乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【話題のニュース】:北九州、スペースワールドが閉園 花火が彩り、

2017-12-31 20:07:30 | 産業・経済・企業・ビジネスニュース

【話題のニュース】:北九州、スペースワールドが閉園 花火が彩り、27年の歴史に幕

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【話題のニュース】:北九州、スペースワールドが閉園 花火が彩り、27年の歴史に幕

 北九州市のテーマパーク「スペースワールド」は最終営業日の31日、27年の歴史に幕を下ろすフィナーレのイベントを開催し、園のシンボルであるスペースシャトルの模型近くで盛大に花火を打ち上げ、閉園に彩りを添えた。

 最後の営業日を迎えた「スペースワールド」=31日午前、北九州市

 最後の営業日を迎えた「スペースワールド」=31日午前、北九州市

 日が暮れた午後6時すぎ、人気アトラクションが花火を噴き出しながらスペースシャトルの模型を一周。続いて色とりどりの閃光が夜空を照らした。集まった観客は迫力の演出に歓声を上げ、花火で浮かび上がったシャトルに見入っていた。

 園は1990年、鉄鋼需要の伸び悩みを受け新日本製鉄(現新日鉄住金)が経営多角化の一環で開業。ピークの97年度は約216万人が来場した。(共同)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【話題】  2017年12月31日  20:07:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【災害】:東京・渋谷センター街、ビル火災 男性2人けが

2017-12-31 19:40:30 | 事故・災害

【災害】:東京・渋谷センター街、ビル火災 男性2人けが

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【災害】:東京・渋谷センター街、ビル火災 男性2人けが

 31日午後1時半ごろ、東京都渋谷区宇田川町のセンター街にある4階建てのビルから出火していると通報があり、約5時間半後に鎮火した。東京消防庁によると、60代ぐらいの男性が屋上から隣の建物に飛び移り、腕の骨を折った。ほかにも30代の男性が煙を吸うなどした。いずれも命に別条はない。

 騒然とする東京・渋谷センター街の火災現場=31日午後2時11分

 騒然とする東京・渋谷センター街の火災現場=31日午後2時11分

 警視庁渋谷署などによると、2~4階の計約135平方メートルが全焼。2階の飲食店が火元とみられ、30代の男性が店長という。出火時は営業時間外で、男性は渋谷署に「厨房付近から出火した」と説明している。

 現場はJR渋谷駅から北西に約400メートルの繁華街。(共同)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【災害・火災】  2017年12月31日  19:40:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:大晦日に考える 最近、たるんでないぞ

2017-12-31 06:10:55 | 社説・解説・コラム

【社説①】:大晦日に考える 最近、たるんでないぞ

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説①】:大晦日に考える 最近、たるんでないぞ

 いろいろあった一年もついに暮れますね。大晦日(おおみそか)ぐらいは、ということで大目に見ていただき、ちょっとくだけて笑いや遊びについて書いてみます。

 二〇一七年も三百六十五日目。「いやはや、もう一年か」と感慨にひたっている方も少なくないでしょう。こんな笑話があります。

 雷様が、お月様とお日様と一緒に旅をした。だが朝、宿で雷様が目を覚ますと独りぼっち。宿の者に聞けば「お月様もお日様ももう出発なさいましたよ」。雷様が一言。「月日のたつのは早いなぁ」

 ◆「新解釈」で笑う

 笑いといえば、割と有名ななぞなぞを一つ。英語で一番長い単語は何? 答えは、smiles。「ほほ笑み」のスマイルの複数形とか、人の姓にもありますね。で、たった六文字でなぜこれが一番長いのか。最初のSと最後のSの間が1マイル(1・6キロ)あります…。スマイル、いや薄笑いでも浮かべていただけたら幸甚。

 笑いとは何かは難問ですが、例えば劇作家の鴻上尚史(こうかみしょうじ)さんがどこかで書いていたのは「新解釈」。そういえば、駄洒落(だじゃれ)だって、言葉に別の意味を見いだすのですから新解釈といえば新解釈ですね。時に「おやじギャグ」などと蔑(さげす)まれますが、なかなかの傑作もあって-。

 ゴルフ場で、一人が、もう少しでグリーンに乗るというナイスショット。その瞬間、誰かが叫ぶ。「あわや、乗りこ!」。まあ、ブルースの女王を知る世代限定ですが。

 これも「新解釈」でしょうか。記憶曖昧ながら、前にネットで見た変換ミスコンテストの応募作の一つが、確かこんな感じで-。

 その人は、友人とメールで信仰について論争中、「(自分は)神の存在を信じないし、不幸とも思わない」と大まじめに打って送ったつもりが、変換ミスでこうなっていたそうです。

 「紙の存在を信じないし、拭こうとも思わない」

 ◆「遊び」へと飛び出せ

 ちょっと言葉遊びがすぎたでしょうか。でも、笑いは健康にいいとも言われますし、昔から「笑って損した者なし」と。ただ、笑いは、笑う方にゆとりがなければ生じ得ないのも確かです。

