都芸術センターに誘う。
小学校の校舎が転用されたという施設のあり方が、
仕事との関連で興味深かったらしく、あちこち見て回る。
何回も来ている私も入ったことがないまで歩いたので、
もしかすると迷惑だったかもしれない。ごめんなさい。

「演劇人」は、果たして演出家、劇作家だけを指すのだろうか?
もちろん、この2つの職能がいなければ舞台は成立しない。
衣裳の仕立てに例えれば、一方は型紙を裁ち起こし、一方は
ステッチ(針目、縫い目)の意匠を方向付ける役目を果たす
だろうから、だ。例えば。

だからこそ、彼(彼女)らは、矢面に立たされるし、
作品の出来によって、注目されることもあるわけだ。
しかし、その影に隠れて、俳優は料理されるのを待っている
だけでいいのか?という考えが急に具体化し始めた。
先日のネットワークユニットDuoのセミナーでも出た話と
して、例えばイギリスの「俳優組合」の制度を聞いたのも、
その契機かな、と思う。

立場は全てフリー。出演の可否は全てオーディション。
その蓄積が秀でた職能を持つ俳優として認められるきっかけ
を呼び込む。そういう意味において、俳優は「独立」している
ということなのだろう。

もちろん、日本でもそういうことは決して不可能ではない。
容易に交換可能にさせない存在になること。ワークショップ
を立ち上げたのも、そんな気持ちからだ。劇団や演出、作家
に依存せず、社会とダイレクトに繋がるポテンシャルを
持つことが、今後の目標です。はい。

《写真=清水の舞台からは飛び降りませんでした》
kiyomizu

や、やりががったなライブドア

2005年02月09日 | 日々の雑感
と、いうタイトルで、ライブドアのLF(ニッポン放送)
株大量取得について書こうと思ったのだが、
ログインしたら二重に驚いた。


…Blogのポイントがゼロになってる。

と、ということはあれか。ホリエモンは、俺のポイントまで、
使ってLFの株を買い付けたということなのか?(笑)。

まあそれは冗談としても、そういう細かいところから根こそぎ
買い取るくらいの勢いがついた投機だった、ということ
なんだろう、な。うん、そういうことにしとこ。

ただ気になるのは、記者会見で「インターネットと既存
メディアの融合で、互いのビジネスが強化でき、展望が開ける」
としているのだけれど、むかしこの局って、そういう方向に
行こうとして、かなりの勢いで失敗こかなかったかと思うの
だけど。

「パケットに乗せて夢を。パケットに乗せて音楽を。」

このフレーズを憶えている人がどれだけいるのだろうか。
ま、くれぐれも用心なされますよう、と言う他ないですな…。

ラジオほど、頑固にアナログなメディアはないと思うし。
それがあるから、今でも好きだし、いつか自分の職業にできたら、
と思っているわけだし。

「即興実験学校in名古屋3」進捗状況

2005年02月06日 | インプロについて
一応、こちらでは、4月下旬から5月上旬、
の開催を目指します、ということで現在作業を進めていますが、
今のところの状況をお知らせしておきます。

日時ですが、少し遅くなり、5月の第3週以降の週末に開催
する可能性が強まっています。なるべく慌ただしくない週を
選びたいのですが、5月28、29の週に今年は「名古屋
まつり」
が入ってくるため、そういう条件で探していると、
なかなか決められそうにないので悩んでいます。

会場は、前2回と同じく、名古屋市演劇練習館「アクテノン」
考えています。特に県外の方、他地域の方には一度見て頂きたい、
名古屋の名所、だと思っています。個人的に。

で、今回は3回目にして初、海外からのゲスト・ファシリテータ-
をお呼びすることも交渉中です。名前をRebecca Stockleyさんと
言い、The Bay Area's Favorite Improv Company
(通称“BATS”)に所属されている方です。今回はもしかすると
見送られるかも知れませんが、何とかしたいとは思っています。

詳細はもうしばらくだけお待ち下さい!