アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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浜岡停止だけでお茶を濁そうとしてもムダだ

2011年05月19日 12時26分55秒 | 福島の犠牲の上に胡坐をかくな
・仙谷氏:「浜岡停止」を進言
 仙谷由人官房副長官は13日、TBSの番組収録で、菅直人首相による中部電力浜岡原発の停止要請について、「ほかの原発を安全に操業するためにも浜岡は無理しない方がいいと(菅首相に)言った」と進言していたことを明かした。
 仙谷氏は、東海地震の想定震源域に建つ浜岡原発を止めることで、原発への不安を和らげたいとの狙いがあったことを認め「日本経済全体を考えても、原発を20年、30年ぐらいは(ほかのエネルギーと組み合わせる)ベストミックスを修正しながら続けるしかない」との見解を示した。(以上、毎日新聞より)
 http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110514k0000m010111000c.html
・原発:首相、浜岡以外は止めず 仙谷副長官「原発は堅持」
 菅直人首相は8日、中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)以外の原発の運転停止を求める可能性について「それはありません。浜岡原発は大きな地震が起きる可能性が特別に高い。特別なケースという位置付けだ」と否定した。中部電が浜岡原発の運転停止を求める政府要請への結論を持ち越したことに関しては「しっかり話をして、理解してもらいたい」と述べた。東京都内で記者団の質問に答えた。(同上)
 http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110509ddm002040092000c.html

 やはり菅首相の浜岡原発停止発言は、上記新聞記事にもあるように、他の原発に累が及ばないようにする為の、一種の「陽動作戦、目くらまし」でした。先日の記事では、その本質を踏まえずに、必要以上に好意的に評価してしまったきらいがありました。少し先走り過ぎた評価だったと、今思えば反省しきりです。

 思えば、このような「囮(おとり)作戦」は、情報操作の常套手段、古典的手口とも言えるものでした。
 たとえば今の政治がそうでしょう。自民党と民主党、朝日・毎日と産経・読売。そのどちらもが、消費税増税や、TPP(環太平洋経済提携協定)による全面輸入自由化路線には賛成であり、日米安保体制維持が党是(社是)です。でも、あらかさまにそれを主張すると、流石に「大政翼賛会」としての本質が露になってしまう。それを避けるために、今の資本主義体制(企業の利潤追求)の根幹を揺るがしはしないが、何かと世間がエキサイトし易い、従軍慰安婦・靖国参拝・教科書問題などの歴史認識の問題や領土問題などで、ことさら対立を演じる事で、自陣営を引き立たせようとする。そのようにして、世論には「自民と民主」「朝日・毎日と産経・読売」しか選択肢がないように思わせる。
 しかし実際は、財界にとっては、別にどちらを選ぼうと構わないのです。このご時勢、金儲けの為には中国・韓国ともお付き合いしていかなければならない。そういう意味では、余り右翼に出しゃばられては実は困る。でも、労働者の力を抑える為には、今の国家体制や企業への一方的忠誠を説く右翼は、何かと使い勝手が良いのも事実だ。その中でも一番使い勝手が良いのは、消費税でも領土問題でも体制べったりの「超資本主義・超国家主義」の勢力だが、それだけと余りにも露骨なので、「反米右翼」や、「天皇制なぞ金儲けには無用だ」というホリエモンみたいな存在も、適当に居てくれなくては困る。資本主義支配の根幹さえ揺るがなければ。あくまでも、その範囲内での「自民vs民主」「朝日vs産経」であり、「浜岡停止vs停止反対」なのです。

 でも、陽動作戦というのは、場合によっては「諸刃の剣」にもなりかねない、そういう代物です。あくまでも「ガス抜き」のつもりだったのに、それが引き金となって「ガス爆発」にもなりかねない場合だってあるのです。脱原発志向で、今の阿漕な資本主義も、何とかもっと人間的な別なものに置き換えたいと思っている我々としては、正にそうあって欲しいのですが。

・福島第1原発:山口県、上関原発埋め立て延長認めぬ方向に(毎日新聞)
 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110519k0000m040157000c.html
・日本も脱原発へ・・・世論調査結果から(原発危機を考える)
 http://tomtittot.asablo.jp/blog/2011/04/04/5773438
・「脱原発・反原発」派の国民は6~7割の多数派になった(きまぐれな日々)
 http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1182.html
コメント
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