毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




映画『アンナ・マクダレーナ・バッハの年代記』」の音楽をきいていく企画、6声のリチェルカーレに続くシーンは、「音楽の捧げもの」出版についてなどのナレーションと、それらの楽譜の映像です。さらに娘のエリーザベト・ユリアーネ・フリーデリカの結婚が語られるあたりで、未完フーガのBACHの主題(「フーガの技法」)がきこえてきます。音楽が流れているあいだ、このBWV1080の出版のことなどが語られ、楽譜が映しだされます。これからきく演奏は、ヴァインベルガー(オルガン)によるものです。

CD : 777403-2(cpo)

777403-2

コメント ( 0 )




早朝はもっとすっきりした晴天でしたが、いまはずいぶん雲がふえてきて、うす暗くなってきました。予報は「晴れ」なので、このあとは雲もとれてくるのでしょうが、暑くなることはたしかなようです。1週間ほどまえには、今年の残暑もおわりだと思っていましたが、もうすこし日中の暑さは続きそうです。

さて、「映画『アンナ・マクダレーナ・バッハの年代記』」の音楽をきいていく企画。つぎに音楽のあるシーンは、教頭の自殺を告げるエリーアスに続く、カンタータ「われは満ち足れリ」の第4曲と第5曲です(トーマス教会のバルコニー)。BWV82はさまざまな改訂稿で何度も再演されていますが、そうしたカンタータの再演という流れの中で演奏されます。

で、このBWV82はとばして(理由はこれまでと同じく教会暦との関係)、これからきくのはバッハのベルリン再訪のシーンでの音楽です。馬車にゆられて旅するバッハの映像のあと、6声のリチェルカーレ(「音楽の捧げもの」)の音楽だけが流れ、歌劇場での逸話などが紹介され、ついでライプツィヒの宿舎でのチェンバロ演奏となります。

今日はこのBWV1079をこれからきくわけですが、演奏はジェド・ウェンツ(フルート)たちによるものを選びました。全体として速めのテンポですが、トリオ・ソナタの第2楽章はとりわけ快速で、はじめてきいたときは驚愕させられました。録音とはいえ、このテンポで破綻なく、しかもよゆうをもって吹いています。

CD : 93814(BRILLIANT CLASSICS)

93814

コメント ( 0 )




月曜日からいろいろなCDできいてきた「音楽の捧げもの」、これからきくのはアンサンブル・ソヌリーの演奏です。録音は1994年で、曲順は旧全集どおり。サラ・カニンハムによる「演奏についての覚書」では、アーシュラ・カーケンデイルの説に言及しています。録音への参加者はカニンハムのほか、モニカ・ハゲット、ゲイリー・クーパー、ウィルベルト・ハーゼルゼット、ポール・グッドウィン、パヴロ・ベズノシウク、フランシス・ユステイス。3声のリチェルカーレはチェンバロ独奏、6声のリチェルカーレは、フルート、ヴァイオリン、オーボエ・ダ・カッチャ、テナー・ヴィオラ、ファゴット、ヴィオラ・ダ・ガンバのアンサンブルで、6声のリチェルカーレはCDの最後に、チェンバロ独奏でも収録されています。

CD : 7243 5 45139 2 3(Virgin classics)

7243 5 45139 2 3

コメント ( 0 )




午前中、東山界隈へ外出し、いろいろこなしてから、帰り道には、「花の回廊」(三条通から七条通までの鴨川左岸の遊歩道)という遊歩道を通って、新緑の季節を感じてきました。ぶらぶらするにはよい気候ですが、桜の時節にくらべると、通行しているかたはあまりいなくて、きれいに整備されているのに、ちょっともったいない感じもします。観光客にもあまり知られてないのでしょうね。

さて、これからきくのは、飽きもせず「音楽の捧げもの」。今日のはアンサンブル・アウロラの演奏で、1999年に録音されたもの。曲順は旧全集どおりで、アーシュラ・カーケンデイルの説にもとづき、「Exordium(序論)」とか「Narratio(叙述)」とか、曲名などに注記されています。なお、3声のリチェルカーレはチェンバロ独奏、6声のリチェルカーレは、ヴァイオリン、フルート、チェロ、チェンバロのアンサンブルです。

CD : A 306(ARCANA)

A 306

コメント ( 0 )




今日もまた、きくのは「音楽の捧げもの」。ダヴィット・モロニーたちのCDは、1987年の録音で、チェンバロのモロニーのほか、フルートのジャネット・シー、ヴァイオリンのジョン・ホロウェイ、チェロのヤープ・テル・リンデン、第2のチェンバロとしてマーサ・クックが参加しています。演奏の曲順は、トリオ・ソナタを中心にし、ソナタの前に3声と6声のリチェルカーレなど5曲、ソナタの後にカノン6曲というかたちです。3声と6声のリチェルカーレは、ともにモロニーの独奏です。

CD : HMC 901260(harmonia mundi)

HMC 901260

コメント ( 0 )




今日もきくのは「音楽の捧げもの」。これからきくアンサンブル・アンフィオンのCDは、1994年に録音されたもの。ゼウスの子アンフィオン(アムピーオーン)の名を冠したアンサンブルには、赤津眞言(ヴァイオリン)、近藤倫代(ヴァイオリン)、森川麻子(ヴィオラ・ダ・ガンバ)が参加(石をも動かす演奏家になってほしいもの)しています。曲順は、旧全集どおりで、リチェルカーレは3声も6声も、ピーテル・ヤン・ベルダーのチェンバロ独奏です。なお、このCDには、BWV1038が併録されています。

CD : WVH162(Erasmus Muziek Producties)

WVH162

コメント ( 0 )




