参院選で日本維新の会から比例代表で立候補予定の歌手で俳優の中条きよし氏(76)が炎天下の下、埼玉・JR大宮駅西口で街頭演説を行った。

集まった聴衆に静かに語りかける日本維新の会から比例代表で出馬予定の中条きよし氏(撮影・寺沢卓)集まった聴衆に静かに語りかける日本維新の会から比例代表で出馬予定の中条きよし氏(撮影・寺沢卓)

 2時間後に宮城・仙台市での演説を控える松井一郎代表(58)も応援に駆け付け、中条が話す前にマイクを握った。中条氏は「松井代表が長いこと話してくれまして、もう少し話していたら僕は帰るところでした」とジョークを飛ばして聴衆の笑いを誘い「いい話はほとんど松井さんがするんで、僕の話すことがなくなっちゃうんですよ」と話した。

 中条氏はタスキも何もかけずに淡々と「一番大事なのは自分が何をしにここまできているのか」と聴衆に呼びかけた。「54年間、芸能界というところにいまして、レコードというのを初めて出しまして、今年で54年目でございます。名前を3回ほど替えまして、中条きよしという名前になってから48年です。『うそ』というのが出ました。そのときちょうど僕は13歳のときでございましたから」としゃべって一拍置いてから「うそです。そういううそを言わない政治をするということですね」とヒット曲の題名とは真逆の正直な政治姿勢をアピールした。

 これまでの芸能生活について「54年間でずいぶんと税金を払ってきました。本当に1番稼いだときで、月に1億(円)以上の金を稼いで、税金をたくさん払ってきました」と絶頂期時代についてふれて「でも、若いときに税金を何で払っていたかというと、自分が年をとってから、国や政府が高齢者にゆとりある幸せな生活を送れるような政治、そして選挙をしてくれるんであろうと、信じて一生懸命頑張ってきました」と声を張り上げた。そして「次世代の人たちに負担のかからないようにわれわれが税金を払えばいいんじゃないか、と。自分が76歳という年になりまして、後期高齢者という年になって、本当に何も変わってないんですよ」と現状の政治に対する不信感を吐露した。

 「若い人たちの智恵とパワー、年配者の知識と経験を合わせていけば、ゆとりある幸せな生活は実現するんだと思います」と語り「みなさんの力を貸していただきたい。正直、僕もうこの年ですから、そんなに長く生きられません。力を貸していただけるなら、命を賭けます。命ある限り頑張ります」とちょうど3分30秒でマイクを置いた。

 参院選比例代表の主な著名人立候補予定者には元SPEEDの自民党現職の今井絵理子氏、日本維新の会は作家で元東京都知事の猪瀬直樹氏、元陸上競技選手の松野明美氏、元プロ野球選手でスポーツライター青島健太氏。れいわ新選組はお笑いコンビ「浅草キッド」の水道橋博士氏らがいる。