 古く外の目から言われる日本人の特質はといえば、第一に勤勉、まじめであって、ついつい仕事にのめり込む傾きが。ゆとりというのは案外苦手な気がします。

 勤勉は美点ですが、そこに企業の競争・効率至上主義がつけこむと、個人が無理を強いられ続けかねません。今年を振り返っても、過労死や過労自殺など働き方をめぐる悲劇は相次ぎました。

 文筆家のワクサカソウヘイさんは雑誌『望星』十二月号のエッセーで、そうした、こうあらねばならない、と不断に迫ってくるような社会状況を「意味の呪縛」と呼んで、こう指摘しています。

 <私たちは意味の呪縛に対抗する、唯一にして尊い手段を持っている。それが「遊び」だ>。草野球でも登山でも盆栽でも、とにかく何でもいいのでしょう。意識的に「意味の構図」から無意味=「遊び」へと飛び出すべし、と。

 「遊び」といえば、もう、ひと昔前になりますが、原題にひかれて一冊の本を買い求めたことがありました。トム・デマルコという米国人コンサルタントが書いたビジネス書ですから、本来なら本屋で見ても素通りなのですが、表紙の「Slack」という言葉に目がとまったのです。

 聞かない英語ですが、筆者の愛好する遊び、フライフィッシング(西洋式毛針釣り)ではなじみ深い言葉で、結んだ毛針を水面で流す時、糸につくる「たるみ」を指します。それがほどけて流れを吸収してくれる間は、毛針が糸に引っ張られて動くことなく自然に流れてくれる。ピンと張っていてはそうはいきません。

 この本(邦題『ゆとりの法則』)の著者はビジネスにも、その「たるみ」こそが肝要だと説いています。効率化を進めすぎて、スラックがなくなると、変化への対応力も失い、生産性は損なわれる、というのです。

 こんな例を挙げています。

 九ますに八個の数字タイルが並ぶパズル。そこにもう一つタイルを入れて、空きスペースをなくしてしまうとどうなるか? もう、タイルは一切、動かせない…。

 ◆スラックがなくなると

 この「たるみ」は「遊び」に通じます。ほら、ハンドルの遊びなどと言いますし。「ゆとり」と呼び換えてもいい。さすれば、笑いも生まれ得ましょう。

 企業にも個人にも大事なのですから、むしろ、上司は「最近、たるんでるぞ」じゃなく「最近、たるんでないぞ」と部下を叱咤(しった)すべきなのかもしれません。

 さて、もう一つ寝るとお正月。いい新年にしたいものです。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2017年12月31日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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【筆洗】:年末年始になるとあわただしさの半面、昔のことを・・・

2017-12-31 06:10:50 | 社説・解説・コラム

【筆洗】:年末年始になるとあわただしさの半面、昔のことを思い出すのはなぜだろう。

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【筆洗】:年末年始になるとあわただしさの半面、昔のことを思い出すのはなぜだろう。

 懐かしい気分になる。心地良くもある▼大掃除に松飾り、お節料理の準備に紅白歌合戦。コタツの上のミカン。昔からの年末年始の習慣が子ども時分の記憶や光景を呼び覚まし、懐かしく、温かい感じを与えてくれるのか▼そう思っていたら、「ひよっこ」「最後から二番目の恋」などの脚本家の岡田恵和(よしかず)さんのエッセー「TVドラマが好きだった」(岩波書店)の中に年末年始の懐かしさの理由のヒントらしきものがあった▼岡田さんによれば、家族であろうと他人同士であろうと「人と人が話をすること、本音をぶつけあうこと、許しあうこと、本気で喧嘩(けんか)すること」。そういう場面をドラマで描くと視聴者から必ず、「懐かしい感じがする」という感想が寄せられるのだそうだ▼人間のつながりがやや淡泊な現代だからか。ともあれ懐かしさの原因は人と人のつながりかもしれぬ。なるほど年末年始は人が集まりやすく、遠く離れていた人が家に帰る団らんの季節でもある。その中で「人と人が話をする」「許しあう」。心地良い懐かしさを醸し出しているのはやはり人間である▼さて、小欄も今年はこれまで。良いお年を。帰省するかどうかで迷っている人はできることなら、鞄(かばん)を手に駅へ急いでいただきたい。懐かしさを待っている人がいる。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2017年12月31日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:ニッポンの大問題 高齢期を「どう生きる」

2017-12-31 06:10:45 | 【人口減少時代の政治・社会・環境、移民問

【社説①】:ニッポンの大問題 高齢期を「どう生きる」

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説①】:ニッポンの大問題 高齢期を「どう生きる」

 今年は推計で百三十四万人が亡くなりました。超高齢社会の日本は「多死社会」を迎えます。人生の最終段階にどんな医療を受けたいでしょうか。

 死を考えるとは、どう生きるかを考えること。そう感じる赤裸々な告白でした。

 十一月のある日の日経新聞に「感謝の会開催のご案内」という広告が載りました。その主は建設機械メーカー・コマツの元社長、安崎暁さん(80)です。

 ◆人生最終段階の医療

 胆のうがんが見つかり体中に転移していることを告げました。そして、残された時間はクオリティー・オブ・ライフ(QOL・生活の質)を優先したいと、つらい副作用がある放射線や抗がん剤治療は控えることを宣言しました。

