路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【日本維新の会】:中条きよし議員、年金未納認めた 藤田幹事長明かす 本人「うそはつかない」の後「完無視」

2023-01-26 00:05:50 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【日本維新の会】:中条きよし議員、年金未納認めた 藤田幹事長明かす 本人「うそはつかない」の後「完無視」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【日本維新の会】:中条きよし議員、年金未納認めた 藤田幹事長明かす 本人「うそはつかない」の後「完無視」 

 日本維新の会の藤田文武幹事長は23日の会見で、同党の中条きよし参院議員が、約750万円にのぼる年金保険料の未納があると「週刊文春」に報じられたことについて、中条氏が未納期間があることを認めたと明かした。

日本維新の会の藤田文武幹事長(2022年6月撮影)

 

 詳細については調査中としており、終了までには2~3カ月ほどかかる見通しという。

参院本会議に出席する日本維新の会の中条きよし参院議員(撮影・中山知子)

参院本会議に出席する日本維新の会の中条きよし参院議員(撮影・中山知子)

 

 中条氏はこの日午前の参院本会議後、報道陣の取材に「事実関係を確認して藤田幹事長に報告する」とした上で「うそはつかない」「逃げも隠れもしない」などと述べていた。

 ただ、同日午後の本会議後、再度、報道陣に未納疑惑について問われた際には「完無視」を貫いた。

 本会議場を後にして歩く中条氏に対し、報道陣から「(公表までの)見込みは」「中条さんは事実を認識されていたのでしょうか」「年金は払うべきというお考えでしょうか」など、矢継ぎ早に質問が飛んだが、中条氏は何も答えずに歩き続けた。

 「なぜ何もしゃべらないのか」「国民が見ています。黙ったままでいいんですか」という質問にも答えることなく、参院議員会館の事務所に戻った。

 中条氏の事務所はこの日、代理人弁護士と連名で「公的年金制度に加入し、保険料を納入し続けることは、国民の義務であると認識しております。一連のご質問において年金未納があったとのご指摘については、現在、年金事務所に確認中です」とした。また日本年金機構から未納分の督促を受けているとも報じられた点については「日本年金機構から未納の指摘を受けたとの点については、承知しておりません」としている。

 中条氏は歌手出身で、1974年に「うそ」が、レコード売り上げ150万枚以上のヒットを記録した。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・政局・日本維新の会・中条きよし参院議員が、約750万円にのぼる年金保険料の未納の問題】  2023年01月23日  20:25:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【日本維新の会】:中条きよし議員「うそはつかない」年金未納額750万円報道 その後は「完無視」貫く

2023-01-26 00:05:40 | 【社会保障施策・年金(国民、老齢、共済、障害)・医療、介護保険・生活保護・

【日本維新の会】:中条きよし議員「うそはつかない」年金未納額750万円報道 その後は「完無視」貫く

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【日本維新の会】:中条きよし議員「うそはつかない」年金未納額750万円報道 その後は「完無視」貫く 

 日本維新の会の中条きよし参院議員は、約750万円にのぼる年金保険料の未納があると「週刊文春」に報じられたことについて、1月23日午後の参院本会議後に報道陣に問われたが、「完無視」を貫いた。

参院本会議に出席する日本維新の会の中条きよし参院議員(撮影・中山知子)参院本会議に出席する日本維新の会の中条きよし参院議員(撮影・中山知子)

 本会議場を後にして歩く中条氏に対し、追いすがる多くの報道陣から「(公表までの)見込みは」「中条さんは事実を認識されていたのでしょうか」「年金は払うべきというお考えでしょうか」など、矢継ぎ早に質問が飛んだが、中条氏は何も答えずに歩き続けた。

 「なぜ何もしゃべらないのか」「国民が見ています。黙ったままでいいんですか」という質問にも答えることなく、参院議員会館の事務所に戻った。

 中条氏はこれに先立つ午前の参院本会議後の、報道陣の取材には「事実関係を確認し、(維新の)藤田文武幹事長に報告する。うそはつかない。逃げも隠れもしない」と述べていた。

 また中条氏の事務所は代理人弁護士と連名で「公的年金制度に加入し、保険料を納入し続けることは、国民の義務であると認識しております。一連のご質問において年金未納があったとのご指摘については、現在、年金事務所に確認中です」とした。また日本年金機構から未納分の督促を受けているとも報じられた点については「日本年金機構から未納の指摘を受けたとの点については、承知しておりません」としている。

 藤田幹事長はこの日の記者会見で、中条氏が未納期間があると認めたと明らかにした。

 歌手の中条氏は1974年に「うそ」が、レコード売り上げ150万枚以上のヒットを記録した。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・政局・日本維新の会・中条きよし参院議員が、約750万円にのぼる年金保険料の未納の問題】  2023年01月23日  17:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【疑惑】:年金未納報道の中条きよし参院議員にNHK党が入党オファー「自由にやって」立花党首がエール

