粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

ソチ五輪これからだ

2014-02-12 11:06:23 | スポーツ

どうも今朝の目覚めが悪い。昨夜から今日未明にかけてソチ五輪中継をテレビで観戦していた。昨夜の女子500メートルスピードスケート。自分自身小平奈緒選手のファンでメダルを期待していたが残念ながら及ばなかった。彼女の練習風景をテレビで見たが、その血を吐くような厳しい練習と努力には頭が下がる。しかし、ベストを尽くしたものの、彼女を上回るパフォーマンスを挙げた選手の前に涙を飲んだ。

そして、本日未明の女子ジャンプ。高梨沙羅選手の圧倒的優位が予想されて日本金メダル第1号は確実と思われていた。おそらく朝のニュースは彼女の金メダル一色だろうと確信をしていたが、予想外のメダル逸失だ。

やはり、五輪は他の世界大会とは違う特別な大会なのか。五輪には魔物が棲んでいるとよくいう。今期13回の試合のうち10回も優勝しているが、残り3試合の方に順番が回ってしまったのか。

マスコミ取材での彼女の対応は17歳の高校生とは思えないほどしっかりしていて、まるで超ベテランのような風格があった。そんな彼女ならこうした大舞台でも動じることはなく平常心で臨めると半ば安心していた。しかし、やはりどこか名状しがたいプレッシャーがあったのだろうか。

幼くして日本のスポーツ界を制し世界の大会でも敵無しにみえる選手が五輪ではなかなか金の栄冠を得られないことはいる。あのヤワラちゃんこと谷亮子がそうだ。谷の場合は2回連続銀に甘んじてやっと3回目での金メダルだった。

高梨選手の今回の失速はその試練なのだろうか。テレビで解説をしていた原田雅彦氏もリレハンメル大会のジャンプ団体で、仲間3人が高得点を挙げ彼のジャンプならば金メダルが間違い無しの時に、予想外の失速であえなく金を逃したことがあった。

当時世間から理不尽な中傷があったらしいが、次回の長野大会ではそれを乗り越えて栄光の金を獲得して世間の大喝采を浴びた。現在も日本人にとってもっとも印象に残る冬季大会のシーンとなっている。

その原田氏のように高梨選手には屈辱をバネに臨むであろう次回平晶でその夢を託したい。これから4年の厳しく長い試練の道が続くだろうが、彼女はその一挙手一投足に注目される国民的アイドルであり続けるに違いない。

まだ大会は5日が過ぎたばかりだ。うれしいことにスノーボードのハーフパイプでは若き10代男子二人があっさりと思えるほどに待望の銀と銅を獲得した。大試合にも物怖じしない新しいタイプの日本人選手が生まれつつある。今後もそんな若い世代が予想外の活躍を見せて王冠をもぎ取ってくれることを期待したい。