粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

北兵士脱走急増、体制崩壊の始まり

2013-03-12 15:01:54 | 厄介な隣国

今日(12日)産経ウェブで、今年に入って前線部隊で北朝鮮兵士の脱走兵が急増していることを伝えている。北朝鮮は、長距離弾道ミサイル発射や核実験強行に対する国連安保理の制裁決議に反発、停戦合意の無効を宣言して、米韓への威嚇の姿勢を強めている。しかし、肝心の前線兵士さえ脱走をするようでは、北の軍隊もしれている。後方の部隊はなおさら戦意が落ちていることだろう。

おそらく、北が休戦合意無効を敢えて宣言するのは国内、特に軍隊への規律引き締めの意図もあるのだろう。一部精鋭部隊を除いて、北朝鮮の軍隊はこちら想像する以上に弱体化しているのではないか。これも慢性的な食糧難がここへ来て、さらに厳しくなり軍部を直撃しているためだろう。

北の兵士はむしろ戦争になった方が食料にありつけると真剣に望んでいるものが少なくないという。南に侵攻して豊富な食料を得るか、あるいは降伏してでも敵から恵んでもらうか。どちらにしても、相手側には迷惑な話だ。

金正恩も国の中枢部も、まず戦争など微塵も望んでいないはずだ。敗北は見えているし、同盟国中国も北朝鮮からの戦争行為をきっと阻止する動きにでるに違いない。戦争の敗北は北指導部の破滅につながる。そんな自殺行為などするはずがない。ひとつだけ心配なのは軍部特に前線部の暴走行為だ。これが、予測を超える事態に発展する危険性がある。

一番良いのは、前線の兵士がどんどん脱走し、北朝鮮の軍部が崩壊、無力化することだ。一部混乱の矛先が北朝鮮指導部に向けられるかもしれない。ともかく、北朝鮮の自滅を待つしかない。仮に威嚇に脅されて下手に周辺国が譲歩しても、北朝鮮を延命させるだけでなんの解決にもならない。北朝鮮の一般国民を救えない。