2023-01-26 00:05:30 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【疑惑】:年金未納報道の中条きよし参院議員にNHK党が入党オファー「自由にやって」立花党首がエール

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【疑惑】:年金未納報道の中条きよし参院議員にNHK党が入党オファー「自由にやって」立花党首がエール

 NHK党の立花孝志党首は20日、国会内で会見し、年金保険料の未納を続けている疑惑を一部週刊誌に報じられた日本維新の会の中条きよし参院議員にエールを送り、中条氏に対してNHK党へのくら替えオファーまで提示した。

NHK党の立花孝志党首は年金保険料の未納を報じられた日本維新の会の中条きよし参院議員に対してエールを送り、入党をオファーした(撮影・大上悟)

 

 立花氏は「中条きよしさんのご主張はいたって合理的なもの。年金を払っていないのにくれ、と言ったらさすがにだめでしょうけど、年金もらわない、だから払いませんよ、というのは国民からしたら当然のこと」などと理解を示した。

 その上で「ぜひ、中条きよしさん、NHK党はお待ちしております。NHK党は自由にやっていただいて結構です。我々は政策よりも人柄を重視します」とラブコールを送った。

 元稿:日刊スポーツ新聞社 主要ニュース 社会 【話題・年金保険料の未納を続けている疑惑を一部週刊誌に報じられた日本維新の会の中条きよし参院議員】  2023年01月20日  14:12:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【疑惑】:風間晋氏 中条きよし議員“年金未納報道”で維新の責任言及「この人がいいですよと立候補させているので」

2023-01-26 00:05:20 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【疑惑】:風間晋氏 中条きよし議員“年金未納報道”で維新の責任言及「この人がいいですよと立候補させているので」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【疑惑】:風間晋氏 中条きよし議員“年金未納報道”で維新の責任言及「この人がいいですよと立候補させているので」

 フジテレビ報道局解説委員の風間晋氏が20日、同局の情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。日本維新の会馬場伸幸代表が19日、同党の中条きよし参院議員(76)が年金保険料計約750万円を納めていないとの週刊文春報道を受け、事実関係を調査する意向を示したことについて言及した。

 
フジテレビ社屋
<button id="photoModalCloseButton" class="PhotoArticleImageModal__CloseButton-gvFhfe OMAOS cl-noclick-log" type="button" aria-label="閉じる" data-cl-params="_cl_vmodule:lg_photo;_cl_link:close;" data-cl_cl_index="70"></button>

フジテレビ社屋(スポーツニッポン新聞社)

 【写真】ヘッドセットなどを手に笑顔の中条きよし議員  

 馬場代表は「弁護士に依頼して納付状況などを精査している。整理した上で指導する」と述べた。中条氏は歌手や俳優として活動し、ヒット曲「うそ」で知られる。週刊文春は、中条氏は数十年間、年金保険料を未納だと指摘。昨年の参院選で初当選後、日本年金機構職員督促を受けても支払わなかったとした。中条氏議員事務所は取材に「公的年金制度に加入し、保険料を納入し続けることは国民義務だと認識している。指摘については確認中だ」と回答した。

 風間氏は「個人的には、この方は昭和のスター芸能人を今も生きているっていう感覚なのかなと思ってしまいますよね。明らかなのは国会議員だけじゃなくて公職、要するに公の職に就くという点に関しては適格性がちょっとあやしいということを自らお認めになっているようなことだと思うんですよ」と指摘。

 そのうえで「でも、それが個人だけでなくって、やはり今回の場合は日本維新の会公認責任、いつも僕、別に維新だけでなくってどの政党についてもそう発言してますけれども、やっぱり公認責任というのは、政治としてきちんとやってほしいなと思いますね。国民この人国会議員としていいですよと勧めて、それで立候補させているわけですから、そこは責任あるでしょ」と自身の考えを述べた。

 元稿:スポーツニッポン新聞社 Annex 主要ニュース 社会 【話題・年金保険料の未納を続けている疑惑を一部週刊誌に報じられた日本維新の会の中条きよし参院議員】  2023年01月20日  09:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【2023年01月24日 今日は?】:元日本兵の横井庄一さんがグアム島で発見される

2023-01-26 00:00:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【2023年01月24日 今日は?】:元日本兵の横井庄一さんがグアム島で発見される

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2023年01月24日 今日は?】:元日本兵の横井庄一さんがグアム島で発見される

 ◆1月24日=今日はどんな日

  元日本兵の横井庄一さんがグアム島で発見される(1972)

