一主婦の「正法眼蔵」的日々

道元禅師の著書「正法眼蔵」を我が家の猫と重ねつつ

猫は後片づけをしない(六波羅蜜)

2009年01月19日 | Weblog
 後片づけをしないシンプルな生活をねらいたいと考えていたら、六波羅蜜の説明が私の興味を引きました。この説明によれば、六波羅蜜を実行しなければ、後片付けをしまくる複雑な状況におちいるようです。

 六波羅蜜とは 布施・持戒・忍辱・精進・靜慮(坐禅)・智慧 です。前の三は私たちに利益を与えてくれるもので、後の三は諸々の煩悩を退治してくれるものだそうです。

 煩悩というのは、表面に現われて現行しているものだけれはなく、表面に現われない自分の奧深くに眠っている煩悩の種もあるというのです。この煩悩の種を抱えていれば、後で煩悩ゆえに自分や人に愁・悲・苦・憂・悩が生じるとされています。

 たしかに目の前にすてきな人がいないから何もおこらないし、目の前にお金がないから余計なことは考えないけれども、条件が整えばいくらでも煩悩に陥る可能性はあります。

 将来 愁・悲・苦・憂・悩が生じれば、それを無くそうと後片付けをしなくてはなりません。その後片付けをしないためには 精進・静慮(坐禅)・智慧 が必要のようです。