路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【2022年の記憶】:知床観光船事故から8カ月「安全は全てに優先」宮古市で新たな観光船就航

2023-01-02 23:57:10 | 【事故・不慮の事故・原発事故・惨事・予期せず、意図せず、発生する出来事、火災他】

【2022年の記憶】:知床観光船事故から8カ月「安全は全てに優先」宮古市で新たな観光船就航

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2022年の記憶】:知床観光船事故から8カ月「安全は全てに優先」宮古市で新たな観光船就航 

 ◆<2022年の記憶>

 北海道・知床半島沖の観光船「KAZU 1(カズワン)」沈没事故は、23日で発生から8カ月となった。乗員乗客26人のうち、20人の死亡が確認され、6人がいまだ行方不明のままだ。国土交通省では5月に有識者14人からなる事故対策検討委員会を立ち上げ、22日までに10回の討議を積み重ねてきた。

 そんな中、今年7月、岩手県宮古市では市が運営する観光遊覧船「宮古うみねこ丸」が就航した。業務最優先事項として「安全」を掲げている。

              ◇   ◇   ◇

 宮古うみねこ丸は今年7月17日、宮古市が運営管理する観光遊覧船として就航した。今年4月23日の北海道知床沖で沈没した観光遊覧船「KAZU 1」と同じ総重量19トンの新造船だ。

浄土ヶ浜周辺海域を巡る遊覧船「宮古うみねこ丸」(宮古市提供)

  宮古うみねこ丸のホームページ(HP)には「安全方針」として「安全は全てに優先する」「安全なくして事業の繁栄、継続はあり得ない」「法令遵守の徹底」が掲げられ「運航の安全に関する情報については積極的に公表する」としている。

 市産業振興部観光課もてなし観光係の松浦宏隆係長は「平水区域での航程30分の遊覧船ですが、意思統一しているのは危険を察知する天候では絶対に運休にするということ」と話し「お客さまの命が第一なので勇気をもって欠航にします」と説明した。

 知床遊覧船事故対策検討委員会は5月から月1回のペースで今年は10回の討議が持たれた。宮古市観光課では国交省で検討委の討議結果が発表されるたびに全文書をその日のうちに回覧し、安全基準への対策は常に対応してきた。

 元々、浄土ヶ浜うみねこ丸として58年の歴史を持ち、昨年1月に終了した。同7月から新生「宮古うみねこ丸就航」に向けてクラウドファンディングを募り今年3月までに341件総額2135万5379円の寄付が集まった。横揺れに強いカタマラン(双胴船)タイプで新造した。

 浄土ケ浜うみねこ丸時代の事業者でもあるバス会社「岩手県北自動車」に業務委託。宮古営業所の佐々木隆文事業部長は「退役したベテラン船長が指導役となって、今も週1回は後進指導に来てくれている」と人材育成に力をいれる。安全面でも「緊急避難できる港は確保できているし、常に業務用無線だけではなく携帯電話や無線も用意。毎日、二重三重の連絡手段がとれるようにしている」と話す。

 さらに佐々木さんは「ないとは思うが万が一船内で火事が発生した場合、デッキ上部に避難できるように船内各所カメラを設置していて船長の待機する操舵(そうだ)室のモニターにつながっている」と説明し「船の点検も含め、常に緊張感を維持して運航している。それが遊覧船の使命と感じている」ときっぱりと言い切った。【寺沢卓】

 ◆<知床遊覧船事故の発生以降のできごと>

 ▼4月23日 北海道知床沖で小型旅客船「KAZU 1(カズワン)」が航行中に浸水し沈没。

 ▼5月11日 国交省が第1回・知床遊覧船事故対策検討委員会第1回を招集

 ▼7月14日 検討委が中間とりまとめを公表。「必要な対策」47項目を挙げる

 ▼8月10日 ウトロ港-知床岬間海域で携帯電話のエリア内でも電波受信できないことが発覚。

 ▼9月30日 日本小型船舶検査機構は小型旅客船への検査方法を改正。「船体ドアやハッチへ射水試験を実施して規定量以上の漏れのない確認」「航行区域の避難港設定から砂浜除外し港湾と漁港のみ」など8項目