横井よこい庄一しょういち
Shouichi yokoi.jpg

観光用に再現された穴居「Yokoi's Cave(横井ケイブ)」(グアム島)。横井が実際に使っていた穴居は台風によって壊れた。

 ◆出来事

  ▼衆院本会議中、松永東議長が突然、鳩山一郎首相の解散詔書を朗読した「天の声解散」(1955)▼2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会発足(2014)

鳩山 一郎
はとやま いちろう
Hatoyama Ichirō.jpg
鳩山 一郎
(1954-1956年の間に撮影)

 ◆誕生日

  ▼五輪真弓(51年=シンガー・ソングライター)▼渡辺正行(56年=タレント)▼段田安則(57年=俳優)▼木下ほうか(64年=俳優)▼渡辺めぐみ(64年=女優)▼久保純子(72年=フリーアナウンサー)▼神志那結衣(98年=タレント)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2023年01月24日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【2023年01月23日 今日は?】:石原慎太郎氏が一橋大在学中に発表した「太陽の季節」で芥川賞受賞

2023-01-25 00:00:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【2023年01月23日 今日は?】:石原慎太郎氏が一橋大在学中に発表した「太陽の季節」で芥川賞受賞

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2023年01月23日 今日は?】:石原慎太郎氏が一橋大在学中に発表した「太陽の季節」で芥川賞受賞

 ◆1月23日=今日はどんな日

  石原慎太郎氏が一橋大在学中に発表した「太陽の季節」で芥川賞受賞(1956)

三島由紀夫と。奥にいるのが石原。1956年中央区銀座の旧文春ビルにて

 ◆出来事

  ▼青森の陸軍歩兵連隊が八甲田山での雪中訓練中に遭難。199人が凍死(1902)▼群馬県草津町で本白根山が1983年以来の噴火(2018)

出典:amazon.co.jp

遭難し、直立したまま仮死状態で発見された後藤房之助伍長の像

 ◆誕生日

  ▼でんでん(50年=俳優)▼吉田照美(51年=フリーアナウンサー)▼小日向文世(54年=俳優)▼葉加瀬太郎(68年=ミュージシャン)▼石井一孝(68年=俳優)▼篠原信一(73年=タレント)▼トリンドル玲奈(92年=女優)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2023年01月23日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【2023年01月22日 今日は?】:NASAがアポロ5号打ち上げ

2023-01-24 00:00:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【2023年01月22日 今日は?】:NASAがアポロ5号打ち上げ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2023年01月22日 今日は?】:NASAがアポロ5号打ち上げ

 ◆1月22日=今日はどんな日

  東京電灯会社(現東京電力)が鹿鳴館に白熱電灯を点灯(1887)

藤岡市助氏が東京の鹿鳴館で白熱電灯を灯した日。

 ◆出来事

  ▼NASAがアポロ5号打ち上げ(1968)▼日ロ首脳会談実施も北方四島返還交渉に進展なし(2019)

 ◆誕生日

▼湯川れい子(36年=音楽評論家)▼高橋恵子(55年=女優)▼新内眞衣(92年=タレント)▼市来玲奈(96年=日本テレビアナウンサー)▼佐々木久美(96年=日向坂46)▼生田絵梨花(97年=女優)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2023年01月22日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【旧統一教会】:今夏にも解散命令が出される見込み…窮地に追い込まれた教団が繰り出す「最後の一手」

2023-01-23 09:00:30 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【旧統一教会】:今夏にも解散命令が出される見込み…窮地に追い込まれた教団が繰り出す「最後の一手」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【旧統一教会】:今夏にも解散命令が出される見込み…窮地に追い込まれた教団が繰り出す「最後の一手」

 「’23年の1月か2月中には解散命令請求が出て、早ければ夏頃には地裁で命令が下されます。国は教団解散に向けて本気で動いている。裁判で確実に主張が認められるよう、現在は文化庁を中心に証拠集めを徹底的に行っていると思われます」

 ■【未掲載カット】ジャーナリスト・鈴木エイト「解散命令が出ても統一教会問題は終わりではない」のワケ…!

 そう語るのは、長年教団を追及してきたジャーナリストの鈴木エイト氏だ。

 ’22年7月の安倍晋三元首相銃撃事件以来、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への対応は異例のスピードで進められた。年末には被害者救済法が成立、2度の質問権も行使された。

<button class="sc-cpUXGm ckhYIf" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38"></button><button class="sc-cpUXGm ckhYIf" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38">’22年12月中旬、都内の自宅から出てきた旧統一教会・田中富広会長に直撃。質問に答えることは一切なかった</button>
 ’22年12月中旬、都内の自宅から出てきた旧統一教会・田中富広会長に直撃。質問に答えることは一切なかった(PHOTO:結束武郎)

