【政界地獄耳】:枝野と同じ泉立憲も魅力なし 確かな野党の確立に努めよ/01.12
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳】:枝野と同じ泉立憲も魅力なし 確かな野党の確立に努めよ/01.12
★9日、立憲民主党代表・泉健太はテレビで立憲の考える連立の枠組みについて「現在、共産党は想定にはない」とした。政権の可能性どころか軸足すらない政党の、期待値のない代表の枠組み論にさして興味はないが、両党で既に合意している「政権を取った場合の共産の『限定的な閣外協力』」を反故(ほご)にするということになる。選挙のプラスになると共産党と組んだ選挙協力が支持母体「連合」の不評を買 い、早晩こんな決着になると思ったが、今の立憲は日本維新の会の勢いにも太刀打ちできまい。
★その一方、夏の参院選での選挙協力については「候補者調整や今の政権を交代させ、国民の命と暮らしを守る政治に変えていくという部分では共通する」と継続すると言い出せば、政策や考えは違うものの選挙の票だけは欲しいという都合のいいことのようだ。立憲の中堅議員は「結局これで、自民党プラス維新、国民民主党などの第2自民党という構図に立憲が新たに参入するようなものだ」と解説する。別の議員は「枝野執行部も腰が据わらず共産党の票だけ欲しいとやった、その繰り返しになる。今年から来年にかけて首長選挙などが続くし、来年は統一地方選挙もある。立憲に展望がなくなったと国民は思うだろう」。
★国民から見ても立憲が何を目指すのか、何がやりたいのか、泉にその力と魅力があるかといえば議員たちと思いは同じだろう。ただ現執行部の退陣を望むベテランの勢力も党内にはくすぶっており、執行部つぶしが良策かどうかもわからない。「確かな野党」とは共産党の少し前のキャッチフレーズだが、まずは確かな野党の確立に努めたらいかがか。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2022年01月12日 07:52:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。