 ▼11月1日 国交省は法定無線設備から携帯電話を一部を除き除外。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・連載・「2022年の記憶」】  2022年12月23日  17:49:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2022年の記憶】:相次いだ虐待や置き去り「不適切保育」保育士の業務負担増に問題/専門家

2023-01-02 23:56:40 | 【学校等の陰惨ないじめ・暴力・体罰・家庭での虐待・いじめによる自殺・児相】

【2022年の記憶】:相次いだ虐待や置き去り「不適切保育」保育士の業務負担増に問題/専門家

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2022年の記憶】:相次いだ虐待や置き去り「不適切保育」保育士の業務負担増に問題/専門家

2022年の記憶2022年の記憶

 ◆<2022年の記憶>

 子どもへの虐待や送迎バスでの置き去り。22年は保育の現場で「不適切保育」の問題が相次いで明るみに出た。事件が起こる背景や改善するためには何が必要なのか専門家に聞いた。

 静岡県裾野市の保育園では、園児をカッターナイフで脅すなどの虐待をして保育士3人が暴行の疑いで逮捕された(うち2人は処分保留で釈放)。保育の現場に詳しい保育研究所の村山祐一所長(80)は「本当に悲しいことで許せないことだ」と憤りをあらわにした。その上で「事件の原因をはっきりさせていく必要がある」と話した。

 村山さんは相次ぐ不適切保育について、保育士の業務負担の大きさに問題があると指摘した。事務作業や、保育士同士で保育を振り返る時間が確保しにくいといい「どこもギリギリの状態。流れに沿うだけのような保育をやらざるを得ないところまで、保育士は追い込まれている」と訴えた。

 政府の配置基準では、保育士1人に対して0歳児3人、1~2歳児6人、3歳児20人、4歳児以上は30人となっている。4歳児以上の配置基準は財源不足などから74年にわたって変更がない。政府は21日、この基準は維持したまま、手厚い配置を行った保育園などに、来年度からの補助金を拡充することを決めた。村山さんは「どの保育園も国の基準以上の人数を配置している。それでも人が足りていない」と語った。その上で政府に対して「子どもを守るためにも、保育士にゆとりがある環境を考えて欲しい」と強調した。

 静岡牧之原市の幼稚園で9月、当時3歳の園児が通園バスに取り残され、熱中症で死亡した。国交省は事件を受けて20日に、バスに取り付けることが義務化された安全装置のガイドラインを公表した。装置は運転手らが車両後部の解除装置を操作することで確認を促す「降車時確認式」と、カメラなどのセンサーによって子どもを検知する「自動検知式」の2つ。公益社団法人日本技術士会登録の「子どもの安全研究グループ」の瀬戸馨研究員は「装置を付けたからといって、必ずしも安全というわけではありません。見回りをする人はカメラの死角まで見る。後方のスイッチを押すことだけを目的にしてはいけない」と話した。【沢田直人】

 ◆2022年に明らかになった不適切保育

 ▼12月 新潟市の保育園で21年9月、当時の園長が園児の顔にホースで水を掛けた

 ▼8月 富山市の認定こども園で保育士2人が計4人の園児を逆さづりにするなどの暴行を加える。保育士2人は暴行容疑で書類送検

 ▼9月 静岡牧之原市の幼稚園で当時3歳の女児が通園バスに取り残され、熱中症で死亡

 ▼10月 千葉県松戸市の保育園で男児の頭を弁当容器でたたくなど、3人の保育士から計10件の不適切保育を市が確認

 ▼12月 静岡県裾野市の保育園で男児の顔を殴るなどしたとして、保育士3人が暴行容疑で逮捕された。釈放され、任意で捜査

 ▼12月 熊本市中央区の乳児院で19年度~21年度、職員が乳幼児に対して「顔面偏差値低いよね」などと発言していたことが発覚

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・連載・「2022年の記憶」】  2022年12月30日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2023.1.2(月)】:凍り付く空気の向こうに…

2023-01-02 11:30:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【2023.1.2(月)】:凍り付く空気の向こうに…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2023.1.2(月)】:凍り付く空気の向こうに…

 【日めくりコクハク】

 雪化粧の富士山が見えた!!

