路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【筆洗】:「もういくつ寝るとお正月」−。どなたもご存じだろう。童謡の…

2023-01-01 07:23:05 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【筆洗】:「もういくつ寝るとお正月」−。どなたもご存じだろう。童謡の…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:「もういくつ寝るとお正月」−。どなたもご存じだろう。童謡の…

 「もういくつ寝るとお正月」−。どなたもご存じだろう。童謡の「お正月」(作詞東くめ、作曲滝廉太郎)。一九〇一年発表だから約百二十年、それぞれの時代の子どもに歌われている

 ▼この歌をコラムに取り上げるのは気が早いと笑われるだろうが、歌詞の内容を思えば、お正月の直前の歌だろう。<お正月には凧(たこ)あげて>と期待し<早く来い来い>と待ちわびる

 ▼東京のわらべ歌に<お正月がござった/何処(どこ)までござった/神田までござった>というのがある。この歌にも正月の近づく喜びがある

 ▼本日は仕事納め。もういくつ寝るとの数も少なくなってきたが、正月を待つ、穏やかな気分には遠いのは朝鮮半島情勢だろう。北朝鮮の無人機が軍事境界線を越え、韓国の領空に入ったとの情報。ソウル上空も飛んだと聞いて驚いたが、無人機ではなく、鳥の群れや韓国軍機を誤認したとの見方も出てきた

 ▼水鳥の羽音に驚き、平家が敗走した富士川の戦いを連想してしまったが、緊張の中では鳥さえも悪意ある無人機に見えてしまうのか。「もういくつ寝ると」も仕事納めも無関係な対立の日々が悲しい

 ▼「お正月」にはモチがどうのという縁起の良くない替え歌があった。争いごとの世に別の替え歌を作るとすれば、<もういくつ寝ると>や<早く来い来い>の後に続く歌詞はどうしたって「平和」の二文字しか浮かんでこない。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2022年12月28日  07:07:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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