 勅使河原(てしがわら)秀行・改革推進本部長が盛んに会見を開き、献金・勧誘制度の改革を訴えてはいるが、もはや解散命令は時間の問題とも見られている。教団は信者に「解散にならぬために祈るよう」命じているが、それ以外にどんな対抗策を取っているのか。前出・エイト氏が言う。

 「質問権には収支や財産に関する報告を求める内容が盛り込まれていましたが、教団はそれに正直に答えているとは言い難い。教団には『B帳簿』と呼ばれる裏の帳簿があるとも言われています。今後も、教団にとって不利になるような証拠はなるべく出さないというやり方を続けるでしょう」

 何とか解散を避けるため、「最後の一手」も繰り出してきそうだ。

 「解散命令が下されないよう、『教団として悪質な献金や勧誘を指導したことはない』という従来の主張を繰り返していくはずです。つまり、教団に『使用者責任』はない、と。その一方で、息のかかった政治家に圧力をかけることもしていく。現在も明らかになっていない癒着議員は大勢いますからね」(同前)

 証拠をそろえ、教団の主張を突き崩せるか。政府による追及が鈍ったときには、注意が必要だ。

 ■『FRIDAY』2023年1月20・27日号より

 元稿:講談社 主要出版物  週刊FRIDAY DIGITAL 社会 【話題・旧統一教会を巡る問題】 2023年01月23日 09:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【中山知子の取材備忘録・12.11】:岸田首相の「鈍感力」追い込まれても乗り越えた臨時国会 それでもまだピンチは続く…

2023-01-23 07:45:00 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【中山知子の取材備忘録・12.11】:岸田首相の「鈍感力」追い込まれても乗り越えた臨時国会 それでもまだピンチは続く…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【中山知子の取材備忘録・12.11】:岸田首相の「鈍感力」追い込まれても乗り越えた臨時国会 それでもまだピンチは続く…

 臨時国会が12月10日に幕を閉じた。この間、大臣の更迭が相次ぎ、10月24日に旧統一教会との関係が取りざたされた山際大志郎経済再生相(当時)が更迭されたのを皮切りに、法相軽視発言の葉梨康弘法相(同)、首相に近い存在でもある寺田稔総務相(同)が1カ月間のうちに立て続けに辞任。岸田首相、岸田内閣の支持率は急落した。秋葉賢也復興相にも「政治とカネ」の疑惑が多数浮上し、ほかにも大臣を含む複数の政務三役にもさまざまな疑惑や問題が取りざたされ、一時は「政権の体力がもたない」「首相の求心力も、だだ下がり」と政権基盤の危うさが指摘されたが、国民の目にさらされる国会を閉じることで、政権の失態と疑惑にふたをするような形で乗り越えた形だ。

衆院本会議で答弁する岸田文雄首相(2022年11月21日撮影)

  衆院本会議で答弁する岸田文雄首相(2022年11月21日撮影)

 複数の関係者によると、岸田首相の周辺は、早く臨時国会を閉じたい意向だったという。閉会の手続きが行われた12月10日は土曜日。国会閉会日が週末でも、実際に閉会するのはその前日の平日が通例だ。本来、閑散としている土曜日の国会周辺は10日、普段週末は閉まっている議員会館や会館内の食堂なども開いていた。取材をする側には助かったが、あまり見たことのない光景だった。

 臨時国会を閉会できたのは、旧統一教会の被害者救済法が成立したことが大きいが、そもそもこの救済法について首相は当初、必ずしも積極的ではなかったとされる。安倍晋三元首相の銃撃死に端を発した旧統一教会と自民党の関係が明るみに出てから岸田内閣への風当たりが強まり、旧統一教会と一部閣僚のつながりも発覚したりして、支持率急落にもつながった。

 今、岸田政権に苦境をもたらしている「元栓」=旧統一教会問題をめぐる法整備を最低限の形であっても整えなければ、この先の政権の立場も危うくなる。しかも、野党の圧力に抗しきれず、野党の提案に少しずつ歩み寄る形での成立。追い込まれた末、苦し紛れの対応は、臨時国会でみられた大臣更迭などと同じ、岸田首相のスタイルだった。

 国会で取材をしていると、岸田首相にも疲れが見えたような時があった。岸田首相は実は、首相就任前から「筋肉男子」で知られ、昨年の自民党総裁選でも日々筋トレで鍛えていると明かしている。それでもやはり、首相の座は心身共に疲弊する立場。ただ、閣僚の更迭をはじめ、すべて自分の判断の遅れが原因で自分のピンチを招いた。