<picture>(C)koji Takano</picture>

          (C)koji Takano

 空に向かって緩やかにそびえたつ、このシンメトリーな形に心が洗われる気がするのは日本人だからなのか?

 今度、外国人の友達に聞いてみようっと。

  ◇  ◇  ◇

 カメラマン・Koji Takano氏の個展「めくりゆく日々」開催決定!

 「日めくりコクハク」で公開してきた珠玉の作品たちが展示されます。スマホやPC画面とはまた違った“質感”を味わいに足を運んでみてはいかがでしょうか?

【開催期間】2023年1月7日(土)~1月15日(日)

【会場】K2+ギャラリー(東京都中央区八重洲2-6-16 北村ビルB1)

 個展「めくりゆく日々」詳細はこちら

(Koji Takano/フォトグラファー)

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・今日のの1枚】  2023年01月02日  11:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【社説】:価値の揺らぎに① 人の命の尊さ共有したい

2023-01-02 05:50:50 | 【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・G7サミット・G20】

【社説】:価値の揺らぎに① 人の命の尊さ共有したい

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:価値の揺らぎに① 人の命の尊さ共有したい 

 少し前までは考えも及ばなかった事態が起き、それが日常に居座る。激しく揺れ動く時代の中に私たちは立たされている。

 ロシアの侵略によるウクライナ戦争は越年した。戦闘員だけでなく、多数の民間人の命が失われている。ミサイルの恐怖と寒さに震えながら新年を迎えた人々を思うと心が痛む。

 日本では、強い影響力を持つ政治家が凶弾に倒れ、冷静さを失った政治が国民から遊離する。トップの一存で政策が推し進められる陰で、取り残される人々がいないか目を凝らす必要がある。

 力の信奉が世界を覆い、平和や民主主義など普遍的な価値観を揺るがしている。私たちは歴史の転換点にいるのか。

 同じ人間だからこそ共有できる価値があるはずだ。その第一は命の尊さである。どんな人の命も、力で奪ったり、軽んじたりすることは許されない。

 時代の奔流に流されない根源的価値を復興する。それが今を生きる者の責任だ。希望を未来へつないでいかねばならない。

■平和踏みにじる横暴

 いかなる国にも、領土内のことは自らが決め、自らの意思で他国と交渉する権利がある。私たちが当然視する国際関係の原則だ。

 その概念の源流は17世紀、神聖ローマ帝国の皇帝による中央権力を瓦解(がかい)させ、諸侯国の並立をもたらしたウエストファリア条約に見いだすことができる。

 力まかせに自らの勢力圏拡大を図るロシアのウクライナ侵攻は、伝統的な国際秩序を破壊し、諸国民が善良な隣人として平和に生活する権利を踏みにじる横暴と見なさざるを得ない。

 欧州の危機感は強い。独ベルリン自由大のトーマス・リッセ教授(国際政治学)は「ウエストファリアの秩序を維持できるかは、国際社会がプーチンの侵略にどう反応するかにかかっている」と語る。

 一部に武器供与などでロシアを後押しする動きがあることは見過ごせない。国際社会が結束して秩序回復を図らなくてはならない。

 日本もロシアの隣国の一つだ。国内経済への影響に配慮しつつも、国際秩序維持へ毅然(きぜん)とした態度で臨む必要がある。

■針路誤ってはならぬ

 昨夏、安倍晋三元首相が銃撃されて死亡した事件後の日本の政治は漂流状況と呼ぶにふさわしい。

 岸田文雄首相が「暴力に屈せず、民主主義を守る」と取り組んだのは、元首相の国葬実施、専守防衛を逸脱する安全保障関連3文書の策定、福島事故の教訓を顧みない原発積極活用だった。

