【浪速風・07.18】:兵庫知事告発の元局長の堂々と発する言葉を聞きたかった
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【浪速風・07.18】:兵庫知事告発の元局長の堂々と発する言葉を聞きたかった
武士道と云(い)うは、死ぬ事と見付(みつけ)たり-。誤解されがちだが、江戸時代の鍋島藩士、山本常朝(つねとも)が武士の心得について説いた『葉隠』の一文は「死にもの狂いで活路を見いだせ、生き抜け」との意味だという。命を絶つことではない。
▶兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを文書で告発した元県西播磨県民局長の男性が死亡した。19日に疑惑の真偽を調べる県議会調査特別委員会(百条委員会)に証人として出席する予定だったが、同県姫路市内で亡くなっているのが見つかった。自殺とみられる。「一死をもって抗議する」などのメッセージを残し、疑惑に関連する音声データと陳述書を議会側に提出した。百条委で今後資料として扱うか協議するという。
▶常朝は「治世に勇を顕(あらわ)すは詞也(ことばなり)」と、勇ましさを示すのは言葉だと説いた。百条委では、男性が堂々と発する言葉を聞きたかった。
元稿:産経新聞社 主要ニュース オピニオン 【浪速風】 2024年07月18日 13:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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