伝統と伝承。

2006-01-31 | ordinary days
配達のついでに、開催中の「第52回日本伝統工芸展」を
いそいそと見に行く。
お目当ては勿論、中島宏氏の青磁の器(1/9のブログ参照)。
目に焼き付いて離れないあの色に再会すべく。

いやいやいや。
あれ、天井が異常に低く広さも充分にないデパートの催事場では哀しいです。

お目当てのものしか単細胞頭にはなかったので、
城間栄順氏の紅型着物、
平良敏子氏の芭蕉布、
毛利百合子氏の佐賀錦、
を広島で観ることが出来、感激。
そりゃ、あるにきまってるよね...。

ずっと観ておきたかったのは中島氏のは勿論なんですが、
木工・脇坂春斎氏『桑杢造飾箱』
同じく川北浩彦氏『欅造盛器』
漆芸・山下義人氏『くれない蒟醤箱』。

もっと自分が各分野に精通していれば、
心の振り幅も更に深くなるであろうに、残念。

多分、終了までにもう一度観に行くと思う。






撮影隊がやってきた!

2006-01-29 | ordinary days
今日はadebanaにて、某撮影。
場所の提供だけでしたんで、完璧に見物人。

掃除してないよーというあるじの焦りも関係なく、
皆様手際よくちゃっちゃっと始められまして、滞りなく終了。
みとれたみとれた!数えきれんくらい...。

壁も葉っぱも喜んだはず。
雲も空気も彼女の全身から発する光の色に。

名刺の裏にツッコミをいれてくれたのが特に嬉しく思いまして。
もうね、何が嬉しいってそれが!
ここが大事!と思ってデザインしたんですもん。

よくよく考えたらすっごい贅沢な距離に紛れ込んでたのに
申し訳ないくらい、フツーに楽しませてもらいました。

日光浴したあとのような、ほっこりとした余韻が続いています。
ありがとうね。











ラナンキュラス。

2006-01-26 | flowers
子供の頃、プラ鉢で売られているのを見ても
カワイイとは全く思わなかったのですが、
繊細な発色だし、花形のバリエーションも増えて来てます。
こんなちっこい蕾の中に、薄羽みたいなあれだけの量の花びらが~っていう展開もよし。

ただ茎が細いので、そばに何か添わせないと
咲ききる前に、ポキッとやってしまう。
一輪差しのくびに添えたら、花びらも開きやすいしいいかもね。

と、言いつつブーケで束ねてみた。
だってねえ。
ラナンを見る毎に、スタ-トの春を思い出してもらえたらいいなあ、と。

送り主の方の気持を花に代えて届ける仕事ですが、
記憶と直結できるよう、選びたいし束ねたい。

立春近し。
春はワクワク感が満載ですなあ。

こなあーゆきー。

2006-01-23 | flowers
ああ、ツラい。
「こなあーゆきー」が頭の中で回転木馬。
このサビを聴く度に、二日酔いの沈み込むような重さが蘇りそう。

今朝は、はらはらと雪景色。
植物の体温はどれくらいなんでしょう。
地面は凍ってるのにね。




らっぱ。

2006-01-20 | flowers
HEAT WAVEの「らっぱ」が頭上を飛ぶなか、らっぱ水仙。
イエロー系の花は少々(いやかなり...)苦手なんですが、
これはまあ、季節の黄色なんで。

週一でいけこみに行っている某BARの花は
「黄色のを」というご希望がある。
お受けした時は、「うっ..」と思わず声が出そうでしたが。

空間と花器の相性もあるし、そんなにバリエーションがきくかなあと
うなりつつ、今なんとか3ヶ月。
そもそも何で、イエロ-系の花を敬遠してきたのかってのは
それは多分、身辺で「黄色信号」が点滅しまくっている反動もあろうかと。
いや、そもそも太陽が似合わないんで..。

今年の仕事の目標というか、芯にすべくは
「得意をつくらない」。
頭を柔らかくする為に、酢を飲もうかね。
ケンコーにもよいことよ。





ジャクリーン。

2006-01-14 | flowers
この時期定番のチューリップ『ジャクリーン』。
百合咲きが好きなので、このおおぶりな花姿を市場で見かけると
ついつい手が伸びる。

(どの花もそうですが)散り際が大好き。
花びらも茎も伸びきって~あーいよいよもう一息で..
という時が一番チューリップはキレイ。
あの茎が、ぐにゃらぐにゃらと伸びてる姿がよい。

あいもかわらず、好みの花しか仕入れませんが、
3月まで、今年も大いにチュ-リップ祭りで。

今日のジャクリーンは愛知までの旅。
咲ききってこいよお。












休肝。

2006-01-13 | ordinary days
どうも体内で軋む音が。
飲み友互いに年齢ネタで笑おうにも、いよいよシャレにならなくなってきた。
毎年この時期は壊れかけるので、今年は慎重に。
しかし飲んだあとのラーメン(含むカップ)は何故あんなに旨い?

日中、あまりにもボサボサに育ち放題になっている
植物達をこざっぱりと刈り込む。

作業してると、暑くなった。
え?
暑い?
内臓が爛れて体感温度計がおかしくなったんかなあ。
先日、「春の匂いがするねえ。」と言ったら
寒がりの友人にまじ怒られた。

とはいえ大寒はまだ今から。
籠城に備えて、また焼き芋の備蓄準備しとかんと。
...眠る前に焼き芋の画像はつらい。
明日市場から、産直に直行ですな。
あ、お腹がなった。




慶賀祝祝笑門福来。

2006-01-09 | ordinary days
と、かなりの達筆で年賀状をくださった方。
お名前が記されておりません。困った....

あるじが惚けている間にも
健気に留守を守っていてくれた花達。
惚けていても見頃の頃に帰って来るとは、さすが自分。

新年早々、某邸で出会ってしまった器。
中島宏氏の『青磁』の壺。
今まで、青磁のうつわに目がいくことなんて皆無。
言葉で説明すると陳腐になりそう。
ずっと眺めていたかった。

翌日、昨年録画していた花太郎こと保坂氏の最期出演となってしまった番組を観る。
展示用の花をいけていた松涛美術館のシーン。
まさしくそれは中島氏の器展。

何だかですね。
末期の花とか、器とか見てしまって
休み惚けの頭に上から大きな固まりが落ちて来た感じでした。
こうしちゃおれん、という。
まだ私は何にもしてないよ。なんも。


昨年同様、今年もジタバタしてると思いますが...
adebanaをどうぞ暖かく厳しく見守って下さいませ。
花を楽しみましょうね!