アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

さいたさいたハシウムがさいた

2012年03月25日 20時23分56秒 | 都構想・IRカジノ反対!
   

 残念ながら、橋下大阪市長主導の職員・教育基本条例が大阪府議会ではとうとう成立してしまいましたが、それを無批判に持ち上げ、ただ垂れ流すだけのマスコミ記事の偏向振りには、今更ながら辟易させられます。

●偏向記事その1:橋下大阪市長ウォッチ  「民主主義をバカにした論だ」 「斉唱口元チェック」朝日社説に反論(J-CASTニュース)

>もし条例と職務命令は、正しいもしくは違法ではないと考えるのであれば、監視方法を問題視するのはおかしい。特に教育の場での監視はおかしいと言う。何を言っているのか!入試を見なさい。完全な監視の場だ。子どもたちの人生をかけた、教育の成果を一番問われる入試の場こそ、完璧な監視を求められる
>では大阪維新の会の起立斉唱条例を朝日新聞は批判する資格があるのか。昨日の社説では51対49の覚悟を示せと、決定できる民主主義に賛同する。議論を尽くしてもそれでも結着が付かない時には51%での賛成で突破せよと言う。朝日は多数決をどのように考えているのか?
>朝日新聞は、結局のところ、自分たちの価値観に合うものは51%の賛成でも突破せよ。そして自分たちの価値観に合わないものは49%の反対を尊重せよと言う論。何とも民主主義をバカにした論だ。筋は一つ。決定できる民主主義で51%を尊重するのか
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120316-00000002-jct-soci

 「何これ?」いうのが、この記事を読んでまず思った感想です。「君が代斉唱口元チェック」を批判した朝日新聞の社説に噛み付いた橋下のツイートを、そのまま垂れ流しヨイショしただけの記事ですが、橋下ツイートの支離滅裂さに呆れると同時に、それに何も矛盾を感じない記者の感性が、まず以て信じられません。
 「教育に監視は付き物だ、入試を見ろ」って、アホとちゃうか。今までどれだけ入試や受験教育の弊害が指摘されてきたのか、全然知らないのか。そんな事にばかり一生懸命になっても、体得するのは単なる知識の丸暗記や受験テクニックだけで、「自分で考える力」「生きていく上で必要な知恵」「真の学力」なぞ全然身につかない。協調性や連帯感、他人への思いやりも身につかない。身に着くのは、鼻持ちならないエリート意識と「ズルしても勝てば良い、儲かれば良い」とする歪んだ処世術、上の言う事にただ従うだけの無気力や奴隷根性だけ。そんなモノを引き合いに出して、一丁前に教育を語った気分で、自分の事は棚に上げて論敵を「既得権益にしがみつくエリート」と攻撃する。その批判が全部ブーメランとして自分に跳ね返って来ている事にも気付かない。まるで漫画だ。
 それで、同じ朝日の「消費税増税に覚悟を示せ」という別の社説を引き合いに出して、「増税反対の意見には怯むなと書きながら、君が代斉唱口元チェックはやり過ぎと批判するのは不公平だ」ってか。消費税であろうと君が代であろうとゴリ押しはダメなんだよ。それを、どちらも反対するならまだしも、君が代ゴリ押し論者が幾ら消費税ゴリ押しを批判しても、「目くそ鼻くそ」でしかない事も分からないのか。
 それ以前に、「51%の多数決で通れば反対が49%でもゴリ押しして当然」という理屈からして間違っている。多数決は民主主義の手続きの一つにしか過ぎない。そうじゃなくて、色んな意見を出し合って少しでもより良い解決策を導き出す。勿論、いつもいつも全会一致なんてあり得ないが、少しでもそれに近づけるよう努力するのが民主主義の本質だろう。「51%でゴリ押し」なんて強行採決そのものなのに、橋下にはその自省どころか自覚すらない。これでは選挙や多数決に名を借りた独裁だ。「決定できる民主主義」って、昔のヒトラー・ユーゲントや大政翼賛会、今の北朝鮮の真似事か?