 この間の首相には「悪循環」というキーワードがついて回った。自民党関係者は「国会を閉じて仕切り直し、という側面もあるのではないか」と話した。

 一方で、首相と接したことのある複数の関係者からは「全然へこたれていない」「意外に元気」という声が出ていた。ちょっと意外だった。「鈍感力」という言葉も聞いた。

 大臣閣僚更迭の遅すぎる判断にしても、旧統一教会被害者救済法の出遅れ感にしても、身から出たピンチなのだが、もし「鈍感力」で乗り切っていた側面があるとするなら、一連の、どこかズレた対応も何となく納得できる。それが正しい判断かどうかは別として。

岸田首相の防衛費をめぐる増税方針を受けて開かれた自民党政調全体会議は異論が噴出した(2022年12月9日撮影)
岸田首相の防衛費をめぐる増税方針を受けて開かれた自民党政調全体会議は異論が噴出した(2022年12月9日撮影)

 岸田首相が臨時国会は乗り切っても、ここにきて新たな難題が出てきた。防衛費をめぐる約1兆円の増税方針だ。党内の議論が行われていないとして自民党内で異論が噴出。12月9日に政調全体会議に出席した議員からは「唐突だ」「額だけがひとり歩きしている」の言葉が出るなど、首相のおひざ元なのにアウェーの空気だった。最大派閥安倍派の議員の反発が強く、高市早苗安全保障相も、SNSで「真意が理解できない」と疑問を唱えるなど政権全体が一枚岩ではないことも露呈した。

 国政選挙ではないものの、来年の統一地方選を控える中、増税の議論を出すこと自体が「禁じ手」という声も聞いた。すでに首相から発せられた方針でもあるが、このままの状態でどう折り合いをつけるのだろうか。

高市早苗経済安全保障担当相(21年9月撮影)
高市早苗経済安全保障担当相(21年9月撮影)

 閣僚らの疑惑や問題はすべてクリアされたわけではないし、防衛増税という国家全体にかかわる部分での対立構図という新たな火種も出てきた。旧統一教会をめぐる問題への対応もまだ続く。臨時国会は閉じても課題を抱え込んだままの岸田首相は、やっぱりまだピンチにある。「鈍感力」で乗り越えられる局面はそろそろ、なくなりつつあるような気もする。【中山知子】

 中山知子の取材備忘録

 ■中山知子の取材備忘録

 ◆中山知子(なかやま・ともこ) 日本新党が結成され、自民党政権→非自民の細川連立政権へ最初の政権交代が起きたころから、永田町を中心に取材を始める。1人で各党や政治家を回り「ひとり政治部」とも。現在、日刊スポーツNEWSデジタル編集部デスク。福岡県出身。青学大卒。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・コラム・「中山知子の取材備忘録」】  2022年12月11日  11:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【政界地獄耳・12.06】:崩壊し始めた公明党は今やられ放題だ

2023-01-23 07:41:30 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【政界地獄耳・12.06】:崩壊し始めた公明党は今やられ放題だ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・12.06】:崩壊し始めた公明党は今やられ放題だ

 ★先月29日、防衛費増強の財源について自民党総務会長・遠藤利明は「今の日本を守るというのは、私たちの世代の責任。安易に若い人や子どもたちにつけ回しするのはふさわしくないと、個人的には感じている」と増税容認の姿勢を示したが、政府は自民党内の強い反発や、来年春の統一地方選挙を見越して当面の増税回避で調整に入った。政権人材不足政治的力量低下迷走している。

 ★その中で長年、連立を組む公明党は時に政権をたしなめる役割を果たしてきたが、今はその面影もなく雪崩を打つように崩壊し始めた。憲法改正に等しい安保関連3文書の改定の中で相手のミサイル発射拠点などをたたく「敵基地攻撃能力」を保有した方が抑止力を高めるなどという理屈をこねて公明党は認めた。もう公明党結党理念すら捨てたのではないかと思うほど重大安全保障上転換点合意した。15日に日本会議などが共催し、国会内で開かれる「防衛費GDP比2%以上で反撃能力を」とうたう「防衛力の抜本的強化を求める緊急集会」には公明党外交安全保障調査会長・佐藤茂樹も名を連ねる。

 ★2日、公明党の国交相・斉藤鉄夫は昨年の衆院選の選挙運動費用収支報告書に、宛名やただし書きの記載がない領収書20枚程度を添付していたことを明らかにした。斉藤は20年12月にも政治献金計100万円の寄付を政治資金収支報告書に記載していなかったことが判明しており、2度目の不適切処理となる。4日には同党政調会長・高木陽介がテレビで、廃止原発の建て替えで次世代型原発を建設する「リプレース」について「基本的にはOKと考えていい」と政府方針を容認した。旧統一教会問題や、被害者救済法成立するまではなんでも言うことを聞く公明党。追い打ちをかけるように先週末には国民民主党との連立情報が政界を駆け巡った。公明党やられ放題だ。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2022年12月06日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【政界地獄耳・01.14】:霞が関にある「日本最後のサミット」になる不安