 いずれも国民の声を熟慮することなく、独断に近い決定である。しかも、首相自身の強い信念に基づいた政策ではなく、周囲の要請に応える形で押し通した。

 民主主義を守るどころか、骨抜きにしようとしてはいまいか。日本社会の基盤をなす価値観が大きく揺らいでいるように見える。

 今年は関東大震災から100年となる。詩人の金子光晴は、朝鮮人虐殺や思想統制を目の当たりにして「過去の完成に支えられていた精神の拠点が揺らいだ」と述懐し、日本崩壊の発端ととらえた。

 その後日本は、治安維持法の制定や二・二六事件のような軍部の暴走など軍国主義の道を歩み、惨禍に満ちた終戦を迎える。そのような道を再び歩むことだけは避けなくてはならない。

■国民の生存権保障を

 終戦から3年後、最高裁大法廷は死刑の合憲性を認めつつ、「一人の生命は全地球より重い」との見解を示した。住民の4人に1人が犠牲となった沖縄には「命(ぬち)どぅ宝(命こそ宝)」の言葉がある。

 日本特有の生命観の背景には、戦争による多大な人命の喪失があったことは間違いない。ところが今は、苦難から得た価値観を見失ったかのような事象が目に余る。

 新型コロナ感染拡大の中、国民の命よりも五輪開催を優先するかのような政治判断があった。今は経済活動重視に移ったものの、コロナによる1日の死者数が過去最多になったのはつい先月である。

 世界保健機関(WHO)によると、日本の自殺率は先進7カ国(G7)で最も高い。厚生労働省の調べでは健康、経済・生活、家庭の問題が原因の上位を占める。

 「国民の生命と財産を守り抜く」などと政治指導者が声を張り上げる陰で、国民の生存権が脅かされているのが実態ではないか。

 高齢者の介護を抱える家庭やひとり親世帯、性的少数者など苦しい境遇にある人に手を差し伸べてこそ、豊かな社会が実現できよう。

 テクノロジーの進歩は国民生活を変えつつあり、人工知能(AI)が動かす世の中に疎外感を抱く人も増えている。個人の価値を見つめ直し、人と人をつなぐ絆を再確認することが不可欠だ。

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2023年01月01日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【卓上四季】:心の要石

2023-01-02 05:50:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【卓上四季】:心の要石

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【卓上四季】:心の要石

 かつての日本では龍が棲(す)んでいると信じられた。その姿が神奈川県立金沢文庫保管の「日本図」に描かれている。体をうろこで覆われた蛇のような巨大生物。日本列島を取り囲む姿はまるで外界から日本を守るかのようだ

 ▼中世日本において龍は国土を守護する神の化身であるとともに地震を引き起こすと考えられていた。各地の竜穴は地下世界を縦横無尽に行き来する龍が立ち現れる場所でもあった(黒田日出男著「龍の棲む日本」)

 ▼その大地の鳴動を抑えたのが、「よもや抜けじ」と歌われた要石。「日本図」を受けたとみられる1624年の「大日本国地震之図」には自らの尾をかみ円環を作る龍の頭を打ち抜く柱がある。国土を大地につなぎ留める中心軸としての柱は国の崩壊を防ぐ象徴だ

 ▼その国軸ともいえる伝承は全国各地にあった。黒田氏は中世日本は多中心的な国土だったと記す。中央集権型の国は単色に染まりやすい。多様な価値に基づく軸があってこそ、国土の健全な発展もかなうのだろう

 ▼10万5千人の死者・行方不明死者を出した関東大震災から今年で100年。都市防災の弱点や大量虐殺を招いた朝鮮人暴動のデマ、思想弾圧の教訓は果たして後世に生かされているだろうか

 ▼龍は政治や自然の秩序が乱れた時に立ち現れた。宣伝や流言に惑わされ、国土が荒廃することがないよう心の要石をしかとつなぐ1年としたい。2023・1・1

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【卓上四季】  2023年01月01日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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