●偏向記事その2:大阪府の橋下徹知事が制定を目指す「教育基本条例」は危険、教育委員会は今のままでよい(BLOGOS)

>橋下徹知事が意欲を燃やす「教育委員会制度を根底から問う条例案」が、可決成立したとしても、万が一、大阪府政が後に「革新府政」に政権交代した場合、今度は、逆に「革命教育」を大々的の進めていく突破口と口実を与えてしまう危険がある。このことを覚悟しておかなければなにないのである。
>ともかく教育委員の公選制の廃止と任命制の導入によって、「教育の中立」という言葉が「魔よけ」となり、「革命勢力」が排除され、日本の国体である「天皇制」が護持され、かつ「天皇制イデオロギー教育」「国旗日の丸掲揚、国歌君が代斉唱」もよく行われるようになった。
>万が一、大阪府政が、かつての京都府政(共産党・蜷川虎三知事)のように府庁舎に赤旗がはためくようになったら、どうなるのか。それよりも、全国の教育委員会が、文部科学省の植民地として、形骸化して、無力化されている今の姿の方が、よほど好ましい。
 http://blogos.com/article/10527/

 いい加減ゲンナリした所で、次の上記記事に出会ってホッとして読んでみたら、これがまた最初の記事に負けず劣らずのトンデモでした。
 「教育基本条例は危険だ、改悪するぐらいなら今のままでよい」と、結論はまともでも、そこに至る理屈が無茶苦茶です。要するに「共産党が橋下の独裁を真似るから橋下独裁はダメだ」というのがこの記事の理屈なのですから。どんな独裁であろうとダメなものはダメというのが、ごく普通の感覚だと思うのですが。この人にとっては「橋下の独裁ならOKでも共産党はダメ」、そんな事になるぐらいならまだ「全国の教育委員会が文部科学省の植民地として形骸化して無力化されている」方が良いのだと。「教育は時の権力による政治支配の道具だ、子どもの成長なんて二の次だ」と言っているに等しいのに、そのトンデモにも気付かない。こんなモノは「反橋下」を装った「隠れ橋下」でしかない。

 こんな奴らが「改革派」だの「真・保守派」だのと自称して、我が物顔にこの国の中を闊歩しているのだから、もう世も末です。己の出世・保身の為なら悪を見て見ぬふりし、平気で悪に加担する「守銭奴」会社員を揶揄する「社畜」という造語がありましたが、その伝で行くと、こんな曲学阿世の徒は、差し詰め「改畜」「保畜」となるのでしょうか。
 せっかくのアーサー・ビナードさんの脱原発講演会も、こんな「改畜」「保畜」どもによって潰されたのかと思うと、もう悔やんでも悔やみきれません。
 ビナードさんは、桜の美しさや日本人の桜に対する愛着も知った上で、「その素晴らしい国土を無茶苦茶にした原発にもっと怒って欲しい、もう再びこんな悲劇を繰り返してはならない」という想いを込めて、講演会のタイトルに「さいたさいた、セシウムがさいた」という一見アクのある言い回しを持ってきたのです。その言い回しは確かに穏やかではありませんが、本来ならば国民をそんな目に遭わせた原発推進勢力の責任こそ真っ先に問われるべきなのに、それには頬かむりして、逆にその言葉尻だけを捉えて扇情的に反感を煽ったのが、これらの「改畜」「保畜」やその息のかかった「マスゴミ」どもでした。しかも、この手のやつらの中には、沖縄県知事のように、辺野古移設・沖縄戦史実改竄に抗するふりをしながら自衛隊移駐・「つくる会」浸透を助けたり、福島県知事のように、「脱原発」志向のふりをしながら原発推進の御用学者をブレーンに招き「放射能の授業では原発事故に触れるな」と圧力を加えるような、ずる賢い輩までいるのですから、とても一筋縄ではいきません。そんな入試の為の放射能教育ならしない方が、税金の無駄遣いにならない分だけでもまだなんぼかマシです。

●アーサー・ビナード氏の「さいたさいたセシウムがさいた」の真意を調べたら、多くの収穫があった。(ざまあみやがれい!)

