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西成系ベトナムB級グルメ探訪

2018年12月06日 22時17分04秒 | なにわB級グルメ探訪

大阪市内にあるベトナム料理店と言えば、心斎橋の「アンゴン」や南堀江の「チャオルア」などが有名です。しかし、いずれの店に行くにも、大阪市内の中心部まで出なければならなかった為に、なかなか足が向きませんでした。ところが最近、私の住む西成区にも、次々にベトナム料理店がオープンしている事を知り、早速食べに行って来ました。

まず、先日行ったのが(住所は隣の浪速区になりますが)新世界にある「バインミー・ヴィエットナム」というお店です。店の名前にもある通り、バインミー(ベトナムのサンドイッチ)を売っています。JR新今宮もしくは地下鉄動物園前の駅を出て、ジャンジャン横丁の前を通り、阪神高速高架下の通りを通天閣の方に折れた所にあります。もう直ぐしたら、もっと近くにもう一軒、同じ名前の店がオープンします。系列店かどうか聞こうとしましたが、店員に日本語が上手く通じず、遂に聞き出せませんでした。店頭のベトナム国旗が目印です。

 

サンドイッチは500〜600円の物が数種類あります。私は600円のスペシャルにしました。カウンターだけの小さなお店で、5人も入れば満員になります。日曜日のお昼時に行ったので、店内はもうベトナム人で混み合っていました。他に飲み物のメニューもあり、平日限定のセットメニューもあります。イートインが基本ですが、テイクアウトも出来るので、私は注文したスペシャルサンドを持ち帰り、ホテルの自室でコーヒーを沸かして食べました。

ベトナムはフランス文化圏だけあって、サンドイッチのパンもフランスパンです。私は最初、パサパサの硬いフランスパンを想像していました。しかし、実際はしっとりと柔らかく、なかなか美味しかったです。パンの中の具材も、牛肉のパテにパクチーや人参、胡瓜のみじん切りと、手作りの野菜が豊富に入っていました。見た目よりもボリュームがあり、私はもうこれで満腹になりました。

但し、手作りなので、出来上がりまで5分位待たなければなりません。それに、食べるに従い、中の野菜汁や肉汁がパンの間から滲み出て来るので、汚れ対策も必要です。私は包装紙を手の上に乗せて、屑かごを抱えながら食べました。マクドのハンバーガーと比べると、待ち時間も長いし、値段も割高ですが、栄養面では、こちらの方が遥かにヘルシーです。

 

もう一つは、花園町のイズミヤ(現在改装工事中)の向かいにある「稲穂」という名前のベトナム料理のレストランです。そのお店は、地下鉄花園町駅を出て岸里の方に歩いて数分、ダイコクドラッグの角を入ってすぐの所にあります。私は、物珍しかった事もあり、昨日の休みに、昼食にフォー・ナム(牛肉・野菜入り麺:右上写真)、夕食もバインセオ(ベトナムのお好み焼き)と、何と一日に2回も食べに行って来てしまいました。

 

フォーはベトナムの「うどん」です。日本のうどんは小麦粉をこねて作りますが、ベトナムの「うどん」は米粉(ビーフン)をこねて作ります。その為、日本のうどんに特有の「こし」はありません。そういう意味では、日本のうどんよりも、むしろ韓国の冷麺に近いかも知れません。うどんのだしも、沖縄のソーキそばのだしみたいな感じでした。そして、小皿に一杯の野菜がセットで出てきます。コリアンダー(パクチー)などの香りの強い青物野菜です。ベトナム人は、この野菜を麺にどっさり入れ、お好みでニュクマム(魚から作った醤油)やトウガラシを振りかけます。私も最初はこの味に戸惑いましたが、今は美味しくいただけるようになりました。但し、セットの野菜は半分ぐらい残しましたが。フォーと一緒に注文したゴイクン(生春巻き:右上写真)も、ムチムチした舌触りで美味しかったです。毎月4日は「フォーの日」で、1杯780円のフォーが500円で食べられます。

 

夜に食べたバインセオ(右上写真)も、「お好み焼き」というよりも、むしろ、「広島焼き」か「クレープ」もしくは「オムレツ」みたいな感じでした。そして、ここでも付け合わせの野菜がこれでもかという位どっさりと出されました。私にとっては、普段の野菜不足を補う丁度良い機会になはなりました。そして、傍らにはライスペーパーと鋏と水の入った謎のお皿が…。

店員さんの説明では、ライスペーパーを鋏で切り、お皿の水に浸して、バインセオの生地と野菜を巻いて、甘酢のタレに付けて食べるのだとか。私もやって見ましたが、ライスペーパーは水でふやけてグチャグチャになるわ、バインセオの生地から中身が飛び出して、手は油まみれになるわで、もうタレに浸けて食べるには程遠い状態になってしまいましたw。後で調べたら、韓国料理のサムギョプサルみたいに、野菜で先に生地を巻いて、ライスペーパーは最後に巻き、昼に食べたゴイクンみたいにして、甘酢のタレに漬けて食べるのが正解らしいです。「こんな事なら先に調べておけば良かった」と後悔しても、もう後の祭りです。

それでも、このバインセオは大変美味かったです。少なくとも、私が今まで食べたベトナム料理の中では、一番美味しかったです。まさしく「クレープ」か「オムレツ」みたいな感じで、プリプリした海老とシャキシャキしたモヤシの食感が、何とも言えません。バインセオのバインとは小麦粉、セオはそれを鉄板で焼いた時のジュウーという音をベトナム語で表現したものらしいです。私はもうこれですっかり満腹になりました。