2023-01-23 07:40:00 | 【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・G7サミット・G20】

【政界地獄耳・01.14】:霞が関にある「日本最後のサミット」になる不安

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・01.14】:霞が関にある「日本最後のサミット」になる不安 

 ★G7サミット(主要国首脳会議)とは、仏、米、英、独、日、伊、加(議長国順)の7カ国ならびに欧州理事会議長及び欧州委員会委員長が参加して、毎年開催される国際会議。今年は日本が議長国になって5月19日から21日に首相・岸田文雄の選挙区、広島で開催される。その地ならしのため首相は欧米5カ国歴訪に出かけ、仏伊英の順に訪れ、マクロン大統領、メローニ首相、スナク首相と会談した。

 ★日仏会談で首相はサミットに向け核兵器による威嚇やその使用を断固として拒否するとしながらも自衛隊と仏軍の共同訓練などを歓迎し、今年前半に外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)の開催を目指す。台湾海峡の平和と安定の重要性も議題に上がった。日伊会談では両国関係を「戦略的パートナーシップ」に格上げ。外務・防衛の当局間協議もスタートさせる。日英会談では自衛隊と英軍が共同訓練などで相互訪問する際の法的地位などを定める「円滑化協定」を締結した。日加会談では中国による東・南シナ海における力による一方的な現状変更の試みに強く反対することで一致した。

 ★いずれもサミットの地ならしは口実で、ウクライナの次は中国だと触れ回り理解を求めた、軍事的歴訪が浮かび上がる。政界関係者が言う。「広島サミットが日本でのサミットの最後になるのではないかという懸念が霞が関にあるのだろう。既にOECD(経済協力開発機構)のさまざまなデータでは日本は先進国の上位とは言えず、近い将来サミットのメンバーから日本が外され中国が加わるという不安だ。経済的・政治的にアジアの盟主は中国に移りつつある。日米はその懸念を対中包囲網に仕立て直しているのではないか。一方、欧州への軍事的アプローチはNATO(北大西洋条約機構)への強いコミットを意識しているのではないか」。この国はどこに行こうとしているのか。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2023年01月14日  07:49:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【鈴木エイト氏】:井上義行議員の山上被告への発言に怒り「逆に甘ったれるなと言いたい」

2023-01-23 07:09:50 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【鈴木エイト氏】:井上義行議員の山上被告への発言に怒り「逆に甘ったれるなと言いたい」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【鈴木エイト氏】:井上義行議員の山上被告への発言に怒り「逆に甘ったれるなと言いたい」

 作家でジャーナリストの鈴木エイト氏が22日、TBS系「サンデージャポン」に生出演。自民党の井上義行参院議員が、山上徹也被告について「甘ったれるな」と発言したことについてコメントした。<button class="sc-cpUXGm ckhYIf" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38"></button><button class="sc-cpUXGm ckhYIf" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38">鈴木エイト氏</button>

                     鈴木エイト氏(TOKYO-SPORTS)

 朝日新聞の取材で、井上議員は「別の勢力によるテロの可能性だって十分にあり得るはずです」と話し、山上被告について「甘ったれるな」と発言した。

 鈴木氏は「山上被告が行った犯行は許されるべきではない。きっちり法の裁きを受けてもらって」と指摘した上で、「山上被告に関しては、統一教会によって家庭が破壊されたのは確実なこと」と話した。

 鈴木氏の怒りはおさまらず「井上議員は、記事で『大根1本で1週間暮らしたことがある』と答えている。そのことと、統一教会によって家庭が破壊された問題はまったく関係ないのに、なぜそこでそういうマウントをとるのか。そこがまずおかしい」と批判した。

 井上議員は、安倍氏が山上被告に銃撃され死亡した直後の参議院選挙で当選。旧統一教会からの支援があったことが判明し、問題視されていた。

 また鈴木氏によると、昨年の教団幹部会議で、井上議員について「今でも私たち(教団)に対して感謝をしている」、「井上先生はちゃんと私たちとつながっている」という話が出たという。

 鈴木氏は「教団とつながっているような議員が、教団の被害者でもある被告に対してそういう発言をする。逆にこっちが甘ったれるなと井上議員に言いたい」と述べた。

 元稿:東スポ WEB 主要ニュース 社会 【事件・安倍元首相銃撃事件・旧統一教会を巡る問題】 2023年01月22日  11:21:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【関連記事まとめ】:安倍晋三元首相67歳で死去 奈良で街頭演説中に背後から銃撃

2023-01-23 07:08:10 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【関連記事まとめ】:安倍晋三元首相67歳で死去 奈良で街頭演説中に背後から銃撃

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【関連記事まとめ】:安倍晋三元首相67歳で死去 奈良で街頭演説中に背後から銃撃

