アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

右翼と政府による脱原発運動への弾圧に抗議する

2014年10月16日 22時48分24秒 | 福島の犠牲の上に胡坐をかくな
桜田修成(桜田修)他 撮影(江川麻莉)ツイキャスしながら脱原発テント村襲撃するも逮捕されず 1/2


(転載開始)
経産省前テントひろばはあらゆる攻撃に屈せず闘い続けます/2014.10.13

 10月12日午後5時半ごろ、経産省正門方向から接近した女1名を含む4名がテントを襲撃した。テント前の横幕などを引きはがし、特に第2テントの内部に侵入し、乱暴の限りをつくした。天幕を破り、備品を投げ、足の踏み場もないまでの狼藉を働いた。その間30分、途中から丸の内署の警官がかけつけるが、幸い居合わせた10人近いテント関係者に負傷はなかった。設置以来3年余、右翼の襲撃は何回もあったが、これだけの破壊行為は初めてである。

 襲撃の一部始終は、襲撃者の一人である女がツイキャスでネット上に流している。売名行為のつもりだろうが、自らの犯罪を証明した。動画を通して続く女の低劣な「おしゃべり」が連中の正体をよく示している。「ぶっ壊せ~」の叫びはまだしも、傑作にも、テント前のスローガンを読もうとしたが、「廃炉」の漢字が読めなかった。そして「竹島はどうなんだ」という難癖。脱原発テントは竹島問題などと関係がない。敢えて言えば、竹島などという無人島の何千万倍もの面積の「国土」が福島で失われている、今も原発事故によって十数万もの人々が故郷に帰れないでいることを知っているのか。

 襲撃者は、いわゆる街宣右翼とも違う在特会的ネトウヨの類だろう。だがわれわれは決してこうした暴力行為を軽視しない。なぜならこの背後には、安倍亡国政権のもとでの立憲政治の壊滅から異様な「朝日」バッシングまでのファシズム前夜的空気が広がっているからだ。中国や韓国に対する常軌を逸した排外主義的憎悪が氾濫しているからだ。ファシズムの重要な特性は、無知と倒錯と暴力にある。重要なのは、このような暴力が今日の閉塞した日本社会の危険な世情と共鳴していることだ。「茶色の朝」の接近を許してはならない。

 すべては、引き続きの支援、そして脱原発運動の全体の発展にかかっている。心から感謝しなければならないが、襲撃から1日足らずの間に、「テントの修復のため」の多額のカンパを含む様々な支援が寄せられている。テントは現在、その占有をめぐって東京地裁で係争中である。テント前の地裁公示書には「債務者らに限り使用を許す」とある。われわれはどのような暴力にも屈しない。非暴力・不服従のあらゆる手段で闘う。福島を初めとする全国の支援者とともに、この脱原発運動の重要な砦を今後も守り抜いていく決意である。

                  経産省前テントひろば・運営委員会

(転載終了)
http://tentohiroba.tumblr.com/

 上記の声明が回ってきたので私のブログにも緊急転載させてもらいました。
 「経産省前テントひろば」(通称:脱原発テント村)とは、2011年3月11日の福島原発事故によって故郷の暮らしを奪われた福島のお母さん方が、事故に対する補償と脱原発政策への転換を求め、東京の経済産業省前の広場にテントを張って24時間座り込みを始めたのがきっかけで生まれました。その後、支援者の数も増え、複数のテントに常駐体制が敷かれる今のような形になりました。私も2012年5月に東京旅行の際に一度立ち寄らせてもらっています。テント村の公式ホームページへはこのリンクをクリック。

 それをこの10月12日に、桜田修・江川麻莉など4名のクズ右翼どもが、いきなりタクシーで乗り付け襲撃してきました。「廃炉」の漢字も読めないくせに、政府べったりの産経新聞やネット掲示板「2ちゃんねる」から仕入れた生半可な知識だけで、核廃棄物や原発事故の処理に伴う膨大なコストも棚に上げ、「原発廃止で電気代が上がったらどうする」とか、原発問題とは全然関係ない竹島問題まで持ち出して、一方的に襲撃してきたのです。しかも、このクズどもは、それを自慢のネタとして、自分で撮影した動画をネットに公開までして。逆に暴行・脅迫の動かぬ証拠になる事にも気付かず。それが記事の最初に載せた動画です。