しかし、幾ら美味とは言え、たかがクレープ1枚に1050円もするのでは、さすがに高過ぎます。ベトナム現地では100円弱で売ってると言うのに。原材料の米なら日本でも幾らでも手に入るのですから、もっと値段を下げれないか、次行った時に聞いてみようと思います。値段を下げるには、お客をもっと呼び込まなければ、お話になりません。私が行った時も、昼も夜もお客は最初私一人だけでした。帰る頃になり、ようやく数人のお客が見えられましたが、私以外は全てベトナム人でした。

ところで、「稲穂」も「バインミー・ヴィエットナム」も、それ以前に食べた西心斎橋の「アンゴン」や南堀江の「チャオルア」といった大阪市内中心部のベトナム料理店とは、明らかにサービスレベルが違うように感じました。どのように違うかと言うと、

①稲穂の公式HPには午前10時半オープンとあるのに、12時前に行ってもまだ開店準備中で、店員も出勤せず。
②やがて店員が出勤して店を開け、私が商品を注文した後になっても、箸がどこにも見当たらず。箸が欲しいと言うまで店側も気づかず。
③バインミーのサンドイッチが1個600円もしたり、稲穂のバインセオ(お好み焼き)が千円以上もする等、他店との競争や市場価格を無視した様な高めの値段設定。
④調理中も店員は厨房の中で客そっちのけにお喋り。なるほど、これでは今の会社でのベトナム人バイトによる仕事中の私語も無くならない訳です。ベトナム人の「お喋り好き」を身を以て体験しました。
⑤「バインミー」も「稲穂」の店員も、接客係のウエイトレスでありながら、今の勤め先のベトナム人バイトと同じぐらいしか日本語が喋れませんでした。何しろ「同じ名前の店が近くにもうすぐオープンするそうですが、この店の系列店ですか?」という程度の質問にすら、満足に回答する事が出来なかったのですから。
⑥「稲穂」では、ご飯時にも関わらず客は私一人のみでした。お会計済ませて帰る頃に、ようやく他の客も入店して来ましたが、彼の方たちも全員ベトナム人でした。

好く言えば純朴、悪く言えば素人丸出し。「これでよくも商売にこぎ着ける事が出来たな」と思いました。しかし、その一方で、ワタミの過労死事件に見られるような根性論振り回してのパワハラや、どんな客の無理難題も「喜んで~」(by牛角)受け入れなければならないかのような過剰サービスも一切見られないので、そういう意味では、気兼ねせずに食事が出来るかも知れません。但し、衛生管理だけはしっかりしてもらわないと困ります。箸の出し忘れ程度なら、まだ笑い話で済みますが、食中毒を起こしてしまっては、もう笑い話では済みません。私は、西成区内に最近オープンした、これらのベトナム料理店に対し、市内中心部の既存店とは区別して、便宜上「西成系」と分類する事にしました。

西成区内に相次いでベトナム料理店がオープンするようになったのも、それだけベトナム人が増えてきたからでしょう。そう言えば、最近は私が近所を歩いていても、ベトナム語を喋る人が以前よりは目につくようになりました。西成は周辺よりは家賃も物価も安いですから。そのうち、西成区もひょっとしたら今の生野区のコリアタウンのように、「リトル・ハノイ」や「リトル・ホーチミン」と呼ばれるようになるかも知れません。

しかし、もしそうなったとしても、それははっきり言って「自業自得」です。何故なら、今の人手不足を引き起こした少子化も、元はと言えば、長年の自民党政治によってもたらされた「格差社会」化の、当然の帰結に過ぎないからです。正社員から非正規雇用への置き換えや、福祉予算の削減によって、結婚も子育ても出来ない低賃金・不安定雇用の人々が激増したからこそ、出生率が下がり(1989年1.57→2016年1.44)、生産年齢人口も減少の一途をたどるようになってしまったのです(1997年8,669万人→2016年7,665万人で約1千万人も減少)。

その予兆は既に90年代からありました。その時に手を打っておけば、今のような事態にはならずに済んだのです。しかし、これだけ出生率が下がったまま何十年間も経ってしまった今となっては、もう手遅れです。人手不足を解消しようと思えば、もはや外国人に頼るほかありません。だから、政府も外国人流入抑制から促進に舵を切ったのでしょう。そのくせ、今でも政府・企業は、外国人を「二級市民」として差別し、使い捨てにする事しか考えていません。現に、何千人もの外国人技能実習生が、違法な低賃金や暴力に耐えかねて、職場から失踪しています。「外国人材」という言い方一つにも、それが如実に表れています。生身の人間であるにも関わらず、「モノ」としてしか認識していないのです。そんな自分勝手な国は、最後には世界中から相手にされなくなります。

韓国や台湾では、外国人の留学費用は全て国家予算で賄われています。日本語学校の学費も全て無料です。最低でも20万円台の月給が保障され、退職金も支給されるそうです。だから最近は、日本よりも韓国や台湾を留学先に選ぶ人が増えています。今まで散々、日本の労働者を酷使しながら、人手不足に陥った途端に、今度は外国人を酷使しようとするだけでは、余りにも虫が良すぎます。今頃になって「日本が外国に乗っ取られる」と心配する位なら、何故そうならないように90年代に手を打たなかったのか?沖縄や岩国、横須賀には今も巨大な米軍基地が居座り、今や農業も水道も多国籍資本に食い物にされようとしているのに、それには何も言えずに、何故、アジアの外国人労働者だけを目の敵にするのか?日本はいつからそんな身勝手な国に成り下がってしまったのでしょうか?「おもてなしの心」が聞いて呆れます。

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