雨の日にきくのは、ニュー・センチュリー・サクソフォン・クァルテットの「フーガの技法」(CCS SA 20204)。といっても、すべてをきく時間はなく、気のむくままに数曲を選んで楽しむことにします。同クァルテットはその名のとおり、ソプラノ、アルト、テナー、バリトンのサックス四重奏という編成(2声曲はもちろん二重奏)で、アルバム最後には未完のフーガに続き、出版譜末尾におかれたコラール「汝の御座の前に われはいま進み出で」が演奏されます。このコラールの演奏が、じつにじみじみとした味なので、楽しむ数曲に入れることにします。