一主婦の「正法眼蔵」的日々

道元禅師の著書「正法眼蔵」を我が家の猫と重ねつつ

「よく遊んだ。楽しかった。」

2007年06月26日 | Weblog
 私は脚本家の木皿泉さんのドラマが大好きです。一昨年放送の『野ブタ。をプロデュース』は私の好きなドラマの一位です。先週が最終回のドラマ『セクシーボイス アンド ロボ』も毎週楽しみに観ていました。その最終回は「よく遊んだ。楽しかった。」と言って成仏できない幽霊が成仏してあの世に帰って行く話でした。またそれを聞いた人もそう言って死にたいからと、違う人生を探しに行くのです。
 私も「よく遊んだ。楽しかった。」と思って死ねたら最高だなと思いました。澤木老師の言葉に『自己が自己を自己で自己する』があります。ドラマのなかでは「自分は自分の味方だよ。」と言っていました。つまり自分というものになりきる。外からのネジで動くのではなく、自分で自分するのです。座禅をするというのは自分の煩悩を押さえつけるためにやるのではなく、本当の自分、宇宙と続いた自分をつかみ自分というものになりきることだと思います。外からのネジで動くのではなく自分の中からの声で生活していくことが自己が自己することではないでしょうか。それができた時に「よく遊んだ。楽しかった。」と言って死ねるのではないでしょうか。
 猫は、「よく遊んだ。楽しかった。」と思うまでもなく常に自分になりきって生きていますから、もっと良い猫生を送れば良かったなんて後悔することはぜったいに無いこと言うまでもありません。