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釜ヶ崎労働者の住民票削除を止めろ!

2007年03月01日 23時23分55秒 | 一人も自殺者の出ない世の中を
※以下の緊急要請文が回ってきたので転載します。他所へも転載大歓迎との事です。写真は大阪市役所前座り込み初日の様子(出典:釜パトブログ)。

(転載開始)
緊急要請  3000人の住民票強制削除を止めるために

 釜ヶ崎労働者をはじめとした3000人の住民票が、3月2日、大阪市・西成区によって強制的に削除されます。私達はこの暴挙をなんとしても食い止めたい。

 「居住実態のない方々につきましては、住民票の削除を行う必要がある」、「住所とは、各人の生活の本拠をいうものであり、生活の本拠たる居住の実態を具備する必要がある」大阪市は住民票削除の根拠を居住実態に置きます。しかし、住民登録をすることの出来る安定した居住先を得るためには、同時に安定した就労を必要とします。

 住民票を奪われようとしている多くの仲間たちは、釜ヶ崎解放会館に住民登録する、日雇労働者、そして野宿生活を送る労働者です。日々雇われ、日々あぶれる(失業する)。ドヤ(簡易宿泊所)を転々とする。飯場を流れる。安定した居住などどう確保しろというのか。釜ヶ崎において手配師制度を温存し、不安定就労を推進した責任は大阪市にないというのか。アルミを集め懸命に生きる仲間たちの生活の本拠を奪ったのは誰なのか。大阪城公園、靱公園、長居公園の仲間たちからテントを奪ったのは住民票の強奪者大阪市長関ではないか。

 今回住民票を削除されようとしている仲間たちは安定した居住を確保する条件さえ奪われてきた仲間たちです。そうした仲間たちに対し「居住実態がない」などとして住民票を奪おうとする関大阪市政を私達は許す事が出来ません。困難な状況にあるものが住民票を奪われること通してさらに最低限の権利さえ奪われていく。これを生存権の剥奪といったら言い過ぎでしょうか。

 不安定な居住状況にあるものは住民票さえ持つ事が出来ない。非正規雇用労働者が全労働人口の3割を超えるという実態の中で今回の住民票削除は3000人の問題にとどまるものではないと私達は考えます。多くの権利を奪われた不安定な就労状況にある労働者の象徴的事態として捉えうるのではないでしょうか。

 私達は2月26日から昼夜を問わず大坂市庁舎前に陣取り、納得のいく説明と削除を強行するのであれば、住所設定できる代替場所を大阪市に求めます。連日の行動への参加と住民票削除日にあたる3月2日市庁舎前を埋め尽くす結集を心ある、労働者、市民の皆さんに訴えたいと思います。

連帯・激励のアピールを届けて下さい

釜ヶ崎解放会館
【連絡先】TEL 06-6631-7460 FAX 06-6631-7490
大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23

失業と野宿を考える実行委員会
【連絡先】TEL・FAX 06‐6647‐8278 iryouren@air.ocn.jp
大阪市西成区太子2-1-2 釜ヶ崎医療連絡会議内

カンパ振込先 郵便振替口座00940-5-79726(加入者名 釜ヶ崎医療連絡会議 野営行動カンパなどと明記下さい)

行動スケジュール
3月2日までは回答を求めて連日市役所前での野営行動(泊り込み)を取り組みます。

野営中の主なスケジュールは
8時~淀屋橋情宣
10時~市役所前座り込み
14時難波、天王寺など各地への情宣行動
16時半~共同炊事 映画上映など

【連日の行動スケジュールについては釜ヶ崎解放会館、失業と野宿を考える実行委員会または釜ヶ崎パトロールの会(090-8380-0269)までお問い合わせ下さい】

 大阪市が住民票強制削除の期限としている3月2日は朝8時より市役所前にて終日の抗議行動を行う予定です。ぜひ現場に足を運んでください。
(転載終了)
 http://kamapat.seesaa.net/article/34917576.html

(追記)

 実は今日、上記の要請文を出先からブログにアップした後、時間の合間を見つけて、大阪市役所前の座り込み現地にも、ホンの少しですが、顔を覗かせて来ました。
 市役所の玄関ホール前には市役所職員や警備の警察官が一列に並んで阻止線を作っていました(記事冒頭の写真は座り込み初日の様子ですが、私が行った時も正にこんな感じでした)。その前で座り込みやビラ配付・署名活動が行われていました。

 ビラを読むと、過去に大阪市が解放会館への住民票登録を黙認し斡旋すらしてきた事が書かれていました。そうして一種の代替措置として慣行的に行われてきた事を、ここにきていきなり話し合いもせずに、目先のホームレス排除だけで問題の隠蔽を図ろうとしているのが、今の大阪市の対応なのだという事がよく分りました。

 大阪市は「居住実体のない住民票を消除(削除)する」と言っていますが、「住民登録の形式を整える事」と「当の住民の生活権を保障する事」の、一体どちらを優先すべきなのでしょうか。そんなもの後者に決まっているでしょう。だから、多重債務者の住民票をそのままにしたまま転居先での子どもの編入学を認めたりといった柔軟な運用なども行われているのでしょう。それと比べると、大阪市の対応はもう「臭いものには蓋」以外の何物でもありません。

 そういえば大阪市は、1990年の花博開催の時も、ウメチカの新聞スタンドを強制撤去して、商店主と揉めた事がありました。その時には5万以上の撤去反対署名が瞬く間に集まりました。当時、梅田の地下街には「大阪の虎はタテジマ市役所はヨコシマ」「私も悪事を働きましたが大阪市役所には負けました(キツネ目の男)」などの川柳が書かれた壁新聞が市民の手で一杯張られ、当時の市長を揶揄する替え歌が流行しました。大阪市の体質はその頃と全然変わっていません。こんな市政はもういい加減終わりにしなければならない。
コメント (4)
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