 自民党の安倍晋三元首相が8日、奈良県橿原市の病院で死去した。67歳だった。安倍氏は同日午前11時半ごろ、参院選の街頭演説を行っていた奈良市の近鉄大和西大寺駅前で街頭演説中、元海上自衛隊員の職業不詳山上徹也容疑者(41)に背後から撃たれた。

安倍晋三元首相(2022年7月6日撮影)
安倍晋三元首相(2022年7月6日撮影)

■安倍晋三元首相死去 67歳、凶弾に倒れ失血死「特定の団体に恨み、つながっていると」容疑者逮捕>>

■【悼む】健康戻った最近は首相時代とは異なる執念感じた 自民党内も変わる>>

■銃声は2発、白煙上がる 容疑者すぐに身柄確保/現場ルポ>>

■首相通算在職日数で歴代最長/年表>>

◆銃撃事件関連記事

■山上徹也容疑者「特定の団体に恨み」 自宅から「爆発する可能性があるものが見つかった」>>

■山上徹也容疑者「私がしたことに間違いありません」手製の銃のようなものを数丁押収>>

■山上徹也容疑者 海自時代は呉基地勤務 20年秋ごろから製造業勤務>>

■自民公認松山三四六氏に脅迫電話「次はおまえだ。ライフルを持っている」銃撃から30分後>>

■搬送時「心肺停止状態」首に2つ銃創、心臓到達する深さ 奈良県立医科大会見>>

■銃撃凶器は自作ショットガンか 弾薬の作製・入手法が問題と識者>>

■凶器は「鉄パイプで自作したショットガン」か SNSに多くの情報集まる>>

■舛添要一氏「銃対応警護のシフトにはなっていない」自身体験踏まえ説明>>

■当初は長野入りの予定だった 7日に日程変更、この日朝の飛行機で関西へ>>

■首から胸にかけて流血 司会者が震える声で「誰か救急車を呼んで!」>>

■現場警護は「背後に車を止め、人が入らないように」自民党奈良県連>>

■銃撃の山上容疑者「安倍元首相に不満があり、殺そうと思って狙った」と供述>>

■ドクターヘリで救急搬送 拳銃で2発銃撃の41歳容疑者は元海上自衛隊員>>

■奈良以外の立候補者の事務所に安倍氏の遊説予定をたずねる不審な電話>>

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【事件・奈良市の近鉄大和西大寺駅周辺で、参院選の街頭演説中だった安倍晋三元首相(67)が銃撃された事案】  2022年07月08日  23:55:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【話題】:国商 最後のフィクサー葛西敬之 著:森 功

2023-01-23 07:05:50 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【話題】:国商 最後のフィクサー葛西敬之 著:森 功

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【話題】:国商 最後のフィクサー葛西敬之 著:森 功

国商 最後のフィクサー葛西敬之

 ■内容紹介

  安倍晋三射殺で「パンドラの箱」が開き、
  一気に噴出した日本政財界の闇――
  その中心にいたのは、この男だった。
  JR東海に君臨し続けた
  「アンタッチャブルの男」にはじめて迫る。

  「本書が解き明かすのは、鉄道をナショナリズムの道具とするため
  権謀術数を駆使した一人の経営者の半生だ。
  結果としてそれが日本の鉄道にどれほど負の遺産ももたらしたか。
  重い問いが読後にずっしりと残った」
  ーー原武史(政治学者・放送大学教授)

  「国鉄改革を足掛かりに政官財界に人脈を張り巡らせ、官邸やNHKをも操る。
  自らの繁栄こそ国益だと信じた男と、その権勢を後ろ盾とした長期政権。
  この十年の権力の核心に迫る圧倒的ノンフィクション」
  ーー松本創(ノンフィクションライター)
 
  禁断の「革マル取り込み」で
  魑魅魍魎の労働組合を屈服させ、
  30年以上にわたりJR東海に君臨。
  政官界の人事を自在に操り
  安倍晋三最大の後見人となった。
  国を憂い、国を導くその一方で、
  国益をビジネスに結びつける
 「国商」と呼ぶべきフィクサーだった。
  国鉄解体という戦後最大の難事に
  身を捧げた改革の闘士は
 「怪物的黒幕」へといかにして変貌したのか!

