粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

プラズマテレビ60型24,800円

2013-04-16 10:22:42 | 一般

昨日(415日)久しぶりに秋葉原へ買物に行った。裏通りのある店に入ったら、60インチのテレビが目に止まった。価格がなんと24,800円のプラズマテレビだった。このサイズでこの価格。特別買う気もないので店主に商品内容を聞きもしなかったが、テレビの機種だけはメモしておいた。

「パイオニアPDP607CMX」ネットで検索したら、2006年の発売でオープン価格のため当時の実勢価格がわからない。同じパイオニアで2003年に発売された同じタイプの43型が85万円となっている。3年後量産体勢が進み価格が安くなってきたとはいえ、60型なら販売希望小売価格は85万円前後であろうか。しかし、悲しいかな、現在のフルHDでなくただのHD、半分の解像度だ。デモの映像も全体的に暗めで電力も相当使いそうだ。

パイオニアは2008年のリーマンショックの翌年、プラズマテレビの生産から撤退したようだ。2006年に発売された頃はその市場イメージも華々しいものだったのだろう。しかし、わずか3年後にメーカーが撤退とは、その激変に驚くしかない。

現在フルハイビジョンの液晶テレビがこんな価格破壊では、60型の旧式プラズマがもはやこの値段でも致し方ない。24,800円という価格が時代の趨勢を物語る。まるで申し訳なさそうに奥に収まっているこのテレビに、目を向ける人は他にいなかった。当時買ったユーザーは、我が家の宝物のごとく悦に入りながらテレビ鑑賞していただろう。それだけに今のこの姿がものわびしく思われる。

ソニーがこの6月、4Kテレビを発売する。55型50万円、65型75万円前後という。フルHDの2倍の解像度で、さぞその鮮明さには目を見張るものがあるだろう。ただのHDで画面も暗く、消費電力も半端じゃない60型のプラズマが発売当時あの価格なら、確かに4Kテレビは「安い」に違いない。しかしはたしてその勝算はどんなものだろう。そういえば数年前に鳴り物入りで登場した3Dテレビのことは、最近全くといってよいほど聞かない。いずれ4Kテレビが秋葉原の場末の小さな電気店で「掘出し価格処分」で売られるなんてことは?

訂正;リーマンショックは2008年でした。当初2009年と書いてしまいました。2008年は自分自身も失業して苦労していた時期でした。今もそんなに変わらないかも?


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