 このクズどもが動画の中でしきりに喚いている「経済産業省の敷地を不法占拠」との言い分も、元はと言えば、全然住民や世論の意見を聞かず、一方的に原発再稼働や放射能汚染地への帰還を推し進める政府にこそ、その責任があり、それに対する抗議として、やむにやまれずテントで座り込みせざるを得なくなった事を完全に無視しています。誰が好き好んでこの炎天下や寒空の下でテントを張って居座ったりするものですか。福島の住民をそこまで追い詰めた政府や東電こそが、真に糾弾されるべきではないですか。

 このテント村の立ち退きを巡る裁判(民事訴訟)は今も係争中です。今はあくまで係争中であり、裁判所から出ている仮処分命令も、あくまでも「テント村の現状保全」であり、「立ち退き」ではありません。それを、債権者の国の言い分だけを鵜呑みにして「不法占拠」と言い募り、一民間人の部外者のくせに債務者(テント村関係者)に一方的に暴行・脅迫を加え、器物損壊を働いたクズどもの方が、よっぽど「不法」ではないですか。

 このクズどもは、その後110番通報によって警察に連行されましたが、何と当日中に釈放されてしまいました。それもこれも、国家公安委員長の山谷えり子を始め、安倍政権の主要閣僚が軒並み右翼・ネオナチ団体の「在特会」「日本会議」等と表裏一体の関係にあるからではないですか。今回のテント村襲撃犯も「在特会」系の人物です。だから、現役の閣僚でありながら、ネオナチ団体の関係者と平気で記念撮影に応じ、それを後で指摘されても「知らぬ存ぜぬ」でのらりくらりと言い逃ればかりして、「ネオナチが人権の敵である」という当たり前の事すらちゃんと言えないです。
 こんな国は先進国の中では日本だけです。ヨーロッパや米国では、ネオナチや人種差別を公然と支持しただけで刑事罰に問われます。ドイツではヒットラーを称賛しナチスの旗を掲げただけで有罪になります。それがこの日本ではこの体たらくです。

 テント村の声明文の中に出てくる「茶色の朝」というのは、そういう「体たらく」を風刺したフランスの絵本です。「茶色の犬や猫しか飼ってはならない」とのおふれを政府が出し、それに違反したり批判したりする人間が片っ端から逮捕されるという話です。フランスではベストセラーになりました。日本でも大月書店という出版社から翻訳版が出ています。

 また、香港では、民主選挙を要求して街頭を占拠中のデモ隊に対して、中国政府が暴力団を使って弾圧に乗り出しています。それを日本のマスコミも盛んに報道します。しかし、この日本国内のクズ右翼どものテロについてはほとんど何も報道しません。右翼がこわいのか、政府ににらまれたくないのか。おそらく、その両方でしょう。今の日本政府も、この香港の現状や「茶色の朝」に出てくる政府と何ら変わらないのに。脱原発テントを襲撃したクズ右翼どもも、香港の暴力団や「茶色の朝」に出てくるゴロツキと全く同じではないですか。

 それでも「原発問題なんて我々とは関係ない」という人は、職場の現状についても考えてもらったら良いと思います。表面的には民主国家であると言われ、平和憲法で戦争を放棄したはずのこの国で、何で政府が秘密保護法の制定や集団的自衛権の行使にばかり力を入れ、消費税ばかり上げて法人税は引き下げるのか。米国や大企業にばかり顔を向け、戦争ごっこにばかりふけり、ブラック企業を野放しにするのか。それもこれも全て、今の日本が香港や「茶色の国」と大差ないからではないですか。

 人権蹂躙(じゅうりん)という点では、格差社会やブラック企業の問題も、原発問題も、根っこにあるのはみな同じです。脱原発テント村の弾圧を容認する者は、やがて自分自身も同じ様な事をされても何も言えなくなるでしょう。そんな事になる前に、日本が香港や「茶色の国」に完全になってしまう前に、どうぞ脱原発テント村への弾圧にみんなも出来る範囲で抗議の声を上げて下さい。「具体的に何をすれば良いか」という事については、前述のテント村公式ホームページを見て下さい。
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