>アーサー「大正時代に、『さいたさいたサクラが咲いた』ってあの教科書があって。桜の教科書とかって有名。で、その次代(注:時代の誤り)はセシウムなんかないですね。だから僕らがこの100年の間に何やったかっていうと。桜っていう素晴らしものをセシウムに差し替えた。その責任をどう子供たちにとるかっていう、そういう意味なんですね」
 http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65794198.html

 そうやって、ずっとこれからも、「改畜」「保畜」「マスゴミ」どもの宣伝に乗せられて、「1人年間20ミリシーベルトまで安全だ」「原発は地下に造れば良い」とか、「教育は強制・監視・調教だ」「左翼独裁はダメだが右翼独裁はOK」とかいう言説に踊らされ、見て見ぬふりしていれば良い。それでも構わないという人は。但し、その結果、そんな倒錯した社会を変える事に絶望した人たちによって、映画「ボウリング・フォー・コロンバイン」や秋葉原・広島マツダの無差別殺人事件みたいな形で、復讐されたとしても文句は言えないだろう。かつてイラク日本人人質事件の際に、これら「改畜」「保畜」「マスゴミ」ども自身が吐いた「自業自得」という言葉が、ブーメランとして自らに降りかかってきただけなのだからな。
 そいつらがどんな目に遭おうと、それこそ「自業自得」でしかないが、こちらまで巻き添えを食ってはかなわないので、そんな最悪な事態にだけは立ち至らないようにと、今後もささやかながら活動していくつもりです。手遅れにならなければ良いのですが。
 こんな事を書くと、「非国民」だとか「中国・北朝鮮の手先」呼ばわりされかねないご時世ですが、私に言わせると、「独裁・格差も右翼のものならOK」「人命よりも核武装・原発推進」の「改畜」「保畜」「マスゴミ」どもの方が、よっぽど「非国民」であり「中国・北朝鮮化の手先」だ。そんな奴らからとやかく言われる筋合いはないという事も、この際はっきりと言っておきます。

●橋下に泣かされた高校生たち(LiveInPeace☆9+25)

 17日のTBS系『報道特集』は、橋下の「教育改革」を特集していました。
 そこに、4年前、私学助成カットを巡って、府知事時代の橋下と議論し、涙を流した元高校生(現大学生)たちが出ていました。
 彼女たちの言葉は、「教育基本条例案」の問題の核心を言い当てています。
 「子どもたちを人間として見てない。私らを競走馬みたいに見てる」
 「公立学校が統廃合で減らされる。私学助成も減らされる。それを橋下さんは仕方ないと言うが、私らはそれがおかしいやろと。みんなが学べる環境でないと意味がない。何のための教育やねん」
 「橋下さんは、今の社会は自己責任が原則と言う。教育も自己責任。だから競争で落ちこぼれていった子は知らんよ。そんなもん手助けせえへんよ、と」
 「その原則がおかしいと言うと、じゃあこの国から出て行くかこの社会を変えるしかないって言われる」
 この子たちと対照的だったのが、特集の冒頭に出てきた府立のエリート高校(10校)の生徒。
 「先生は僕らにリーダーになってほしいと言う」
 「やっぱりグローバル化は必要だと思う」
 こういう教育を受けた子たちが、エリート高校から一流大学を出て、高級官僚になったり大企業に入るわけだ。
 その先にはどんな社会が待っている?

 by ウナイ
 http://blog.goo.ne.jp/liveinpeace_925/e/b21d14790f87f33f25ad4a9dd791d855
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