粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

くまモンとコバトン

2013-03-01 17:51:16 | 一般

くまモンの人気は留まるところを知らない。昨年のキャラクター関連食品・グッズの売り上げは300億円ほどになるという。くまモンは以前から、その出来のよさに感心していた。そんなにかわいいわけではない。少しふてぶてしく小生意気に見えるところがいい。それが茶目っ気になって別な意味でかわいい。

普通黒は基調にしづらいのだが、逆にそれが生きているし、ほっぺの赤がアクセントになって締まった感じがする。くまモンのネーミングもそのものであるが、本来の県名がそうなのだから得をしている。地元熊本出身の放送作家小山薫堂氏が企画し、友人のアートゲィレクター水野学氏が考案したようだが、二人の眼力はさすがというほかない。

我が県埼玉にも、コバトンという県鳥のシラコバトをイメージしたキャラクターがある。2000年の埼玉国体のマスコットキャラクターとして考案されたが、その可愛く少しとぼけた愛嬌が好評で、その後も県のイベントなどに盛んに使われている。埼玉県民には広く浸透しなじみがあり、自分はこのキャラクターがとても好きで気に入っている。

ただくまモンと比べるとそのインパクトの点でどうしても、見劣りしてしまう。熊と鳩という本来の動物的パワーの差によるのだろうか。平和の象徴ともいえる鳩にワイルドさを求めるのが困難だ。コバトンの方がずっと先輩格なのに、そこが現在くまモンの後塵を拝す所以だろう。

コバトンの知名度を上げるためには、少し伝説がほしい。これは埼玉側の勝手なお願いだが、一度コバトンとくまモンが対決してほしい。場所は天草の天門橋。長刀をかまえたくまモンが、コバトンに挑んでくる。コバトンは自慢の白い羽を駆使した巧みにかわし、くまモンが疲れた隙を棍棒でその背中を叩く。

まるで牛若丸と弁慶、そんなの無理かな。でもコバトンとくまモンがお互いの技を認め合い無二の親友になって日本の地方の活性化に全国行脚なんていうのはどうか。

追記:全く不勉強でした。実は、くまモンとコバトンは一昨年熊本で「対面」していたようだ。動画に収録されている。両者は同じ大きさ、イベントの関係(着ぐるみ)でしょうがありませんが。