昨日は黄砂の影響さえ無視すれば、おだやかなよい天気だったのですが、今日は朝から曇天でうす暗く、すっきりしません。さて、これからきくのは、ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツたちによる「音楽の捧げもの」です。このCDは1999年に録音されたもので、このブログですでに、BWV1072~1078、BWV1086、BWV1087をきいていいます。昨日きいたコンセール・デ・ナシオンの、凝った演奏とはちがい、ゴルツ、ベーリンガーたち(フライブルク・バロック・オーケストラのメンバーといっていいかも)は旧全集どおりの曲順で演奏しています。

おもしろいのは、3声のリチェルカーレとトリオ・ソナタで、チェンバロではなくフォルテピアノで演奏しているところ。3声のリチェルカーレは楽器指定がありませんが、バッハがジルバーマンのフォルテピアノで即興演奏した曲とされるため、フォルテピアノを選択したのでしょう。また、当世的ともいえるトリオ・ソナタは、バッハがベルリンでの様式を意識したものといえ、やはりフォルテピアノでの演奏がふさわしい、と考えたものとみられます。なお、ここでのフォルテピアノは、ざんねんながらジルバーマンのそれではなく、シュタインの複製です。

CD : CD92.133(Hänssler CLASSIC)

CD92.133

コメント ( 2 )




これからきくのは、コンセール・デ・ナシオンによる「音楽の捧げもの」。1999年11月、2000年4月に録音されたもので、サヴァールをはじめ、アンタイ兄弟、コクセたちが参加しています。このCDでは、まず王の主題がマルク・アンタイのフルートで演奏され、続いて3声のリチェルカーレがはじまります。2声の反行の拡大によるカノンと2声の謎カノンは二通りの解決がなされており、また、6声のリチェルカーレは、ピエール・アンタイのチェンバロ独奏のほかに、アンサンブルによる演奏がCDの最後に収められています。

CD : AV 9817(ALIA VOX)

AV 9817

コメント ( 0 )




これからきくのは「14のカノン」。このBWV1087は「ゴルトベルク変奏曲」の低音主題にもとづくカノンで、「ゴルトベルク」出版譜(1741年)のバッハ私蔵本に記入されています。記入されたのは、筆跡から「1747年頃~1748年8月と推定され」(『バッハ事典』)、バッハらしく、14曲のカノンが1頁におさまるよう、1段、2段、3段の譜表を整然とわりつけて記譜しています(つまり浄書)。ゴルツ、ベーリンガーたちは、曲により編成をかえつつ、14曲を続けて演奏しています。

CD : CD92.133(Hänssler CLASSIC)

CD92.133

コメント ( 0 )




ここしばらくは、日曜日をのぞき「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」ばかり。さて、今週からはなにをきこうかと、いろいろ考えていたのですが、あっというまに一日の3/4が過ぎてしまいました。こういう日のバッハは、手近にあるCDから選ぶことにし、決めたのがBWV1086。演奏はベーリンガーのチェンバロです。

CD : CD92.133(Hänssler CLASSIC)

CD92.133

コメント ( 0 )




一時期乱高下していた気温も、このところはまずまず快適な範囲内に落ちつき、今日などはじつに爽快な朝を迎えています。そんな朝にきくのは、「バッソ・オスティナート上の7声のカノン」。このBWV1078は、バッハ最晩年の1749年3月1日に、失われた記念帳に記入されたようで、表題どおり、4音を反復するバッソ・オスティナート(固執低音)上でカノンがくりひろげられます。演奏は、ベーリンガーのチェンバロ(バッソ・オスティナート)と弦のアンサンブルです。

CD : CD92.133(Hänssler CLASSIC)

CD92.133

コメント ( 0 )




BWV1077は、先日きいたBWV1076(ハウスマンによる肖像画に描かれた楽譜のカノン)と共通の低音声部をもつ楽曲。このカノンを献呈されたヨーハン・ゴットフリート・フルデの記念帳に、「主題上の二重カノン」と題され、1747年10月15日付けで記帳されています。このCDでは、弦のアンサンブルで演奏されています。

CD : CD92.133(Hänssler CLASSIC)

CD92.133

コメント ( 0 )




これからきくBWV1076は、画家ハウスマンによる、有名なバッハの肖像画に楽譜として描かれている楽曲。この肖像画はバッハの弟子のミツラーが設立した音楽学術協会への入会にあたって提出され、「スメントの指摘では、バッハ自身はもちろん、入会決断の鍵になったヘンデルの名前、入会年などが、音符数によって暗示されている」(『バッハ事典』)とのこと。演奏はゴルツたちのアンサンブルによるものです。

CD : CD92.133(Hänssler CLASSIC)

CD92.133

コメント ( 0 )




BWV1075は、1734年1月10日にある記念帳に記帳された2声のカノン。「かつてはトーマス学校長J.M.ゲスナーに捧げられたとされていたが、最近では従兄弟J.G.ヴァルターの同名の息子が献呈の相手だったと考えられて」(『バッハ事典』)いるようです。これからきくのは、チェンバロでの演奏(ベーリンガー)です。

CD : CD92.133(Hänssler CLASSIC)

CD92.133

コメント ( 0 )




これからきくは、「ハンブルクの法律学者、L.F.フーデマンに献呈された」(『バッハ事典』)4声のカノンです。このBWV1074は1727年に作曲されたもので、テレマン(1728)、マッテゾン(1739)、ミツラー(1747)、マールプルク(1754)と、その著作にくりかえし採録されています。ゴルツたちはこのカノンを弦楽アンサンブルで演奏しています。

CD : CD92.133(Hänssler CLASSIC)

CD92.133

コメント ( 0 )



« 前ページ 次ページ »