 治療による延命より、自分が望む生活を優先する。そんな「終活宣言」に聞こえます。

 十二月の「感謝の会」は友人・知人ら約千人が集まり、病の痛みをこらえながら車いすで会場を回り親交を温めました。出身の徳島の阿波おどりも披露されました。参加した男性(69)は「自分で決める本人も、それを許す奥さんもすごい」と語りました。

 安崎さんは会の終了後、メディアにも思いを語ってくれました。

 「十分、人生を楽しんできました。人間の寿命は有限、だから現役の間は一生懸命働いて、棺おけに入るときは自分の人生よかったなあと、そう思って入りたい。若いころからひとつの死生観がありました」

 仕事を引退後、「余生三等分主義」を実践してきました。残ったエネルギーを三等分して、社会、家族、自分のために使う。これが安崎流のQOLです。ただ、今回の決断を「一般の方にお勧めできるわけではない」とも。周囲の環境や考え方も多様だからです。

 かつて、経営トップとして厳しい判断をしてきたことでしょう。この決断も強い意志を感じます。

 それでも唯一、その心が揺らいだ瞬間があります。決断に賛同しているという妻のことを聞かれた時です。「家内は、まだがんばれば生きられるんじゃないかと…」。食事療法に取り組んでいることを説明し「一生懸命やってくれています」と話した後、しばらく言葉になりませんでした。

 強い意志を持つ人でも家族を思うと迷いはあったのではないか。どんな医療を選ぶかは、当事者には明快な解のない重い問題です。

 死をどう迎えるかは聖域にされています。「個人の自由、周囲が口出しすべきではない」との考え方は尊重されるべきです。

 ◆本人の思い共有する

 しかし、医療技術の進歩は別の問題を突きつけています。食べられなくなっても、意識がなくなっても生きられる時代です。選んだ医療がほんとうによかったのか、直面した人たちは悩みます。

 本人はどんな医療を受けたいか、家族はどんな医療を受けさせたいか。それを決めるには、どんな生活を送りたいかを考える必要がでてきます。つまり、終末期の医療を考えれば、それは「どう生きたいか」を問われます。

 では、どう決めればいいのでしょうか。「自己決定」が基本ですが、認知症など自身で判断できない場合は戸惑います。本人、家族、医療・介護従事者が話し合うことがひとつの解になりえます。早い段階から本人の希望、家族の思い、提供できる医療サポートなどを「共同決定」する考え方です。

 アドバンス・ケア・プランニング(ACP)と呼ばれます。いわば「最期までの予定表」。もちろん気持ちは変わります。予定表は書き換えることができます。その都度、思いを共有する取り組みです。

 書面を作って終わりではなく、本人の意思を絶えず共有すること、それができたら本人が満足し、家族が納得する医療が実現できるのではないでしょうか。

 厚生労働省の意識調査では、こうした考えを事前に書面にすることについて70%が賛成しているのに、実際に作成している人は3%にすぎません。本人の意思を知る重要性は理解しつつも、死へのタブー視が阻んでいるようです。

 病にむしばまれた安崎さんは「余生三等分主義」を貫くことは難しくなっています。

 ◆死は生とともにある

 ただ、ひとつ言えることがあります。死に行く人や家族のケアを考える死生学は英語でサナトロジー、直訳では「死亡学」になります。これを日本人は「死生学」と訳しました。死はいつも生と対にあるもの、どう死ぬかはどう生きるかと同義ではないでしょうか。

 安崎さんは「今後、QOLに何を求めるのか、まだ結論がでていません」と吐露しました。自身の死生観とともに生きることを模索しているに違いありません。 

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2017年12月30日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【筆洗】:世界には、奇妙な法があるものだ。

2017-12-31 06:10:40 | 社説・解説・コラム

【筆洗】:世界には、奇妙な法があるものだ。

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【筆洗】:世界には、奇妙な法があるものだ。

 米国のジョージア州のある町には「フライドチキンは手で食べるべし」という条例があり、フォークを使うと逮捕される可能性もあるという▼伝統を大切にする英国には恐ろしく古い法も残っていて、たとえば、七百年前に制定されいまだに効力を保っているのは「議員は甲冑(かっちゅう)を着用して国会議事堂に入ってはならぬ」との法律。時代遅れもここまでくると文化遺産のようなもの。現実に支障は来さぬから廃止されなかったのだろう▼この国にも頭をひねらざるをえぬ規則は多々あろうが、「奇妙な規則の殿堂」ともいえるのが、学校だ。若者の支援をするNPO有志が理不尽な校則を募ったところ、あるわ、あるわ…▼「カップルは一緒に帰ってはいけない」は中学校の校則。「授業中のトイレは男子一分、女子三分程度にしなければ欠席扱いに」は高校の校則。「登山での水飲み禁止」と、恐ろしく時代遅れの校則もある▼さらに驚かされるのは、「誰かの校則違反を告げ口すれば、自分が過去に没収された漫画を返してもらえる」という校則。恋愛もトイレに行くことも監視され、密告が奨励される…とは、悪夢のような超管理社会ではないか▼理不尽な校則を一方的に押し付けつつ、「自分で考える力をつけよう」と諭す。学校とは「矛盾に満ちた社会の現実を教える場」ということか。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2017年12月30日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:ニッポンの大問題 安倍一強と国会の劣化

2017-12-31 06:10:35 | 【国会、衆議院・参議院・予算委員会】:

【社説①】:ニッポンの大問題 安倍一強と国会の劣化

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説①】:ニッポンの大問題 安倍一強と国会の劣化

 安倍晋三氏が再び首相に就いて五年。このまま続投すれば歴代最長も視野に入りますが、眼前に広がるのは「安倍一強」がもたらした国会の惨状です。

 国会は今年三回開かれました。一月召集の通常国会と、安倍首相が冒頭、衆院解散に踏み切った九月の臨時国会、衆院選後の十一月に召集された特別国会です。会期は三国会を合わせて百九十日間。首相の政権復帰後、最も短い会期の年となりました。

 野党側は通常国会閉会後、憲法五三条に基づいて臨時国会を召集するよう求めていましたが、首相は三カ月間も放置し続け、召集した途端の冒頭解散です。

 ◆野党の召集要求を放置

 野党側は「森友」「加計」両学校法人をめぐる問題と安倍首相らとの関わりを追及しようとしていました。国会を開かなかったり、会期を短くした背景に、追及を避ける首相らの狙いがあったのかもしれませんが、召集要求の放置は憲法軽視にほかなりません。

 「内閣の助言と承認」に基づいて天皇が国事行為を行うと定めた憲法七条に基づく衆院解散も、慣例化しているとはいえ「解散権の乱用」との批判が続いています。

 衆院解散は、立法府を構成する国会議員の職を、行政府の内閣が一方的に奪う行為だからです。

 内閣不信任決議の可決や信任決議案の否決という憲法の規定に基づくものでなければ、政府提出の予算案や重要法案が否決された場合や、国論が二分されて国民に判断を仰ぐ必要がある場合など、大方の国民が納得できる相当の理由が必要でしょう。

 首相は国会議員から選ばれる必要があります。閣僚の過半数も同様です。政府は国会が決める法律や予算に従って行政権を行使します。国会は憲法上、内閣に優越するように見えます。何せ、国会は「国権の最高機関」ですから。

 ◆下請け機関と化す与党

 国会議員の多くは政党所属ですから、この権力構図は気圧配置にならい「党高政低」と呼ばれ、長らく政権の座にあったかつての自民党では、これが当然でした。

 しかし、この力関係は「政高党低」へと徐々に変化し、二〇一二年の第二次安倍政権の発足以降、特に顕著になりました。

 背景にあるのが平成に入ってからの政治改革です。自民一党支配下での疑獄事件を機に、政治腐敗をなくすには政治に緊張が必要だとして、政権交代可能な二大政党制を目指して衆院小選挙区制と、政党助成制度が導入されました。

 政党・政策本位の制度への転換です。確かにこの制度の導入後、疑獄事件は鳴りを潜めました。

 同時に、選挙での政党による公認と、政治資金の配分という政治家の政治生命を左右する権限が、首相を頂点とする政権中枢に過度に集まってしまいます。

 首相やその周辺の機嫌を損ねるような言動をすれば、自らの政治生命が絶たれるかもしれない。そんな空気が政権与党、特に自民党議員の間にはびこっているからこそ「安倍一強」とされる政治状況が生まれ、増長するのでしょう。

 首相は野党の主張に耳を貸そうとせず、謙虚な姿勢で、丁寧に説明すると言いながら、野党議員に対する国会答弁は尊大です。

 特定秘密保護法や安全保障関連法、「共謀罪」の趣旨を含む改正組織犯罪処罰法など国の将来を左右する重要法案では採決強行が繰り返されました。そこにあるのは首相官邸の意向を追認する下請け機関と化した与党の姿です。

 極め付きは安倍首相の改憲発言です。歴代首相は憲法改正への言及を避けてきました。首相や閣僚らには憲法尊重・擁護義務があり首相による改憲発言は憲法に抵触しかねないからです。

 今、自民党内で首相の改憲発言に、面と向かって異を唱える議員はほぼいません。いくら自民党が「改憲政党」だとしても、現行憲法を軽んじるような言動を、許してはいけないのではないか。

 首相官邸の振る舞いに国会が注文をつけられない。それは立法、行政、司法が互いを監視し、均衡を図る三権分立の危機です。国会の劣化と言ってもいい。

 ◆行政に「民主的統制」を

 主権者である国民が、その代表で構成する国会を通じて行政権力である内閣を民主的な統制の下に置く。これは権力を暴走させないための重要な仕組みであり、先の大戦の反省に基づくものです。

 平成の政治改革が始まって二十年以上がたちますが、そろそろ弊害にも目を向け、改善策を講じなければなりません。安倍政治がその必要性に気付かせてくれたのだとしたら、せめてもの救いです。

       ◇       

 平成の時代もあと一年余り。いまだ解決されない、また新たに浮上した「ニッポンの大問題」を読み解き、読者とともに考えます。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2017年12月29日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【筆洗】:<磁石は、古代以来、ときには宗教的祭儀に供され魔術の・・・

2017-12-31 06:10:30 | 社説・解説・コラム

【筆洗】:<磁石は、古代以来、ときには宗教的祭儀に供され魔術の小道具に使用され、さらには医療の効能ばかりか魔除けのような超自然的な能力までが仮託されてきた>とは、科学史家・山本義隆さんの大著『磁力と重力の発見』の一節である

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【筆洗】:<磁石は、古代以来、ときには宗教的祭儀に供され魔術の小道具に使用され、さらには医療の効能ばかりか魔除けのような超自然的な能力までが仮託されてきた>とは、科学史家・山本義隆さんの大著『磁力と重力の発見』の一節である

 ▼近代科学が磁力の正体を次々と解き明かしてからも、事態は変わらなかった。十八世紀末には医学者メスメルが、心身の不調は天体が発する力が人体を流れる磁気を乱すのが原因だと唱えて、磁石を使った治療実験で人気を博した▼彼の治療は、検証実験でまやかしと分かったが、メスメルの名はmesmerise(メスメライズ)(催眠術をかける)との言葉を生んだという(ヴァーマ著『ゆかいな理科年表』)▼そんな「磁気商法」は今も健在のようだ。磁気治療器などを使った「預託商法」を展開していた「ジャパンライフ」が倒産した▼「磁気治療器を買い他の客に貸せば、年6%のレンタル料が入る」との触れ込みを信じ込ませ、約七千人と千七百億円余の契約を結んだというから、大変な催眠術だ▼狙われたのは「お金は持っているが、寂しい思いをしている高齢者」だという。この会社の関係者には、十六世紀の科学者ギルバートが、磁力を使えば永久機関が作れると唱えた輩(やから)に放った言葉を伝えておこう。「そういう嘘(うそ)八百の与太話をでっちあげ、まじめな学徒の心を惑わす輩は地獄に落ちよ」

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2017年12月29日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:柏崎刈羽「適合」 東電は信頼に足るか

2017-12-31 06:10:25 | 電力需給・原子力発電所再稼働問題

【社説①】:柏崎刈羽「適合」 東電は信頼に足るか

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説①】:柏崎刈羽「適合」 東電は信頼に足るか

 東京電力の柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)は、福島第一原発事故後に作られた新規制基準に適合していると原子力規制委員会が認めた。再稼働させてよいのか。必要性があるのか。疑問がある。

 柏崎刈羽原発は、福島第一と同じで東電が所有する沸騰水型だ。福島原発事故は、津波が原因とされるが、地震や津波の襲来からメルトダウン(炉心溶融)、水素爆発へと至る経緯は、現場で十分な調査ができず、不明な点が多い。

 原因究明が終わっていないのに住民の安全が保証できるのか。東電に任せられるのか。規制委は、もっと慎重でもよかった。

 規制委はフィルター付きベント(排気)設備の設置など、ハード面の対策を評価した。だが、福島事故では、非常用冷却装置「イソコン」を動かした経験のある東電社員が一人もいなくて、状況判断が遅れた。ハードがあればいいというものではない。

 新潟県は独自に検証委員会をつくっている。再稼働には同県の同意が必要。県が検証結果を再稼働の条件にした効果があったのか、東電は昨年、それまでなかったとしていたメルトダウンの定義を記したマニュアルの存在を認めた。

 昨日の本紙は、高レベル放射性廃棄物の住民意見交換会で、東電から原子力発電環境整備機構への出向者が、東電関係者に動員を要請するメールを送っていたことを明らかにした。

 事故直後から原子力部門は“たこつぼ”化していたのでは、という指摘があった。隠蔽(いんぺい)体質が事故後も残っているのであれば、信頼は置けない。

 必要性も検証すべきである。

 最近は首都圏で電力不足を心配することはない。省エネが進み、需要も減っている。電力自由化で東電はすでに約百数十万世帯の顧客を失っている。原発の電気を使いたくないという人は多い。再稼働でさらに多くの顧客を失う恐れはないのか。経営にプラスという判断は正しいのか。

 原発は地域経済に必要といわれるが、新潟日報は柏崎市と三条市、新発田市の比較などを基に「経済波及効果は極めて限定的」とし、経済効果は「神話」と結論づけている(「崩れた原発『経済神話』」、明石書店)。

 再稼働の時期は見通せないとされるが、何でも二〇二〇年の東京五輪が今の政権のやり方だ。五輪を口実に新潟県や住民に圧力をかけることは慎みたい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2017年12月28日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説②】:慰安婦合意検証 日韓不安定化は避けよ

2017-12-31 06:10:20 | 【外交・韓国・従軍慰安婦、竹島問題】

【社説②】:慰安婦合意検証 日韓不安定化は避けよ

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説②】:慰安婦合意検証 日韓不安定化は避けよ

 従軍慰安婦問題を巡る日韓合意に関し、「被害者の声が十分反映されなかった」とする韓国側の検証報告書が発表された。問題はあったにせよ、日韓関係まで不安定にするべきではない。

 二〇一五年の十二月末に日韓の外相が発表した合意は、「最終的・不可逆的解決」をうたった。民間の専門家らが五カ月かけて検証した結果は、合意を評価するどころか、厳しい批判に満ちていた。

 合意に至る経緯と内容に関する数々の問題点を挙げたうえで、「政府間で解決を宣言しても、問題は再燃するしかない」と指摘した。また合意に非公開の部分があったことも明らかにした。

 確かに合意は唐突だった。両外相が会見して発表したが質問は受け付けず、正式な合意文書も配布されなかった。もちろん被害者への、事前の根回しもなかった。

 外交上の合意は、双方が水面下で協議して実現することが多い。前政権時代のことなら、非公開にされていたやりとりまで公表するという今回のような方法は、韓国外交のマイナスにしかならない。

 報告書は、合意破棄や再交渉までは求めていない。今後は文在寅政権が、この結果を受けて、どう政策に反映させるかに移る。

 市民パワーに後押しされた文氏は大統領選で、合意の再交渉を公約に掲げた。大統領就任後は「大多数の国民が情緒的に受け入れられない」と不満を表明しながらも、再交渉には触れていない。

 逆に文政権は、対日関係では歴史問題と安保・経済協力などを切り離す「ツートラック(二路線)」戦略で臨んでいる。

 日韓両国には共通する課題が多い。経済的、軍事的な影響力を急速に拡大する中国。核・ミサイル開発を放棄しない北朝鮮への対応も、待ったなしだ。

 平昌冬季五輪、東京五輪では、首脳を含めた相互交流が欠かせない。安倍晋三首相と文大統領は電話会談を重ね、すでに一定の信頼関係を築いている。

 歴史問題は重要だが、これだけでせっかく築いた両国関係を停滞させるのは、言うまでもなく得策ではない。

 日本政府も、「被害者の視点を欠いていた」とする報告書の指摘について、謙虚に耳を傾けてほしい。黙殺するだけなら、韓国の世論を刺激し、合意見直しを求める声が高まるかもしれない。

 また、「日本は歴史を忘れようとしている」という誤解さえ招く危険もある。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2017年12月28日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【筆洗】:こういうなぞなぞがある。ガラスのコップに一度入れたら、

2017-12-31 06:10:15 | 社説・解説・コラム

【筆洗】:こういうなぞなぞがある。ガラスのコップに一度入れたら、取れなくなるものは、何か? 答えは、ひび

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【筆洗】:こういうなぞなぞがある。ガラスのコップに一度入れたら、取れなくなるものは、何か? 答えは、ひび

 ▼ガラスは人類が五千年ほど前から作り続けている、付き合いの長い素材だ。割れにくいガラスを職人や研究者たちは営々と追い求めてきたが、常識破りのガラスが見つかったようだ。「割れにくい」のではなく、「割れても、くっつく」という摩訶(まか)不思議なガラスが生まれたというのだ▼東京大学の相田卓三教授らの研究チームが開発したのは、「自己修復ガラス」。タンパク質など生体分子同士をくっつける「のり」づくりに取り組んでいた柳沢佑さん(33)が、ポリエーテルチオ尿素なる樹脂を溶かし固める実験を繰り返していて見つけたという▼透明な板にしたこの樹脂を割り、断面を密着させて数時間おけば切り傷が自然に癒えるように、ひとりでに接着してしまう。世界初という常識破りのガラスだ▼実はガラスとは摩訶不思議なものだそうだ。「ガラスは固体か液体か?」と問えば、「固体に決まっている!」と言われそうだが、事はそう単純ではない。その分子の並び方は液体のように無秩序で、しかも長い長い時間軸で見れば、分子が液体のように動くらしいのだ▼どう見ても固体なのに、液体のようでもある。そういう、なぞなぞのような性質を持つガラスだからこそ、常識を覆す発明も生まれるのだろう。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2017年12月28日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:①人工知能の未来 社会に根付かせる工夫が要る

2017-12-31 06:05:50 | 産業・経済・企業・ビジネスニュース

【社説】:①人工知能の未来 社会に根付かせる工夫が要る

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説】:①人工知能の未来 社会に根付かせる工夫が要る

 進化し続ける最先端技術を国民の暮らしにどう役立てるか。人口減社会を乗り切る技術革新のあり方について、知恵を絞らねばならない。

 少子高齢化の進展で、2030年の日本の生産年齢人口は6900万人となり、15年間で750万人も減る見通しだ。労働力不足は年々深刻化し、企業の経営環境が厳しさを増していく。

 日本の時間当たり労働生産性は、主要国で最低水準だ。このうえ人口減が進めば、国際競争力の一段の低下が避けられない。

 こうした事態を打開するカギとして、人工知能(AI)やロボット、あらゆるものがインターネットにつながるIoTの技術が脚光を浴びつつある。

 最先端技術が、企業の人材不足を補う。効率化で増えた利益は賃上げにつながり、個人消費の盛り上がりも期待できよう。

 政府は、AIを社会に根付かせるため、新たな法整備や規制緩和などの後押しが欠かせない。

 例えば、自動運転車などAIを使った製品による事故・損害に対処する法律はこれからだ。

 AI開発は、資本力と人材の層の厚さに勝る米国、中国が先行する。日本も競争に乗り遅れないような環境作りが必要となる。

 気がかりなのは、AIやロボットの高度化が、人手不足の解消だけでなく、将来的に失業増を招くとの指摘が少なくないことだ。

 日英の共同研究では、10~20年後には現在の職業の半分が、AIやロボットで代替できるようになるとの予測がある。

 既に外国語を自動翻訳するAIは、観光施設や自治体などで利用が始まっている。銀行もAIを商品提案に役立てている。

 数年後には、スーパーのレジやホテルのフロント業務なども、無人化が進むとの見方がある。

 「人への投資」が大切となろう。新たな成長分野への人材移動が求められる。柔軟に対応できるよう、企業は、従業員研修などの充実に努めることが重要だ。

 だが、従業員の教育訓練費は、1990年代以降、減少傾向にある。企業任せにするのではなく、大学や専門学校などで、社会人が新たなスキルや知識を学び直せる体制作りも課題である。

 近い将来、人間の思考に匹敵するAIが登場するかどうかは、専門家にも多様な意見がある。

 少なくとも、技術革新に伴う失業などの副作用について、産学官で十分に分析し、対応策の検討を急いでもらいたい。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2017年12月31日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:②薬害肝炎救済法 被害者の掘り起こしを急ごう

2017-12-31 06:05:40 | 医療・病気・健康・医薬品

【社説】:②薬害肝炎救済法 被害者の掘り起こしを急ごう

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説】:②薬害肝炎救済法 被害者の掘り起こしを急ごう

 汚染された血液製剤を投与された事実を知らないまま、肝炎が進行している人が、まだ大勢いるのではないか。

 出産や手術で止血剤として使われた「フィブリノゲン」などが原因で、C型肝炎になった人への給付金の請求期限が、5年間延長された。先の特別国会で成立した改正薬害C型肝炎被害者救済法によるものだ。

 期限延長は、2012年に次いで2回目だ。1万人以上とされる被害者のうち、これまでに救済されたのは約2300人にとどまる。再度の延長を意義あるものにするため、政府は被害者の掘り起こしに一層努めてほしい。

 救済法は、08年に議員立法で制定された。患者が国や製薬会社を相手取った訴訟で、原告勝訴が相次いだのを受けた措置だった。被害の拡大を防げなかった政府の責任を明記し、「被害者の一律救済」をうたっている。

 カルテや医師の証言で投与が証明できれば、症状に応じて最高4000万円が支払われる。

 しかし、カルテを保管する医療機関による調査は、遅々として進んでいない。確認作業すらしていないところも多い。

 フィブリノゲンは1980年代を中心に、28万人以上に投与されたとされる。データ量が膨大なだけに、医療機関に任せきりの調査には限界があるのは事実だ。

 被害者の問い合わせを受けて、医療機関が投与の有無を確認する方が、確実かつ効率的だろう。

 投与された母親の多くは、50歳代から60歳代になっている。C型肝炎は自覚症状が乏しく、気付かないうちに肝硬変や肝がんへと進行している恐れがある。

 一日も早く肝炎の検査を受ける。感染が確認されれば、かつて受診した医療機関に照会する。被害者を特定し、早期治療につなげるためには、この流れを定着させる必要がある。政府は積極的な検査受診を呼びかけるべきだ。

 カルテが廃棄されていたり、廃院して証言できる医師がいなかったりするケースは少なくない。被害者にとって立証のハードルは高いが、血液製剤の納入記録などを基に、救済されることもある。

 乳幼児期の集団予防接種の際、注射器が使い回されていたのが原因で、B型肝炎に感染した人も多い。被害者が給付金の支給を求める訴訟が全国で続く。

 ウイルス性肝炎の広がりは、過去の血液行政の過ちの結果でもある。被害者救済は、政府の責務であることを忘れてはならない。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2017年12月31日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:①地方分権改革 住民視点で全国一律を見直せ

2017-12-31 06:05:30 | 地方行政、自治・住民自治・議会

【社説】:①地方分権改革 住民視点で全国一律を見直せ

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説】:①地方分権改革 住民視点で全国一律を見直せ

 杓(しゃく)子(し)定規で不合理だが国の制度でそう決まっている。こうした身近な地方行政の問題点を、住民の視点で着実に見直すことが大切である。

 政府が、地方分権改革に関する今年の対応方針を閣議決定した。第8次となる地方分権一括法案を来年の通常国会に提出する。

 地方自治体が権限移譲や規制改革を求めた207件の提案について、内閣府が各省庁と調整してきた。9割の186件を「実現・対応する」と位置づけた。

 子育て支援や介護といった日常生活に関わる行政サービスなどを巡り、地域の実情に即した分権改革を進める。法律を改正しなくても、省庁の通知や法令解釈で改善できるものも少なくない。早急に実施してもらいたい。

 共働き家庭などの小学生を預かる放課後児童クラブは、約117万人が利用している。現在約1万7000人いる待機児童について政府は、2019年度末までに解消を目指すとしている。

 クラブには、「高卒資格を持つ支援員が2人以上必要」などの全国一律の基準がある。自治体から緩和を求める提案が相次いだ。

 岐阜県本巣市は、「中山間地域では、利用する子供が1人しかいない」などと訴える。高卒資格のないベテラン職員を活用したいという市町村も多い。

 政府は18年度に、市町村が支援員の人数を独自に判断できるようにする方向で検討する。

 支援員が1人でも運営できるようになれば、クラブの増設が容易になる。自治体は、安全性や質の確保を前提に、効果的な学童保育を進めてもらいたい。

 学校給食費の集金は従来、コンビニエンスストアに委託できるかどうか、法令解釈が曖昧だった。横浜市の提案を受け、コンビニ納付ができることを明確化する。

 災害関連の提案も目立った。

 熊本地震では、被災者の支援金受け取りに必要な罹災(りさい)証明書の交付に約140日を要した自治体があった。被災家屋の写真判定の導入などで、より迅速に発行できるよう検討する。妥当だろう。

 国と地方は、1999年の地方分権一括法で、「上下・主従」から「対等・協力」の関係へ改革された。自治体のアイデアに基づき権限移譲する提案募集方式は、その理念に適(かな)っている。

 今回提案した自治体などが184にとどまったのは物足りない。人口減少や財源不足を乗り越えるため、自治体の一層の創意工夫と熱意が求められよう。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2017年12月30日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:②教員不祥事処分 厳格な対応で再発を防ぎたい

2017-12-31 06:05:20 | 事件・犯罪・疑惑

【社説】:②教員不祥事処分 厳格な対応で再発を防ぎたい

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説】:②教員不祥事処分 厳格な対応で再発を防ぎたい

 児童生徒へのわいせつ行為に及ぶなど、資質を欠く教員には、厳正に対処し、再発防止につなげねばならない。

 文部科学省が、昨年度の小中高校などの教員に対する処分状況をまとめた。わいせつ行為やセクハラによる処分は226人で、過去最多だった。

 教え子など自校の児童生徒を対象とした事例が半数を占める。実態は深刻である。子どもの信頼を踏みにじる卑劣な行為だ。

 文科省は児童生徒へのわいせつ行為を原則、懲戒免職とするよう各教委に求めているが、一部の県は処分基準を策定していない。

 明確な基準を予(あらかじ)め公表することで、抑止効果が期待できよう。

 学校の姿勢も問われる。LINEなど、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で教員が生徒を呼び出すケースが目立っている。個別に私的な連絡を取らないルールを徹底したい。

 管理職や教員同士が日頃から連携し、1対1の長時間指導をできるだけ避けるといった工夫も大切だろう。生徒が第三者に相談しやすい態勢も必要だ。

 看過できないのは、わいせつ行為で懲戒処分を受けた教員が、経歴を偽るなどして、他県で採用されていた事案だ。再び問題を起こすまで、教委が処分歴を把握していなかったのには驚かされる。

 わいせつ行為による処分では、被害者への配慮から、教員の氏名を公表しないことが多い。文科省は、懲戒免職で教員免許が失効した場合、各教委が情報を共有できるシステムを導入する方向だ。採用時のチェックに役立てたい。

 昨年度の体罰による処分は654人だった。大阪市立桜宮高校の体罰事件を受けて急増した2013年度をピークに、減少傾向にあるが、根絶には程遠い。部活動などで体罰を繰り返し、何度も処分される教員は少なくない。

 教員の度を越した叱責(しっせき)や暴言が、生徒の自殺など、重大な結果を招いている。

 新潟市では、原発事故後に福島県から避難してきた男児の名に「菌」を付けて呼んだ教員が減給処分となった。クラスのいじめが助長され、男児は不登校になった。心ない言動の責任は重い。

 体罰を伴わなくても、子どもの心を深く傷つける不適切な言動があれば、厳正に処分すべきだ。

 処分を受けた教員の多くは、教委の指導や研修を受ける。子どもを守るためには、安易に教壇に戻さず、教員としての適格性を冷静に見極めることが重要である。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2017年12月30日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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