 (目次より抜粋)
 ・政策は小料理屋で動く
 ・靖国神社総代と日本会議中央委員という役割
 ・国鉄改革三人組それぞれの闘い
 ・「革マル」松崎明との蜜月時代
 ・覆された新会社のトップ人事
 ・鉄パイプ全身殴打事件
 ・ばら撒かれた「不倫写真」
 ・頼った警察・検察とのパイプ
 ・品川駅開業の舞台裏
 ・名古屋の葛西では満足できない
 ・安倍総理実現を目指した「四季の会」
 ・メディアの左傾化を忌み嫌う理由
 ・傀儡をNHKトップに据えた
 ・「菅さまのNHK」
 ・安倍政権に送り込んだ「官邸官僚」たち
 ・池の平温泉スキー場の「秘密謀議」
 ・杉田官房副長官誕生の裏事情
 ・政治問題化したリニア建設計画
 ・JR東日本とJR東海の覇権争い
 ・安倍と葛西で決めた「3兆円財政投融資」
 ・品川本社に財務省のエースが日参
 ・「最後の夢」リニア計画に垂れ込める暗雲
 ・JR東海の態度に地元住民が激怒
 ・「リニア研究会」という名の利権
 ・安倍晋三への遺言
 ・大間違いだった分割民営化
 ・国士か政商か
 ・覚悟の死

 「権力者には宿命的な不安と恐怖が生まれる。
  夢のためには権力を手放してはならない……」
  (本書「おわりに」より)

  ■著者紹介

   著:森 功(モリ イサオ)

   森 功(もり・いさお) 
   1961年、福岡県生まれ。ノンフィクション作家。岡山大学文学部卒業後、伊  勢新聞社、「週刊新潮」編集部などを経て、2003年に独立。2008年、2009年に2年連続で「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞」を受賞。2018年には『悪だくみ 「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』で大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞受賞。『地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団』『官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪』『ならずもの 井上雅博伝――ヤフーを作った男』『鬼才 伝説の編集人 齋藤十一』など著書多数。

発売日 2022年12月14日
価格 定価:1,980円(本体1,800円)

 元稿:講談社 BOOK倶楽部 主要出版物 【書籍シリーズ・雑誌と既刊紹介】 2023年01月23日 07:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【週末オススメ本ミシュラン 】:「国商」「最後のフィクサー葛西敬之」森功著/講談社

2023-01-23 07:05:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【週末オススメ本ミシュラン 】:「国商」「最後のフィクサー葛西敬之」森功著/講談社

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【週末オススメ本ミシュラン 】:「国商」「最後のフィクサー葛西敬之」森功著/講談社

 「最後のフィクサー葛西敬之」が副題のこの本を読むと、ボンボン的ひ弱さを持った安倍晋三の強固な突っかい棒がJR東海「総帥」の葛西だったんだなということがよくわかる。

 ゴリゴリの右派で中国嫌いの葛西の実像は意外に知られていない。丹念な取材によって著者はそれを明らかにした。

国商最後のフィクサー葛西敬之[森功]

 「ZAITEN(財界展望)」の2017年4月号が「JR東海『葛西敬之』の研究」という特集を組んだが、それによれば、同年2月10日にホワイトハウスで行われた日米首脳会談のニュースを見て、葛西はほくそ笑んだという。

 「安倍さんは気難しいトランプを相手に上手にうちの高速鉄道プロジェクトを売り込んでくれた」

 経済産業省の官僚だった時代から葛西が“使える部下”と思ってきた首相秘書官(当時)の今井尚哉に指南してきた成果が表れたと葛西は満足だったのである。

 「自分の目が黒いうちの開業」に固執したリニア中央新幹線もそうで、後継者の山田佳臣が記者会見で思わず「絶対にペイしない」と漏らしたほど無謀な計画なのに、安倍政権はその採算性を精査しないまま財政投融資の活用を決定し、2016年11月に5000億円が「固定金利0.6%、30年返済据え置き」というタダ同然の条件で実行された。さすがにこれには、経団連幹部から「葛西氏と安倍政権の癒着ぶりは度が過ぎている」と批判の声があがったとか。

 なぜ、葛西が政商を上回る“国商”という存在になっていったか。葛西がその名を知られるようになったのは、国鉄の民営化ならぬ「会社化」を目指す“改革”3人組の1人としてだった。

 表向きは“改革”だが、裏の目的は、それを進めた元首相の中曽根康弘が告白したように、社会党の支持母体だった国鉄労働組合、いわゆる国労潰しだった。

 そのために葛西は、禁じ手ともいうべき動力車労組(動労)を率いていた松崎明と手を組む。松崎は左翼過激派の革マルの副議長だった男である。しかし、民営化後は松崎と対立して、しつこく脅されることになる。

 目的のためには手段を選ばずの葛西の自業自得とも言える経過だった。

 安倍の後見人としての葛西は菅義偉とも親しくなり、菅と共にNHKを支配するようになった。「皆さまのNHKならぬ菅さまのNHK」を実現して国民をマインドコントロールするのに尽力したのは葛西だった。“葛西人事”といわれるその口出しは現在の岸田(文雄)政権にも及んでいる。最大の黒幕の正体がこの本であらわになった。 

  ★★★(選者・佐高信)

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース 教養 【BOOKS】  2023年01月22日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする