ミントティーをのみながら

午後のひとときお茶を飲みながらの独り言です

不思議な席

2005-01-15 | MY ノート

読んでいる新聞の中で、読者の投稿欄に心温まる事が載っているときは切り抜いて
ノートに貼り、たまに取り出して読んで見る。
そうすると、切り抜いたときの感動が蘇ってくる。
「不思議な席」という投稿は、ジーンときましたので書いてみます。

………………
私は毎年、雪が降るとマイカー通勤をやめ、自宅近くの駅から勤務先までJRを利用
しています。昨年、JRを利用するようになって二日目のことです。
客車に入ると不思議なことに気が付きました。立っている人がたくさんいて席がひ
とつ空いているのに、だれひとりそこに座ろうとしないのです。
そのまま列車は出発し、次の駅に停止しました。
そこで白いつえを持った目の不自由な人が乗ってきました。
すると、ある人がその人の手をとり、先ほどの空いている席へ導いたのです。
次の日もまた次の日も、同じ時刻の同じ車両で同じことが繰り返されます。
しかし、私が驚いたのは、その人の手を取り導く人が毎日違うということでした。
その車両に乗り合わせた人は席を一つ空けて、だれということはなく手を差し伸べ
ているのです。
今年もまた冬がやって来ました。ちょっとどきどきしながら久しぶりにその列車に
乗ってみました。そして席がひとつ空いているのを見つけた時、私はなんだか心温
まるような気がしました。
こんな温かなシートがあるなんて、世の中捨てたものじゃないなと思うのです。
(31歳 女性)
………………
いい話だなあと思う。7年まえの新聞記事より。

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