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衆院選でも大阪住民投票のような戦いを!

2021年10月20日 21時49分25秒 | モリカケも忖度もない公平な社会を

衆院大阪3区(大阪市住之江区・住吉区・西成区・大正区)の公明党候補者ポスターが公示日を境に一斉に張り替えられました。それまでの岸田首相とのツーショットから党の実績強調型に。政党の中で公明だけ何故張り替えなのか?先の大阪住民投票で、公明党が都構想に反対から賛成に変節した事で、自民支持層の離反に直面し狼狽したからか?あるいは岸田首相の思いの他の不人気ぶりをいち早く察知し、「岸田隠し」に出たからか?(左上:公示前、右上:公示後の公明党ポスター)

もし後者なら、そうなるのも当然でしょう。コロナによる医療崩壊に直面した有権者が、それまでの福祉削減の自民党政治を見限りつつあるのですから。だからこそ岸田首相も、自民党総裁選では、「それまでの福祉削減、金儲け最優先の新自由主義、拝金資本主義を見直す」と言わなければならなくなったのです。
 
しかし、その「新自由主義見直し」もマヤカシに過ぎない事が、次第に明らかになって来ました。岸田首相が自民党総裁選で公約した金融課税や所得倍増政策が、今度の衆院選ではすっかり陰を潜め、代わりに防衛費増額や小型原発、核融合炉建設推進などのタカ派的な公約が前面に躍り出て来ました。
 
これらの主張は、いずれもタカ派の安倍元総理や高市政調会長が唱えていたものです。安倍氏や高市氏は、今はまだ次期総理になるには無理があるから、今回は岸田首相に恩を売っておいて、岸田氏の手を借りて自分達の主張を実現しようと画策しているのです。「八方美人の岸田なら、人当たりも良いのでやりやすいだろう」と。
 
だから、「新自由主義見直し」の公約も「福祉充実の為にも経済成長」、「成長から分配へ」の公約も「分配する為にも経済成長」にすり替えられ、「大企業のボロ儲けから少しばかりのお零れ頂戴を期待する」という卑屈な態度しか取れないのです。実際は、大企業のボロ儲けは全て内部留保や株主配当に回され、庶民には値上げ、増税、社会保険料引上げだけが押し付けられ、コロナにかかっても自宅待機で入院も出来ないような世の中になってしまったと言うのに。
 
「岸田首相は人の話をよく聞くので、安倍元総理や菅前総理のような強引なやり方はしないだろう」と思ったら大間違いです。話を聞くのは安倍氏などの自民党長老に対してだけです。その証拠に、国民に対しては、「森友問題の再調査はやらない」「学術会議の任命拒否もそのまんま」「選択的夫婦別姓制度導入にも反対」と、まるで聞く耳を持たないではないですか。
 
口先だけの「格差是正」や「賃上げ」なら、かつての安倍政権と全く同じです。安倍元首相も「アベノミクス」で同じような事を主張しました。ところが実際は、「一億総活躍」と言って、女性や高齢者を低賃金・不安定な非正規雇用で使い捨てにしただけでした。「働き方改革」と称して、労働時間の規制緩和が押し付けられただけでした。ブラック企業は根絶どころか更にのさばるようになりました。

だから、マスコミがいくら岸田新政権誕生でご祝儀相場を煽っても、岸田内閣の支持率が一向に上がらないのです。さすがに菅前政権の余りにも不人気ぶりからは一時的に抜け出す事は出来ましたが、これもいつまで持続するか分かりません。それを察知したからこそ、公明党は「岸田隠し」に出たのではないでしょうか。
 
 
しかし、自公政権がそこまで追い詰められ、都構想住民投票の実施を巡って自公連立与党の間に亀裂が広がったとしても、これを単に「漁夫の利」としか捉えられず、自党の党勢拡大にのみ走るようでは、野党も政権交代はまず無理です。大阪3区の自民・公明の基礎票は約7~8万票です。それに対して、立憲・共産両党が野党共闘で候補者を一本化出来たとしても、両党の基礎票を足しても3~4万票で遠く及びません。(左上:今回の立候補者、右上:前回衆院選データ)
 
では、共産党を排除して、立憲・国民の旧民主党勢力でまとまればどうなるか?票数は更に減って3万票にも満たない有様です。そんな有様なのに、都構想反対の元自民党市議団長が公明党とたもとを割って無所属で出馬をほのめかした途端に、チャンス到来とばかりに先走って、抜け駆けを図ろうとする立憲民主党の出馬表明には、はっきり言って失望しかありません。
 
都構想反対の自民党元市議団長も、最終的には党本部の説得を受け入れ、比例区に回る代わりに出馬を取りやめる事になりました。しかし、何故、彼がそこまでしようとしたのか?巷では、「無所属での出馬表明で、自分を高く売りつけて条件闘争に持ち込むつもりだった」とも言われていますが、私は決してそれだけではないと思います。
 
大阪3区では、公明党の票欲しさに、自民も維新も出馬を見送る中で、都構想反対の保守票の受け皿がなく、選挙のたびに全票数の15%もの無効票が出る状況が続いて来ました。投票率自体もわずか45%と、全国平均よりも更に低い数値を更新して来ました。その中で、どの党も単独では勝てないのに、敢えて無所属で、負け戦になる事も承知の上で、出馬して有権者に選択肢を示そうとした彼の勇気を、私は素直に評価したいと思います。
 
そして、誰もが公明党に遠慮する中で、唯一、共産党の新人女性候補が毎回立候補して、巨大な自公与党を相手に、基礎票を大きく上回る5~6万票も得票し続けている健闘ぶりにも、私は敬意を表したいと思います。かたや自民で、もうかたや共産と、思想的には正反対ながらも、どちらも福祉削減の維新府・市政と闘って来たという意味では、ある面ではもはや「同志」であると言ってもいいと思います。
 
「大阪都構想」も、その根っこにあるのは「アベノミクス」と同じ発想です。前者が「関西財界が儲かれば府民も多少のお零れにあやかれる。その為には大阪市を廃止して行政コストの削減を。その挙句に、カジノ誘致してギャンブル依存症が広がっても知らん顔」なら、後者も「トヨタやパソナが儲かれば国民も多少のお零れにあやかれる。その為には公立病院なぞ縮小して市場万能の世の中を。その挙句に、五輪やGoToでコロナが広がっても知らん顔」。
 
そんな強欲資本主義、拝金資本主義に、皆もういい加減うんざりして来たので、岸田首相も「新自由主義の見直し」を言わざるを得なくなったのでしょう。そして、公明党も「岸田隠し」に走らざるを得なくなったのでしょう。
 
ところが実際は、「新自由主義の見直し」どころか「アベノミクス」そのまんま。「人の話を聞く」のもポーズだけで「安倍・甘利の話しか聞かない」と言うのが実態でした。その中で、先の自民党元市議団長が本気で都構想に反対する気なら、アベノミクスや安倍政治にも反対するはずですが、やはりそこはまだ自民党員。残念ながら、まだその認識までには至っていないようです。
 
それでも、敢えて負け戦覚悟で、火中の栗を拾いに行こうとした彼の決断を、私は素直に評価したいと思います。そして、ずっと負け戦を続けながらも、巨大な敵を相手に、着実に力を蓄えつつある共産党女性新人候補にも、私はエールを送りたいと思います。今は敵味方に分かれて戦わなければならないこの2人も、いつかは本当の敵と共に戦う時が来ると信じています。「新自由主義」と言う本当の敵と。都構想反対の大阪住民投票の時のように力を合わせて。
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