アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

当ブログへようこそ

 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!!搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!

 これが、当ブログの主張です。
 詳しくは→こちらを参照の事。
 「プレカリアート」という言葉の意味は→こちらを参照。
 コメント・TB(トラックバック)については→こちらを参照。
 読んだ記事の中で気に入ったものがあれば→こちらをクリック。

バカウヨが 下見て暮らせ傘の下

2008年03月30日 09時14分27秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
・飛行機で通院、生活保護受給中に交通費438万円(産経新聞)
 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080210/crm0802102012016-n1.htm
・石原銀行増資 都民の意に背く独善だ(中日新聞・社説)
 http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2008032702098671.html
・道路を問う(東京新聞・特集)
 http://www.tokyo-np.co.jp/feature/douro/

・橋下知事が若手職員を対象に初の朝礼 女性職員が知事に反論(産経新聞)
 http://sankei.jp.msn.com/politics/local/080313/lcl0803131157002-n1.htm
 http://sankei.jp.msn.com/politics/local/080313/lcl0803131157002-n2.htm
・トヨタで過労死認定、無報酬の“自主活動”も業務、「トヨタの常識」崩れた判決(MyNewsJapan)
 http://www.mynewsjapan.com/reports/618

・殺人指名手配犯、8人を刺す…茨城・土浦 1人死亡、2人重体(スポーツ報知)
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080324-00000072-sph-soci
・性犯罪発生率/「米軍関与」が異常水準/井上議員追及 「日本」の22倍(しんぶん赤旗)
 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-03-25/2008032501_01_0.html

 数ヶ月前、私がまだ前の勤務先にいた時の事です。社員達が、当時問題になっていた赤福や船場吉兆の食品表示偽装問題について、こんな雑談をしているのを耳にしました。これらの表示偽装問題はいずれもブログ上での内部告発から発覚したのですが、「告発者はそれが正しいと思ってやっているのだろうが、そこの会社の従業員の生活の事など全然考えていないだろう」と言っていたのです。もうその時は、私たちバイトの休憩時間は終わりで、そろそろ仕事に戻らなければならなかったのでそのまま聞き流していたのですが、そうでなかったら突っ込みの一つも入れて、ひょっとしたら物議を醸し出していたかもしれません。「チッソの社員もお前らみたいな社畜ばかりだったから、水俣病患者が長い間見殺しにされて来たのじゃ」と。

 また、イージス艦あたごの漁船衝突事故の時も、ニュースの第一報がテレビで流れた時に、また別の社員が休憩室でこんな事を言っていました。「漁業組合は防衛省に損害賠償をふっかけるで」と。その時も私はその場に居合わせていたのですが、生憎ニュースの第一報が流れたばっかりで、漁船とイージス艦の位置関係や海上衝突予防法の内容もまだよく知らなかったので、私も私で「高度なレーダーを装備したイージス艦が、何故漁船と衝突したのか」とバイト仲間と話していただけだったのですが。これらの位置関係や法規の内容を知っていたら、そこでも突っ込みの一つでも言ってやれたのに。

 この間勤務先も変わって、ブログ記事の更新もチベット関連のもの以外は全然アップ出来ていない状態が続いていますが、記事冒頭に挙げた昨今のニュースを見るにつけても思うのが、食品表示偽装やイージス艦衝突事故に関する社員達の雑談でも図らずも明らかになった、「下見て暮らせ傘の下」の世相です。

 まずは産経新聞が報じた生活保護不正受給の問題。通院移送費の名目で高額の保護費を掠め取っていたというニュースですが、これはこれで確かに問題ですが、ではこの問題で生活保護受給者を税金泥棒呼ばわりする輩が、新銀行東京の追加出資や道路特定財源の問題でもきちんと声を挙げているかと問うと、甚だ疑問だと感じるのは私だけでしょうか。相手が名も無い弱者なら嵩にかかって振る舞うくせに、同じ様な事やもっと酷い事を石原慎太郎がやってもいつも大目に見られ、末端ヒラ公務員叩きには殊の外熱心だが、高級官僚・族議員の巨悪には「よくある事」と目を瞑る。それが実際の姿では無かったか。
 それどころか、不正受給を口実に、北九州市が長年行ってきた生活保護削減ごり押しを弁護する向きもあるある様ですが、私に言わせると「何をか況や」です。聞いた話によると、例の通院移送費で高額の保護費を掠め取ってきたのは、大阪・岸和田在住の右翼暴力団関係者だそうです。北九州の問題でも、過去に右翼暴力団絡みの不正受給が問題化して、それで行政が締め付けに乗り出してきた成れの果てに、現代の相次ぐ生活保護申請門前払いによる餓死事件続発に至っている訳です。
 では何故そんな右翼の不正受給者を野放しにしているかというと、行政や警察にとっては彼らも必要悪だからです。ある時は犯罪捜査の情報源として、またある時は住民運動懐柔の「裏の盾」として、それなりに利用価値があるから「生かさず殺さず」で、ある程度までは泳がせてきたのです。それで問題が大きくなると、今度は彼らを職員リストラや住民締め付けのダシに再び利用する。そしてバカウヨは、相も変わらずその尻馬に乗せられる、と。何の事は無い、典型的なマッチポンプじゃないか。

 橋下・大阪府知事の「朝礼は早出のサービス残業で」発言に噛み付いた府職員に対するバッシングも、根っ子は同じです。そもそもサービス残業(時間外労働割増賃金未払い)は、れっきとした不当労働行為でしょうが。企業犯罪の違法行為として労働基準監督署が取り締まるべきものであって、まかり間違えても「職員の奮闘努力の発露」などと賞賛すべきものではない筈。
 しかも、発言者は元弁護士の知事です。サービス残業が不当労働行為に該当し、全国で過労死裁判が起こされている現実を、よもや知らないとは言わせません。若し知っていて、ワザとこんな「B層バカウヨ親父の床屋談義」レベルの事を言っているのだとしたら、過労死で殺された人たちやその遺族は、死んでも死に切れません。知事発言に噛み付いた府職員がどれだけ実際にサービス残業をしていたのかとか、そんな事は問題の本筋ではありません。誰が言おうと「悪いものは悪い」、それだけです。

 最近起こった茨城県土浦市での通行人8人殺傷事件にしてもそうです。こういう凶悪事件が起こる度に、「最近の若者のモラルや道徳は」云々という、いつものワンパターンの議論が起こる訳ですが、ではそういうモラルや道徳や体感治安の悪化を問題にする輩が、相手が米兵となった途端に、「日米安保は必要だから」の一言で沈黙してしまうのは何故か。日米安保が必要であろうが無かろうが、一般凶悪犯罪の22倍の頻度で頻発している基地犯罪を、米軍様の善意にすがるだけで独立国として為すべき最低限の事すらしない日本政府に対して、何も言わないのはオカシイのではないか。

 こういう、相手によって態度を変える、卑屈な「下見て暮らせ傘の下」的な発想しか出来ない奴というのは、私の一番嫌いなタイプです。そんなに卑屈でありたいのなら、一層の事、全ての相手や事柄に対して唯々諾々と従うべきです。ところがそうはせず、自分が組し易そうな相手には嵩にかかった物言いをするくせに、同じ事やもっと酷い事を政府・財界がやっていても、それにはだんまりを決め込むか、自ら進んで阿諛追徴する。これでは魯迅の時代の中国の阿Qやその取巻きと、何ら変わらないじゃないか。
コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする