乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【社説①】:オスプレイ配備 住民の懸念伝えたのか

2018-04-06 06:10:40 | 【オスプレイV22・垂直離着陸輸送機

【社説①】:オスプレイ配備 住民の懸念伝えたのか

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説①】:オスプレイ配備 住民の懸念伝えたのか

 国民には突然の発表だった。米空軍の垂直離着陸輸送機オスプレイの横田基地への配備である。事故を繰り返し、安全性に懸念が残る軍用機だ。日本政府は米側に周辺住民らの懸念を伝えたのか。

 在日米軍が三日、空軍のCV22オスプレイ五機を今夏ごろ、米軍横田基地(東京都福生市など)に配備すると発表した。沖縄県以外への配備は初めてだ。今後数年間で段階的にオスプレイ計十機と要員約四百五十人を配備するという。

 米軍は二〇一五年五月、一七年後半に三機、二一年までに七機を追加して計十機のCV22オスプレイを横田基地に配備するとしていたが、一七年三月に配備を二〇米会計年度(一九年十月~二〇年九月)に延期すると発表していた。

 在日米軍は前倒しで配備する理由を「地域の安全保障上の懸念に対処し、自然災害や危機に迅速に対応できるプラットフォーム(基盤)を提供する」と説明する。

 北朝鮮や中国に対する抑止力を高めようとするトランプ政権の狙いがあるのかもしれない。

 しかし、開発段階から実戦配備後まで墜落事故を繰り返し、安全性への懸念が度々、指摘され続けてきた軍用機である。

 沖縄県の普天間飛行場に配備された米海兵隊のMV22オスプレイも、空中給油訓練中にプロペラが破損して海岸に不時着、大破したり、海外への遠征訓練中に海上に着水する事故を起こしている。

 加藤育男・福生市長は前倒し配備に「大変驚いている。安全性について住民の懸念は払拭(ふっしょく)されていない」と語った。基地周辺の自治体や住民が懸念するのも当然だ。

 そもそも日本政府はこうした懸念を米側に伝えたのか。周辺住民をはじめ国民全体の理解を得る努力をどこまでしたというのか。

 河野太郎外相はきのう、米側から三月十六日に横田配備の通告があったと国会で明らかにした。

 しかし、地元への説明や公表は約半月後の四月三日。調整が整うまで、日本側からの公表を控えるよう米側に要請されたためと外相は説明したが、一体、どちらを向いて仕事をしているのか。

 沖縄では、事故の危険性が指摘されるオスプレイの飛行方法を米軍施設上空に限定し、夜間や人口密集地上空の飛行も避けるという日米合意が守られない事例が頻発している。横田でも同様のことが起きないとも限らない。安全保障が重要だとしても、住民の理解を欠く配備は受け入れられない。

  元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2018年04月05日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【社説】:[オスプレイ事故率最悪]欠陥機との疑念深まる

2017-11-14 07:23:20 | 【オスプレイV22・垂直離着陸輸送機

【社説】:[オスプレイ事故率最悪]欠陥機との疑念深まる

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説】:[オスプレイ事故率最悪]欠陥機との疑念深まる

 米海兵隊輸送機MV22オスプレイの10万時間当たりの重大事故(クラスA)の発生率が9月末時点で3・27となったと、防衛省が発表した。クラスAには、死亡事故や被害総額が200万ドル以上となる事故が分類される。

 海兵隊全機の事故率は2・72で、オスプレイの数値が大きく上回った。2012年に米軍普天間飛行場へ配備する際、政府は事故率が1・93で海兵隊全機の平均を下回ると安全性を強調した。今回の事故率はその数値の約1・7倍に増えており、「安全」の根拠は崩れたことを意味する。

 事故率の算定の起点は03年10月からで、ことし9月末までにオスプレイのクラスA事故は10件発生した。そのうち3件はこの1年内に起こっており、事故率が上昇する要因となった。

 昨年12月、普天間所属のオスプレイが名護市の海岸に墜落し、米兵2人が負傷した。ことし8月には、また普天間のオスプレイがオーストラリア沖で墜落、3人が亡くなった。9月にはシリアで過激派組織「イスラム国」の掃討任務に当たっていたオスプレイが墜落、2人が負傷した。

 事故率を引き上げた墜落のうち2件が普天間所属機の事故であり、クラスA以外でも伊江島補助飛行場、奄美、大分、石垣と県内外の空港で緊急着陸が相次いでいる。

 墜落やトラブルの頻度は異常としか言いようがない。住宅がひしめく沖縄で、このままオスプレイの運用が続けば、いつ住宅地に落ちてもおかしくないと、住民が不安を強めるのは当然である。

■    ■

 政府は毎年、米側から米会計年度末の9月末時点で、事故率の情報提供を受けている。12年9月末では1・65、13年は2・61、14年2・12、15年2・64、16年は2・62で、17年は配備から5年で、過去最悪の数値となった。

 航空機は一般的に、運用開始から早い時期の事故率は高くなる傾向があるが、飛行時間の増加に伴い低減する。事故原因となるさまざまな要因が取り除かれるからだが、その後は老朽化によって再び事故率が上がるとされる。

 普天間配備前と比べ、事故率が約2倍に増えているオスプレイが欠陥機との疑念は深まるばかりだ。普天間配備を直前まで隠した上、当時の事故率を示し安全と説いてきた政府は、「事故率だけで安全性を評価するのは適当ではない」という。事故率などが示す現実を前に、政府は「安全な機体」と主張するなら、その根拠を示すべきである。

■    ■

 6日の日米首脳会談で、両首脳は、沖縄の負担軽減のために在日米軍再編を進めることを確認したという。

 言葉とは裏腹に、沖縄では負担軽減の実感はない。オスプレイへの不安は強まり、米軍嘉手納基地は外来機の「拠点」と化して、騒音被害が深刻になっている。地元が反対するパラシュート降下訓練はことし少なくとも9回を数えた。米軍再編では、県民の意向を無視して、辺野古新基地建設が強行されている。

 負担軽減につながらない現在の日米の方針は、見直されるべきである。

 元稿:沖縄タイムス社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2017年11月10日  07:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【主張】:MV22配備強行5年 「オスプレイ・ノー」の審判を

2017-10-05 04:15:15 | 【オスプレイV22・垂直離着陸輸送機

【主張】:MV22配備強行5年 「オスプレイ・ノー」の審判を

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【主張】:MV22配備強行5年 「オスプレイ・ノー」の審判を

 またしてもオスプレイがトラブルを起こしました。沖縄県の米海兵隊普天間基地(宜野湾市)に所属する垂直離着陸機MV22オスプレイが9月29日、新石垣空港(石垣市)に緊急着陸しました。2012年10月1日にオスプレイの普天間基地配備が始まってから5年―。普天間基地所属のオスプレイは昨年12月と今年8月に相次いで墜落事故を起こすなど、日米両政府が「安全」だと繰り返す宣伝とは逆に、極めて危険な欠陥機であることが浮き彫りになっています。沖縄県民の大多数が反対するオスプレイ配備を許していいのか。総選挙での争点の一つです。

 ■県民の7割「危険」と回答

 オスプレイは、沖縄県の全自治体・議会をはじめ、文字通り島ぐるみで反対の声を上げる中、12年10月に12機の配備が強行されました。翌13年8~9月にも12機が追加配備され、二つの飛行隊が普天間基地を拠点にしています。

 沖縄の地元紙・琉球新報が実施した県民世論調査の結果(9月28日付)では、オスプレイの配備を「やめるべきだ」が68・7%と約7割に上っています。オスプレイの配備撤回が今も県民の圧倒的多数の意思であることは明白です。

 世論調査では、オスプレイの「安全性」について「危険だと思う」が72・7%に達する一方、「安全だと思う」はわずか4・4%でした。普天間基地に所属するオスプレイの重大事故が相次ぐ中、県民の不安は当然です。

 とりわけ、この1年を振り返ると、▽昨年12月に沖縄県名護市安部の浅瀬に墜落し、乗員2人が負傷▽今年6月には米海兵隊伊江島補助飛行場(沖縄県伊江村)と奄美空港(鹿児島県)に相次いで緊急着陸▽8月には豪州東岸沖に墜落し、乗員3人が死亡▽大分空港(大分県)にも緊急着陸し、機体から白煙と炎が上がり、エンジンを交換―など事態は深刻です。

 そして、今回の新石垣空港への緊急着陸です。エンジンから油が漏れていたとも報じられています。中東シリアでも同じ日、米海兵隊のオスプレイが墜落しました。

 日本政府がオスプレイの飛行を野放しにしてきた責任も厳しく問われます。

 昨年12月と今年8月の墜落事故で飛行停止や自粛を求めたものの、米軍が「機体の安全」を宣言した途端、事故原因の解明もされていないのに飛行再開を認めました。琉球新報の世論調査では、豪州沖の墜落事故後に飛行を認めた政府の態度について「評価しない」が80%に上っています。

 オスプレイはこの5年間、本土への飛来も拡大してきました。米軍基地への飛来はもちろん、米海兵隊と陸上自衛隊が陸自演習場で実施する共同訓練などにも参加し、各地で住民の命と安全に関わる大問題になっています。

 ■新基地建設の強行許すな

 名護市辺野古では普天間基地に代わってオスプレイの新たな拠点になる新基地建設が強行されています。新基地は「緊急時に最大100機のオスプレイを受け入れる能力」(森本敏・元防衛相、琉球新報30日付)が必要とされており、極めて重大です。

 総選挙では、日本共産党の躍進、沖縄4小選挙区での「オール沖縄」候補の全員勝利で、オスプレイ配備撤回、新基地建設ノーの審判を下すことが必要です。

 元稿:しんぶん赤旗 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【主張】 2017年10月01日  04:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:オスプレイ事故報告書 原因究明に程遠く不安拭えない

2017-09-18 03:15:40 | 【オスプレイV22・垂直離着陸輸送機

【社説】:オスプレイ事故報告書 原因究明に程遠く不安拭えない

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説】:オスプレイ事故報告書 原因究明に程遠く不安拭えない

 米政府は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属の新型輸送機オスプレイが昨年12月、名護市沿岸に「墜落」して大破した事故の最終報告書をまとめた。「困難な気象条件下で、空中給油訓練を行ったパイロットの操縦ミス」と結論付けた。

 乱気流が起き、空中給油ホースの接続に何度か失敗。「正常な距離を保つことができず、プロペラがホースと接触した」とする。「機体は安全」との従来の主張を繰り返した。米側はかねてオスプレイは安全性が高いと強調しており、今回の報告書もその線に沿ったにすぎない。だが過去の事故と照らし合わせれば、構造的な欠陥が色濃くにじむ。「人為ミス」をうのみにして片付けてはなるまい。原因究明には程遠く、このまま幕引きすることは到底許されない。

 このパイロットについて「任務遂行能力や専門技術への懸念は全くない」と評した。事故直後には在日米軍幹部が「墜落」した地点について「民間地を避けたパイロットの判断が乗組員や沖縄県民の命を救った」と褒めちぎってもいる。「優秀」なパイロットですら操縦ミスを犯した事実は、固定翼機と回転翼機の特長を併せ持つ機体の操縦の難しさの裏返しといえよう。

 また最近、2015年に米カリフォルニアの基地所属のオスプレイが同じような接触事故を起こしていることも明らかになった。12年のモロッコの墜落事故、15年の米ハワイの着陸失敗事故なども「人為ミス」が原因としている。それほどまでに人為ミスが起こりやすい機体であり、その背景には何があるかを徹底究明する必要がある。

 報告書では「機体の不具合または整備不良が事故の要因となる兆候はなかった」とする。だが機体の構造自体には踏み込んで調べていない。12年の米フロリダの事故では、前方で飛行していた別のオスプレイの気流に巻き込まれたのが事故の一因としている。名護でも乱気流によって機体がバランスを崩し、事故につながった。気流の変化に弱いという「欠陥」を疑わざるを得ない。

 米軍は再発防止策として、暗視ゴーグルを装着しての空中給油、空母への着艦などの教育を行ったとする。だがパイロットの操縦能力維持が目的の「通常訓練」であり、再発防止策とは呼べない。事故の不安が拭えない中で、安易に飛行することは断じて容認できない。

 米側の「安全宣言」を追認する日本政府の姿勢も、強く危惧する。防衛省はオスプレイ17機を米国から購入、陸上自衛隊への配備を検討している。通常のヘリより航続距離が長く、速度が速いというが、1機100億円超とされる高価な機体が本当に必要なのか。日本の防衛のために安全性が担保されていない機体が飛び回り、国民の命を危険にさらすようでは本末転倒。配備計画を早急に白紙に戻すとともに、米政府に強い姿勢で飛行中止を要求するべきだ。

 元稿:愛媛新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2017年09月15日  03:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:オスプレイ容認 国民よりも米軍優先か

2017-08-13 05:01:55 | 【オスプレイV22・垂直離着陸輸送機

【社説①】:オスプレイ容認 国民よりも米軍優先か

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説①】:オスプレイ容認 国民よりも米軍優先か

 これでは、ほとんど米軍の言いなりではないか。

 防衛省が、国内での飛行自粛を求めていた米軍の新型輸送機オスプレイについて、飛行再開を容認した。機体に欠陥がなく、安全な飛行が可能との米側の説明は「理解できる」という。

 オーストラリア東部沖での墜落事故は5日に起きたばかりだ。

 その詳細な事故原因や具体的な再発防止策が示されていない状況に変化はない。

 にもかかわらず、一転しての容認である。国民の不安を置き去りにして、米軍の都合を優先したと批判されても仕方あるまい。

 墜落事故後、日本政府は、飛行自粛に加え、事故原因の究明や再発防止策の徹底を求めたが、米軍は安全を確認できたとして、一方的に飛行継続を発表した。

 例によって、安全性の根拠は明らかにされていない。

 ところが、防衛省は、米軍が事故後、整備記録などを調べ、オスプレイに構造的な欠陥はないと認識し、運用手順を再度徹底させたため、安全飛行は可能だというのである。

 「米軍が安全と思うなら安全」と言うに等しい。要は、相手の言い分をうのみにしたにすぎない。

 防衛省が容認を発表したのは11日未明という非常識な時間だ。

 同日中にオスプレイ4機が、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)から米軍三沢基地(青森県三沢市)に移動した。

 早期の飛行再開を望む米側の意向に配慮したとみるのが自然だろう。これが国民の安全に責任を持つ政府の態度なのか。

 昨年末、空中給油訓練中のオスプレイが沖縄県名護市の沿岸部で大破した事故の際、米軍は6日後に飛行を再開し政府も容認した。同じことの繰り返しである。

 事故から約8カ月たつのに、いまだに米側から事故報告書は出されていない。忘れてならないのは、日本側がこの事故の原因究明に関与できないことだ。

 米軍の事件・事故の際、基地の外でも米軍に警察権を認める日米地位協定が壁になっている。政府は改定に取り組むべきだ。

 10日から道内で始まった日米共同訓練に、米軍はオスプレイを途中参加させる方針だ。

 事故が起きても、現状では日本の捜査機関は事故調査に手を出せない。なおさら、十分な情報開示が必要だが、米軍にも政府にも、その姿勢は乏しい。これでは参加を受け入れられるわけがない。

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2017年08月13日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【社説】:オスプレイ事故 安全の根拠ない飛行即刻中止を

2017-08-13 03:15:45 | 【オスプレイV22・垂直離着陸輸送機

【社説】:オスプレイ事故 安全の根拠ない飛行即刻中止を

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説】:オスプレイ事故 安全の根拠ない飛行即刻中止を

 事故原因も明らかにされないまま「安全」と言われても、到底納得できない。

 オーストラリア沖で、米軍新型輸送機オスプレイがまたも墜落事故を起こした。沖縄の米軍普天間飛行場の所属機だ。事故を受けて日本政府は国内での飛行自粛を要請したが、米軍は拒否。沖縄を拠点に飛行を強行した上、事故後わずか4日で安全を確認したと発表、防衛省は飛行再開を追認した。北海道で現在行われている日米共同訓練への参加も両国で調整している。

 オスプレイは毎年のように事故を繰り返しており、構造的欠陥への疑念が拭えない。人為的ミスだとすれば運用や体制に問題があり、徹底調査が欠かせない。米軍は「地域の平和と安全確保に欠かせない」と言うが、検証も情報開示もないままの飛行は国民の命を脅かすものであり、断じて許されない。惨事が起きてからでは手遅れだ。政府は即刻、飛行を中止させなければならない。

 防衛省は米軍からの報告に基づき「オスプレイの機械的、構造的およびシステム上の欠陥はないと米軍が認識し、沖縄の海兵隊が安全対策を徹底したことを踏まえると、米軍が安全な飛行は可能であると説明していることは理解できる」と述べる。わずかな時間で一体どれだけ安全性が確認できたというのか。具体的な根拠は何も示されていないにもかかわらず、米側の曖昧な言い分をうのみにして容認する姿勢は看過できない。

 昨年、沖縄県名護市の海岸で大破した事故も記憶に新しい。墜落の状況にもかかわらず日米両政府は「不時着」と強弁、6日後には飛行を再開した。いまだに調査結果や再発防止策の報告もなく、いくら口で安全を唱えても信頼できるはずがない。

 沖縄では昼夜を問わず日常的にオスプレイが頭上を飛び交っている。千葉の陸上自衛隊木更津駐屯地で定期整備が行われ、東京の米軍横田基地にも配備計画がある。米軍だけでなく陸自も導入、佐賀空港への配備を地元に要請している。全国にまたがって飛行する中、住民の不安は当然であろう。政府は国民の声に真摯(しんし)に耳を傾けるべきだ。

 万が一事故があった場合、日米地位協定によって日本が捜査や検証に関与できない点も放置できない。沖縄では過去何度もこの不平等な協定に苦しめられてきた。安全対策が進まない一因でもある。江崎鉄磨沖縄北方担当相は今回の事故を受け、協定見直しに言及した。「沖縄県民の気持ちを政府がしっかり受け止め、米国に言うべきことを言うべきだ」との発言は的を射ていた。その後改定に後ろ向きな安倍政権の方針に沿い、自ら発言の修正に躍起になったが、政府は「失言」扱いでなく、重要な問題提起と捉え、見直しを進めることが重要だ。

 安倍政権は日米同盟を優先し続けるが、国民の安全置き去りの米国追従は認められない。毅然(きぜん)とした対話を求めたい。

 元稿:愛媛新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2017年08月12日  03:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:②オスプレイ墜落 原因究明と情報開示が急務だ

2017-08-10 06:05:40 | 【オスプレイV22・垂直離着陸輸送機

【社説】:②オスプレイ墜落 原因究明と情報開示が急務だ

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説】:②オスプレイ墜落 原因究明と情報開示が急務だ 

 米軍輸送機オスプレイの重大事故が再び発生した。米軍は、事態を重く受け止め、原因究明と情報開示を急ぐべきだ。

 米軍普天間飛行場所属のオスプレイが豪州東部沖で訓練中に墜落し、3人が死亡した。輸送揚陸艦に着艦しようとした際、誤って甲板に衝突し、海中に落下したという。

 一般市民を巻き込むような事故ではなかった。ただ、オスプレイは昨年12月にも、沖縄県名護市沖で大破事故を起こしている。

 防衛省は、日本国内でのオスプレイの飛行自粛を要請した。米軍が「安全性は確保した」として飛行を継続したのは残念だ。

 米軍にはまず、「安全性」の根拠について、より詳細に説明する責任がある。単なる操縦ミスなのか。それとも、機体に何らかの問題が生じたのか。原因の本格的な調査にも全力を挙げ、抜本的な再発防止策を講じねばならない。

 沖縄県は「県民にとって耐え難く、許すことができない」と米軍などに抗議した。アジア太平洋地域で活動する米軍にとって、沖縄は重要な戦略拠点である。県民感情を悪化させれば、自らの安定した駐留にも影響しよう。

 オスプレイは、訓練などで全国の上空を飛行している。米軍横田、岩国基地などの利用も増えた。

 同型機の10万飛行時間当たりの重大事故率は昨年9月時点で2・62で、海兵隊の航空機全体の平均値とほぼ同じだった。ただ、その後も事故が続き、地元に懸念が広まっているのも確かだ。米軍には慎重な対応が求められる。

 大切なのは、高い性能を有するオスプレイの今後の運用に支障を来さないようにすることだ。

 オスプレイは、ヘリコプターの垂直離着陸と、固定翼機の高速飛行の機能を併せ持つ。従来の輸送ヘリよりも最大速度、行動半径、貨物搭載量が大幅に向上した。

 朝鮮半島有事などの際には、効果的な部隊輸送が可能となり、日本の安全保障に資する。

 フィリピンの大型台風やネパール地震、昨年4月の熊本地震などの大規模災害時にも、救援物資の運搬などで貢献した。

 陸上自衛隊も、南西諸島防衛の一環としてオスプレイ17機の導入を決め、調達を進めている。安全確保は日本の課題でもある。

 オスプレイは佐賀県に配備する予定で、知事が7月に受け入れに前向きな意向を示したが、漁業関係者には反対論が強い。防衛省は、地元の理解を得るため、より丁寧な説明を尽くす必要がある。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2017年08月09日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【在日米軍】:オスプレイ飛行自粛要請を拒否、「運用上必要」

2017-08-07 19:17:30 | 【オスプレイV22・垂直離着陸輸送機

【在日米軍】:オスプレイ飛行自粛要請を拒否、「運用上必要」

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【在日米軍】:オスプレイ飛行自粛要請を拒否、「運用上必要」

 米軍が日本政府の自粛要請にもかかわらず新型輸送機オスプレイを沖縄県内で飛行させたことに関し、日本政府関係者は7日「米軍は今後も日本国内での飛行を継続する見通しだ」と述べ、要請は事実上拒否されたとの考えを示した。シュローティ在日米軍副司令官は同日、小野寺五典防衛相に「安全性を確認した上で、運用上必要だと判断した」と説明した。

 米軍普天間飛行場に駐機する新型輸送機オスプレイ=7日午後、沖縄県宜野湾市

 米軍普天間飛行場に駐機する新型輸送機オスプレイ=7日午後、沖縄県宜野湾市

 政府は、普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属のオスプレイがオーストラリア沖で墜落した事故を受けて6日に飛行自粛を申し入れていた。

 沖縄県の富川盛武副知事は7日、県庁で防衛省沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長らに原因究明までの飛行中止を要求した。(共同)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政策・在日米軍基地・オスプレイ運用】  2017年08月07日  19:17:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【オスプレイ】:普天間で飛行確認 政府の自粛要請後、県知事が批判

2017-08-07 14:01:30 | 【オスプレイV22・垂直離着陸輸送機

【オスプレイ】:普天間で飛行確認 政府の自粛要請後、県知事が批判

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【オスプレイ】:普天間で飛行確認 政府の自粛要請後、県知事が批判

 オーストラリア東部沖で墜落事故を起こし、政府が6日に国内での飛行自粛を要請していた米軍新型輸送機オスプレイ1機が7日午前10時40分ごろ、米軍普天間飛行場から離陸したことが確認された。政府関係者が明らかにした。

 防衛省沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長は、飛行自粛を同日要請した際に在沖縄米軍トップのニコルソン沖縄地域調整官が「安全性の確認はしっかりしている」と話したことを明らかにした。要請への具体的対応は不明。

 沖縄県の翁長雄志知事は7日、県庁で記者団に「(事故は)起こるべくして起きた。とんでもない飛行機で、原因究明も全く当てにならない」と強く批判。(共同)

  元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【地方自治・沖縄県・在沖米軍基地・オスプレイ運用】  2017年08月07日  14:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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【社説】:オスプレイ佐賀配備 なし崩しの受け入れに懸念募る

2017-07-18 03:15:45 | 【オスプレイV22・垂直離着陸輸送機

【社説】:オスプレイ佐賀配備 なし崩しの受け入れに懸念募る

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説】:オスプレイ佐賀配備 なし崩しの受け入れに懸念募る

 陸上自衛隊が導入する新型輸送機オスプレイ17機の佐賀空港(佐賀市)への配備計画を巡って、佐賀県の山口祥義知事が計画を受け入れる意向を示した。

 政府が県に受け入れを要請して3年がたつ。この間、米軍のオスプレイの事故やトラブルは世界各地で相次ぎ、昨年12月には日米両政府が「不時着」と強弁する沖縄県名護市沿岸での大破事故が起きた。事故を調査した米軍はいまだに最終的な結果を公表していない。安全性に疑問が残る段階での受け入れ判断は拙速にすぎよう。原因の究明や再発防止策の検証もなく、なし崩し的に配備されるようなことがあってはならない。

 佐賀空港では、空港建設前から地元の有明漁協が自衛隊の利用による公害を心配、自衛隊の共用を否定する公害防止協定を1990年に県と結んでいる。現在も漁業者の多くは汚水流出や事故を恐れており、計画への反対は根強い。受け入れ判断は漁協に委ねられているはずなのに、山口氏は漁協の理解の取り付けに努力すると述べるにとどまり、「同意」が前提とは明言しなかった。漁業者の不安に向き合わない姿勢を危惧する。

 漁業者が反対する背景には、政府への不信感がある。政府は公害防止協定の存在を知らず、当初の計画は自衛隊だけではなく、在日米軍のオスプレイの利用も含んでいた。その後、地元の反発を和らげようと米軍の利用は取り下げた。だが安倍晋三首相は昨年10月、沖縄の負担軽減策を国会で問われて「(米軍の)訓練の一部を佐賀で行うことを進めている」と答弁した。自衛隊機の配備を実現させた後に、米軍の利用に道を開こうとするのは想像に難くない。

 政府は2019年度の配備を目指している。配備には駐屯地の整備が必要で、間に合わせるには来月の来年度政府予算概算要求に整備費を盛り込まなければならない事情がある。今月初めの県議会では、自民党が計画受け入れを県に求める決議を提出し、賛成多数で可決された。スケジュールありきで強引に進めるのは、県民の不信感をさらに増幅させるだけだと肝に銘じなければならない。

 そもそも首相が言う「沖縄の負担軽減」になるか疑わしい。計画は沖縄の尖閣諸島などの離島防衛の拠点とするのが狙い。長崎県佐世保市に来年新設する離島奪還部隊の輸送に新しく佐賀に配備するオスプレイを使うとしている。南西諸島で実施される日米共同訓練では沖縄の基地を利用する可能性があり、自衛隊機による騒音や事故のリスクも高まって、逆に沖縄に負担増を強いることになろう。

 有明漁協は山口氏の発言を受け、諾否を決めるという。補償を条件に容認する立場の漁業者もおり、意見の対立で地域が分断される懸念が拭えない。政府は地方に混乱を招いている計画を撤回するとともに、米軍を含むオスプレイの国内飛行を全面的に禁止するべきだ。

 元稿:愛媛新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2017年07月16日  03:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

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【沖縄県】:米軍オスプレイ事故に言及へ 翁長知事、慰霊の日式典で

2017-06-20 02:01:50 | 【オスプレイV22・垂直離着陸輸送機

【沖縄県】:米軍オスプレイ事故に言及へ 翁長知事、慰霊の日式典で

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【沖縄県】:米軍オスプレイ事故に言及へ 翁長知事、慰霊の日式典で

 沖縄県の翁長雄志知事は19日、沖縄戦の戦没者を追悼する23日の式典で読み上げる平和宣言に、昨年末の米軍新型輸送機オスプレイ事故を引き合いに米軍訓練の在り方を批判し、12日死去した大田昌秀元知事の功績をたたえる文言を盛り込む方針を固めた。

 沖縄県の翁長雄志知事

 沖縄県の翁長雄志知事

 翁長氏は日米両政府からの式典出席者に、96年の日米特別行動委員会最終報告をほごにするかのような在日米軍の訓練が相次いでいると主張。住民が今なお危険にさらされ続けていることをアピールする狙い。

 激戦の地となった糸満市摩文仁に、敵味方を問わず全戦没者20万人以上の氏名を刻む「平和の礎」を建てた大田氏の在任中の取り組みも評価。(共同)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【地方自治・沖縄県・沖縄戦の戦没者を追悼する23日の式典】  2017年06月20日  02:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

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【オスプレイ配備】:沖縄で米軍オスプレイが緊急着陸

2017-06-07 15:15:25 | 【オスプレイV22・垂直離着陸輸送機

【オスプレイ配備】:沖縄で米軍オスプレイが緊急着陸

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【オスプレイ配備】:沖縄で米軍オスプレイが緊急着陸

 米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)所属の新型輸送機オスプレイが六日夜に、操縦席の警告灯が点灯したため、伊江村(いえそん)の米軍伊江島補助飛行場に緊急着陸していたことが分かった。けが人や機体の破損はないという。防衛省沖縄防衛局が七日、発表した。

 防衛局によると、米軍は「予防着陸」と説明している。オスプレイは七日午前十一時時点で、安全確認のために伊江島に駐機中。防衛局は米側に原因究明と再発防止を求めた。

 伊江島補助飛行場は、沖縄本島北部沖の伊江島西部に位置する米軍施設。面積八平方キロで滑走路の他に管制塔や宿舎、通信施設も備えている。米軍のパラシュート降下訓練でも使用されている。

 普天間飛行場所属のオスプレイは昨年十二月、沖縄本島北部の沿岸部で不時着、大破した。同じ日に別のオスプレイが同飛行場で胴体着陸する連続事故を起こしている。

 元稿:東京新聞社 夕刊 主要ニュース 社会 【話題・在沖米軍基地・オスプレイ配備】  2017年06月07日  15:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【墜落事故】:オスプレイ「極秘フライトマニュアル」が沖縄沿岸に漂着!

2017-05-28 09:25:30 | 【オスプレイV22・垂直離着陸輸送機

【墜落事故】:オスプレイ「極秘フライトマニュアル」が沖縄沿岸に漂着! 中には大惨事の可能性認める衝撃の記述が

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【墜落事故】:オスプレイ「極秘フライトマニュアル」が沖縄沿岸に漂着! 中には大惨事の可能性認める衝撃の記述が

 昨年12月、沖縄県名護市海上で墜落事故を起こした米軍輸送機・MV22オスプレイ。主翼が真っ二つに大破した機体の姿は、「未亡人製造機」とも呼ばれるオスプレイの危険性を最悪の形で証明したが、事故の全貌が明らかにされていないにもかかわらず、安倍政権は事故のわずか6日後に飛行再開を認め、年明け1月6日には墜落原因となった空中給油訓練も再開した。アメリカのいいなりとなって、自国民の生命や生活を軽視しているという他ない。

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「週刊金曜日」(金曜日)2月3日号

 そんななか、発売中の「週刊金曜日」(金曜日)2月3日号が、墜落したオスプレイのものとみられる「フライトマニュアル」の内容を検証するスクープ記事を、写真付きで掲載している。

 フォトジャーナリストの新藤健一氏による同記事によれば、フライトマニュアルは、耐水性のプラスチック・ペーパーに印刷されたA5版サイズ。厚さ4センチの約300ページにわたるもので、通常時の手順と緊急時の対処手段が記されている。12月13日の事故発生から1週間ほどたった21日昼過ぎ、墜落現場から約18キロメートル離れた宜野座村城原区の沿岸に、ヘルメットとともに漂着していたという。ヘルメットには、英語で人名とみられる文字が記されていた。

 フライトマニュアルの記載は、墜落事故が何度でも発生することを強く示唆している。

 今回の事故の場合、直接的原因は空中給油の際、オスプレイのプロペラが給油用のホースを巻き込み、これによってプロペラが損傷したためと米軍側は説明している(ただし、詳細については明かされていない)。しかし、実はこの給油時のトラブルは、漂着したフライトマニュアルにも「大惨事」となる危険な事例として記載されていた。

 〈空中給油中にホースやその他の装備が機体にぶつかることがありえる。プロップローター(プロペラとローターの合成語)にぶつかったときは大惨事になりかねない〉
 〈(前略)ホースが給油機から切り離された後、ホースがプロップローターを叩きつける可能性がある。その時は大惨事になる〉(同記事より、フライトマニュアルの該当箇所の概略)

 また、同記事では、今回の墜落事故の背景に、昼間よりもさらに危険性の高い夜間低空飛行や、空軍特殊戦群の訓練への関与があったのではという疑惑も指摘されている。詳しくは発売中の「週刊金曜日」2月3日号をご覧いただきたいが、同記事は「海兵隊と空軍の隠密作戦を裏付けるような記載が、このマニュアルにあった」として、次回記事に続くとされている。

 今後の新藤氏および「週刊金曜日」のレポートに期待したいが、いずれにしても、給油時に墜落の「大惨事」につながる問題点があることをマニュアルが認めていたというのは、きわめて重大な事実だ。しかも、オスプレイの危険性を物語る事実はこれだけではない。

 昨年には、4月にモロッコで、6月に米フロリダ州で墜落事故が起きている。米国防総省はこの2件ともに人為的ミスで機体そのものには問題はないとしているが、果たして公式発表を信頼できるものなのか。今年に入ってからも、1月31日にイエメン中部で事故を起こし、3人の負傷者が出たと国防総省の報道官が明らかにしたが、発表では「ハードランディング(激しい衝撃を伴う着陸)」との表現にとどまり、詳細は明らかにされていない。

 また、最近になって、普天間基地の返還を明記した1996年12月の日米特別行動委員会(SACO)最終報告について、米側が内部資料でオスプレイの危険性について触れていながら、その直後にオスプレイの表記を削除していたことも判明している。当時、オスプレイは開発段階で、91年6月に試作機が墜落、92年7月には着陸直前に落下し7人が死亡していた(毎日新聞1月30日付)。

 記事によれば、米軍が作成し防衛庁と交わした96年11月27日付の文書「防衛施設局のための沖縄県及び地域社会説明の想定問答集」のなかには、「オスプレイの構造は既存のヘリコプターより複雑」「飛行試験中に事故が報告され、開発計画は一時中止されかけた」などと言及されていた。一方「既存のヘリと比べ安全か?」とする想定質問には回答はなかった。この想定問答集のなかで米側は「防衛庁の望ましい回答」としてオスプレイに直接触れないことを「模範解答」としていたという。

 そうしたなか、同年12月2日のSACOの最終報告では、「海上施設はヘリコプターとオスプレイ部隊の駐留を支援するよう設計される」と明記されていた「草案」(同年11月22日作成)から一転、「オスプレイ」の文言が削られていた。ここからは、米側と日本政府が普天間のオスプレイ配備計画について、機体の危険性を認識しながら、反発を恐れてSACO最終報告からその存在を抹消したという経緯が見て取れる。

 昨年の墜落事故時、安倍政権はかたくなに「不時着水」と言い張って「墜落」を否定したことも同様だが、結局のところオスプレイをめぐっては、その危険性やネガティブなイメージを徹底して排除しようとの意向が日米間で働いている。あらためて問いたいのは、いったい何のための配備なのか、ということだ。安倍政権のいう「国防」の概念が完全に「対米従属」の言い換えであることはいまさら強調するまでもないが、オスプレイを仰ぎ見る国民の命と生活を軽視してまで、アメリカに売り渡したいものなど、本来、あるはずがない。

 繰り返すが、「週刊金曜日」がスクープしたフライトマニュアルをみても、オスプレイが危険機種であり、このままでは再び墜落事故をまねくのは火を見るより明らか。惨劇を呼び起こさないため、オスプレイの飛行禁止と配備撤回にむけて、いっそう声を大きくし続ける必要がある。(宮島みつや)

 元稿:LITERA・リテラ(本と雑誌の知を再発見) 主要ニュース スキャンダル 【週刊誌・実話誌】  2017年02月08日  10:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【特集・オスプレイ】:防衛副大臣と佐賀県知事見解 ■配備計画一問一答

2017-05-20 09:31:50 | 【オスプレイV22・垂直離着陸輸送機

【特集・オスプレイ】:防衛副大臣と佐賀県知事見解 ■配備計画一問一答

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【特集・オスプレイ】:防衛副大臣と佐賀県知事見解 ■配備計画一問一答

 佐賀空港への自衛隊新型輸送機オスプレイ配備計画を巡り、関係機関を訪れた若宮健嗣防衛副大臣や、説明を受けた山口祥義知事は会談後、報道陣の取材に応じた。主なやりとりは次の通り。

佐賀市長と面談後、取材に応じる若宮健嗣防衛副大臣=19日午後、佐賀市役所

  佐賀市長と面談後、取材に応じる若宮健嗣防衛副大臣=19日午後、佐賀市役所

 ■「佐賀以外考えていない」 若宮健嗣・防衛副大臣  

 -(事故に関して)米軍からの報告書はまだ出ていない。なぜこのタイミングか。

 若宮副大臣 佐賀県から、県民の安全と安心に関わる重大な課題であるという認識の下、先般の不時着水について徹底した原因究明と情報開示、県民への説明を行うよう強い要請を受けていた。まだ米軍から報告書が提出されていない段階だが、要請を重く受け止め、説明責任を果たしていくという観点から説明した。

 -日本側の事故調査については、「最終結果」という表現だったが。

 副大臣 いろいろな可能性を追求し、調査をした。日本側では最終的には「この中のいずれかだろう」という認識に至った。

 -強制収用についての考えは。

 副大臣 全く考えていない。

 -佐賀空港以外の選択肢は。

 副大臣 全く考えていない。できるだけ早く配備させていただきたいと考えている。

 -オスプレイの機体の安全性、今後の安全対策について十分な理解は得られたと思うか。

 副大臣 限られた時間で、代表者だけに対する説明なので、すべてが解決できたとは考えていない。これからそれぞれの議会で、議論がなされると思う。防衛省が配布している資料を広く見ていただくことで、伝わるのではないか。

 -漁協や地権者などの説明会でも厳しい意見が出たが、今後、払拭(ふっしょく)に向けてどのように取り組むか。

 副大臣 信頼関係の構築がなにより。さまざまな意見があることは承知しているが、しっかり対応していくことに尽きる。

若宮防衛副大臣との面談後、記者の質問に答える山口祥義県知事=県議会棟

  若宮防衛副大臣との面談後、記者の質問に答える山口祥義県知事=県議会棟

 ■「国は人の心に向き合って」山口祥義・佐賀県知事

 -沖縄の米軍オスプレイの事故に対する副大臣からの説明への受け止めは。

 山口知事 われわれの方から徹底した原因究明や情報開示、説明責任を果たすことを要請していたのに対して、今回は副大臣が説明に来たという認識だ。今日の話ともらった資料を確認、精査していきたい。

 -(開門問題との関連で)副大臣から農水省とも相談して漁業者に迷惑が掛からないようにしたいという回答への受け止めを。

 知事 漁業者の思いとか人の心に対して国がしっかり向き合ってほしいと思っている。国として総合的な、俯瞰(ふかん)的な対応を求めている。副大臣から「考える」との話があり、そこは見守っていきたい。

 -事故の原因の分析と安全対策についてどの程度納得したか。

 知事 できる限りの安全対策を行っていくとのことで、われわれも精査したり各方面の方々の話も聞いてみたりして、考えを整理していきたい。

 -米軍の報告書が出る前に説明があったことをどう受け止めているか。

 知事 米軍と連携し、すり合わせた上での説明で、米軍の報告書もその範疇(はんちゅう)の中という話もあった。報告書が出た場合はしっかり報告するとのことだったので一定の納得をした。

 -国が開門の判断をしなければオスプレイは受け入れられないとの気持ちか。

 知事 今日は開門問題をどうしろと言ったのではない。まず佐賀空港の問題について国がどう漁業者に向き合っていくのかということ。漁業者の不安にどう対応していくのかを話したつもりだ。

 元稿:佐賀新聞社 佐賀のニュース 特集・連載 【特集・オスプレイ】 2017年05月20日 09:31:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【特集・オスプレイ】:6月県議会ヤマ場か 国、配備議論の進展期待

2017-05-20 09:31:40 | 【オスプレイV22・垂直離着陸輸送機

【特集・オスプレイ】:6月県議会ヤマ場か 国、配備議論の進展期待 ■=オスプレイ配備の先に=防衛副大臣説明

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【特集・オスプレイ】:6月県議会ヤマ場か 国、配備議論の進展期待

 ■=オスプレイ配備の先に=防衛副大臣説明 

 ■「思惑見える」と指摘も

 防衛省の若宮健嗣副大臣が19日来県し、佐賀県や佐賀市、県有明海漁協に沖縄の米軍オスプレイ大破事故の原因と自衛隊機の安全対策を説明した。米軍の最終報告を待たずに行われた説明に「県からの宿題をクリアして、県議会での議論の進展を期待する国の思惑が見える」との指摘も。県は論点整理を6月議会前に示す考えを明らかにしており、「6月県議会が議論のヤマ場となる」と見立てる関係者は少なくない。

6月県議会ヤマ場か 国、配備議論の進展期待

 佐賀市関係者は、米国の最終報告前の「安全報告」に、「乱暴な感じはする。6月県議会を見据え、持っているボールを県に投げたかったのでは」とみる。

 山口祥義知事は、沖縄の事故に関し「徹底的な原因究明と情報開示、県民への説明責任」が果たされなければ計画の議論はできないとの考え。さらにステップとして、国による地権者への説明、防衛省への5回目の質問の回答、米軍の訓練移転に言及した安倍晋三首相への真意の確認を挙げていた。これまでに、首相発言の確認以外は実施されている。

6月県議会ヤマ場か 国、配備議論の進展期待

 「8月末の政府予算の概算要求を見据えた動きだろう」とみるのは県関係者。2016年度予算では前年度予算が執行されず一部繰り越された経緯があり、「佐賀県側からの宿題をクリアして、副大臣が現地に説明に行ったとなれば予算確保の説得材料になる」。

 「6月議会が重要な議会になるのは間違いない」。県議会の最大会派・自民党の木原奉文議員団会長は強調する。県の論点整理が示される時期次第では、6月13日開会の定例議会前に特別委員会が開かれる可能性にも触れる。「議論のための材料を早めにまとめていただきたい」

 別の自民党県議は「もうすぐ計画打診から3年になる。議論も重ねてきた」とした上で、16年の2月県議会で議論促進を求める決議を可決したことを挙げ「さらに踏み込んだ決議などが出てくる可能性はある」と指摘する。

 元稿:佐賀新聞社 佐賀のニュース 特集・連載 【特集・オスプレイ】 2017年05月20日 09:27:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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